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個別指導と集団授業のいいとこ取りがラボです。

04/06/2026

✎✐✎
【普通って何?】
「普通でいいんです」
「特に抜きん出なくていいんです」
「進学校に進む必要はありません」

こうしたお言葉をいただくことがあります。
もちろん、そのお気持ちは分かります。
無理をさせたいわけではない。
過度なプレッシャーをかけたいわけでもない。
穏やかに、無理なく進んでほしい。
その願い自体は、とても自然なものです。

ただ、実はこれはとても難しい注文です。
なぜなら、

「普通」とは何かが、はっきりしないからです。
「普通でいい」と言われるとき、実際に望まれている位置は、有体に言えば、中の上から上の下くらいであることが少なくありません。
成績で言えば、平均して3.5くらいでしょうか。
オール3では少し不安。
かといって、オール4やオール5までは求めていない。
上位進学校でなくてもよい。
けれど、できれば普通科の中堅以上には進んでほしい。
このあたりが、多くのご家庭の考える「普通」に近いのかもしれません。
しかし、その「普通」は、何もしなくても届く場所ではありません。
定期テストで一定以上の点数を取ること。
提出物をきちんと仕上げること。
内申点を大きく崩さないこと。
苦手科目を放置しないこと。
五教科を大きく崩さないこと。
そうした日々の積み重ねが必要になります。
つまり、
「普通でいい」ためには、
普通以上に段取りが必要な場合があります。
ここを曖昧にしたまま、
「普通でいい」
と言ってしまうと、子どもは何を目指せばよいのか分からなくなります。
大切なのは、普通という言葉ではなく、
どの高校を考えているのか。
その高校に行くには、どれくらいの成績が必要なのか。
今の学習習慣で、そこに届くのか。
そこを具体的にすることです。
普通でいい。
その言葉はやさしいようでいて、実はとても難しい言葉です。
「普通」は、思っているほど普通ではありません。

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01/06/2026

✎✐✎
【確認テスト・一学期中間テスト報告】

4月から、ラボは新体制になりました。
公認心理師の美江先生によるカウンセリング。
一斉授業と個別指導のハイブリッド化。
これまで一定の結果を出してきた中で、さらに先を求めるための決断でした。

もちろん、新しい形にする以上、不安もありました。
授業の組み方、個別指導との連動、子どもたちの負担、保護者の皆さまへの伝わり方。
簡単に変えられるものではありません。
それでも、今の子どもたちに必要なのは、ただ授業を受けることだけではないと考えています。
分からないところを補うこと。
学習の段取りを一緒に考えること。
テスト前の不安を整理すること。
気持ちが折れそうなときに、支える場所があること。
学力だけではなく、学びに向かう姿勢そのものを支えたい。
その思いから、新体制を始めました。

今回、定期テストがあった生徒は、中1が4名、中2が1名、中3が5名でした。
中1は、まだ比較対象となる学年末テストがないため、今回は除きます。
学年末テストの結果と比較するため、中2・中3の6名の結果をご報告いたします。
学年末テストの5教科合計平均は、299.2点でした。

今回の確認テスト・一学期中間テストの5教科合計平均は、397.8点でした。
つまり、5教科合計で、一人平均98.6点上がったことになります。
もちろん、テストの難易度や範囲、学校ごとの差もありますので、単純に数字だけで比較できるものではありません。
それでも、平均で約100点近く上がったことは、生徒たちがよく頑張った結果だと思います。

新体制にしてすぐのテストで、ここまでの変化が見られたことは、ラボとしても大きな手応えになりました。
ただし、ここで満足して終わりではありません。
点数が上がった生徒ほど、次の期末テストで問われます。
今回たまたま良かったのか。
それとも、学習の仕方が本当に変わり始めたのか。

それを確認するのが、6月22日から始まる期末テストです。
期末テストは、主要5教科だけではありません。
技能教科も入ります。
中体連もあります。
学校行事もあります。

だからこそ、直前の気合いだけでは乗り切れません。
早めに準備すること。
学校ワークを計画的に進めること。
暗記を何度か確認すること。
分からないところをそのままにしないこと。
そうした積み重ねが必要です。
結果が出た生徒は、油断せず次へ。
悔しい結果だった生徒は、原因を見つけて次へ。

テストは、子どもたちを責めるためのものではありません。
次に何を変えるかを考えるためのものです。
ラボは、新体制の中で、子どもたち一人ひとりの学習をさらに丁寧に見ていきます。
一学期期末テストに向けて、ここからまた一緒に準備していきます。

