02/06/2023
【「序章」開催のお知らせ】
第3回目の体験講座を開催します。参加費は今回も無料に据え置きます。詳細は以下をご覧ください。
https://tokyo-aesthetic.eu/invitation/
今回のテーマは明治大正の教養主義の申し子の1人、作家太宰治を通した天才の感受力について。
無頼派の代表格、太宰に関してのゴシップは膨大にありますが、今回はメジャー作品に絡んだ話を紹介します。
教科書にも載った作品で、彼がわりと落ち着いていた時期に書かれた「走れメロス」。
待つ者と待たせる者の心の葛藤、そして友情を描いた名作です。
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ご紹介したいゴシップは太宰が執筆のために熱海の旅館にこもっていた時の話。
遊びすぎて宿泊費が払えなくなった太宰は、東京にいる奥さんに「お金を用意してくれ」と連絡します。
すると、奥さんからお金を預かった親友でもある檀一雄が熱海まで届けに来てくれました。
しかし、熱海に到着した檀に対して、太宰は「飲みに行こう」と提案。
結局、お金はすべて飲み明かして使ってしまい、今度は檀を旅館に残して、太宰自身が菊池寛にお金を借りにいくことに。
まさに走れメロスばりに、檀を「人質」に残して、ひとり東京に戻る太宰。
しかし、待てど暮らせど太宰は帰ってこず、なんとか旅館を説き伏せて東京に戻ってきた檀。
怒り心頭で太宰を探しまくり、とうとう井伏鱒二の家で発見しました。
のんびりしていた太宰に対して「あんまりじゃないか」と荒ぶる檀に、太宰が言い放った一言。
「待つ身が辛いかね、待たせる身が辛いかね」
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まさしく人として失格のような発言ですが、この言葉の奥には実に深遠な形而上の世界観が流れています。
ただ、もう少し気の利いた言い回しもあるのではないか、とも思いました。
一方で、こうした状況は現代にも起こりうることです。
もし「美しく開きなおる言葉」を紡ぎ出せたならば、ある意味では人生最強のスキルにもなるかと。
そして、美学とはこういったスキルを体得するためにあるとも言えます。
今回の序章では、このような言葉をつむぎ出すための関数についてお話をします。ぜひふるってご参加ください。
東京官学支援機構 人文知普及プロジェクト 美学とは「いかに人はよりよく生きれるのか」という問いから誕生した哲学の一領域です。ここ欧州では人間教育の一部と