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31/05/2026

【期末テストの段取り】

こんにちは、ラボです。
明日から6月です。
中間テスト、確認テストが終わったばかりですが、6月22日からは期末テストが始まります。

テスト後なのに、もうテスト前と昨日書かせて戴きました。

だからこそ、今回は期末テストに向けての過ごし方を提案します。

まず、6月7日までに、予想されるテスト範囲のノート整理と学校ワークが完成するようにしましょう。
ここで大切なのは、「テスト範囲が出てから始める」のではなく、「範囲になりそうなところを先に進めておく」ことです。

どこまで進めたらよいか分からない場合は、学校の先生に直接尋ねてもよいと思います。

「期末テストで結果を出したいので、どこまで進めておくとよいですか」

そう聞くことは、決して悪いことではありません。

むしろ、やる気を伝える機会になります。
主体的な学習の取組みの評価にも、良い布石になるかもしれません。

6月8日から14日までは、暗記などの土台を作る期間です。

ただし、ここで注意が必要です。
一学期の期末テスト前には、中体連があります。
12日から14日は部活動の予定が入り、机に向かう時間を十分に取れない可能性があります。
つまり、6月8日から14日までの一週間すべてを、テスト勉強に使えるわけではありません。
実際に落ち着いて勉強できる日は、思っているより少ないはずです。

だからこそ、8日から11日までの間に、暗記の土台をできるだけ作っておく必要があります。

英単語。
漢字。
理科や社会の用語。
技能教科の重要事項。
英語や国語の本文確認。

暗記は、一度で完成しません。
何度か確認し、忘れたものを覚え直し、もう一度確認することで、ようやく定着していきます。
だから、テスト直前にまとめて詰め込むのでは遅いのです。

6月15日から21日までは、技能教科と応用問題に取り組む時期です。

期末テストは、主要5教科だけではありません。
技能教科も入ります。

科目数は、中間テストの約1.8倍。
ほぼ2倍になります。

技能教科を直前に残すと、主要5教科の仕上げの時間が削られます。

また、主要教科も、最後の一週間は基本事項の確認だけで終わらせるのではなく、応用問題や解き直しに使いたいところです。

数学の間違えた問題。
理科の計算問題。
英語の文法問題。
国語の記述問題。
社会の資料問題。

こうした問題は、時間がかかります。
分からないところを質問する時間も必要です。

だからこそ、最後の一週間に入る前に、学校ワークや暗記の土台をある程度作っておく必要があります。

期末テストの段取りは、こうです。

6月7日までに、予想範囲のノート整理と学校ワークに手をつける。
6月8日から11日で、暗記や基本事項の土台を作る。
6月12日から14日は、中体連を考えて無理をしすぎない。
6月15日から21日で、技能教科と応用問題、解き直しに取り組む。

テスト勉強は、気合いだけではうまくいきません。

何を、いつまでに、どこまで終わらせるか。

その段取りで、点数は変わります。

期末テストは、もう始まっています。
今から、無理なく準備を始めましょう。

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30/05/2026

✎✐✎
【期末テストまで4週間を切りました】

明日から三日間お祭りですね。
心から楽しめそうですか?
テストが返されて、楽しむよりも、憂さ晴らしになっていませんか?

期末テストまで、4週間を切りました。

こう書くと、少し大げさに聞こえるかもしれません。
しかし、決して大げさではありません。

6月22日の週から期末テストが始まります。
中間テストや確認テストが終わったばかりですが、期末テストはすぐにやってきます。

しかも期末テストは、主要5教科だけではありません。
技能教科も入ります。
つまり、科目数は中間テストの約1.8倍。
ほぼ2倍になります。

科目数から考えると、今はもう、中間テストの2週間前と同じような状況です。

そう考えると、
「まだ4週間ある」
ではなく、
「もう準備を始める時期」
だと分かります。

無理なく理解するためには、ある程度の時間が必要です。

英単語や漢字を覚える。
数学の解き直しをする。
理科や社会の用語を確認する。
学校ワークを仕上げる。
技能教科の対策もする。

これらを直前にまとめてやろうとすれば、どうしても無理が出ます。

もちろん、直前に詰め込めば、一時的に点数が取れることもあります。

しかし、直前に詰め込んだ知識は忘れやすいものです。

入試のことを考えると、これは決して効率のよい勉強ではありません。

せっかく覚えたのに、すぐに忘れてしまう。
テストが終わるたびに、また一から覚え直す。

それでは、時間の使い方としてもったいないのです。

大切なのは、早めに始めて、少しずつ理解し、何度か確認することです。

テスト勉強は、直前の気合いだけで決まるものではありません。

いつ始めるか。
何から手をつけるか。
どこを何回見直すか。
いつまでに学校ワークを終わらせるか。

こうした段取りで、点数は変わります。

期末テストまで、もう4週間を切りました。

まだ時間がある、ではありません。
今なら、無理なく準備を始められる。

そう考えてほしいと思います。

期末テストは、もう始まっています。

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29/05/2026

✎✐✎
【テストの点数が低いのはなぜ?】

テストの点数が悪いと、まず点数そのものに目が向きます。

何点だったのか。
平均点より上か下か。
前回より上がったのか下がったのか。

もちろん点数は大切です。
けれど、点数だけを見ていても、次にはつながりません。

大切なのは、なぜその点数になったのかを考えることです。

覚えていなかったのか。
解き方を分かっていなかったのか。
問題文を読み違えたのか。
時間が足りなかったのか。
そもそも準備を始めるのが遅かったのか。

点数が悪い理由は、一つではありません。

そして多くの場合、それは頭の良し悪しだけで決まっているわけではありません。

テストには、準備の仕方が出ます。
時間の使い方が出ます。
確認の甘さが出ます。
苦手なものから逃げたかどうかが出ます。

つまり、テストには段取りが出ます。

勉強したつもりでも、点数につながらないことがあります。

ワークを一回解いただけ。
答え合わせをして終わり。
間違えた問題をそのままにした。
暗記を前日にまとめてやった。
苦手な教科を最後まで後回しにした。

これでは、頑張った気持ちはあっても、点数にはつながりにくくなります。

テストが悪かったときに必要なのは、ただ落ち込むことではありません。

何が足りなかったのか。
どこで準備が遅れたのか。
どの確認をしなかったのか。
次は何を先に変えるのか。

そこまで考えて、初めて次の勉強が始まります。

点数が悪いことは、終わりではありません。

今の勉強の仕方を見直すためのサインです。

だからラボでは、点数だけを見ません。
その点数になるまでに、どんな準備をしてきたのかを見ます。

テストが悪いのは、能力がないからとは限りません。
準備の順番、確認の仕方、見直しの量がまだ整っていないだけかもしれません。

変えるべきものが分かれば、次の点数は変えられます。

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24/05/2026

✎✐✎
【テスト前日のラボ】

こんにちは、ラボです。

明日から芝園中は確認テスト、山室中は明後日から中間テストが始まります。

昨夜は21時半過ぎまでテスト対策を行いましたが、今朝は前日対策の準備のため、6時前には教室に入り、テスト対策テキストを作っていました。

生徒たちに少しでも良い準備をしてもらいたい。

その気持ちが、表紙にも少し表れているかもしれません(笑)

テスト直前に大切なのは、新しいことを無理に詰め込むことではありません。

覚えるべきことを確認すること。
間違えやすいところを見直すこと。
今できる問題を確実に取れるようにすること。

最後の一日で、点数はまだ変えられます。

ラボも最後まで一緒に準備します。

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23/05/2026

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【テストで問われるものは?】

勉強やテストで問われているのは、単に学力だけではないと思います。

もちろん、知識は必要です。
計算力も必要です。
読解力も必要です。

けれど、テストで表れるのは、それだけではありません。

いつから準備を始めたのか。
何を優先したのか。
苦手なものを後回しにしなかったか。
提出物を終わらせるだけで満足していなかったか。
間違えた問題を見直したか。
同じミスを繰り返さない工夫をしたか。

そこには、計画性が出ます。
見直しの力が出ます。
正確さへの意識が出ます。

つまり、点数に表れているのは、頭の良し悪しだけではありません。
段取りです。

テスト前になって、時間が足りない。
何からやればよいか分からない。
ワークがまだ終わっていない。
暗記が間に合わない。

そうなる原因の多くは、学力以前に、段取りの問題です。

いつまでに終わらせるのか。
どの教科から手をつけるのか。
どこを何回見直すのか。
苦手な単元をいつ確認するのか。

そこが曖昧なままだと、勉強しているつもりでも、点数にはつながりにくくなります。

これは、仕事にも直結します。

仕事でも、締切があります。
準備があります。
確認があります。
ミスを減らす工夫があります。

大人になれば、自然にできるようになるわけではありません。

子どものうちから、少しずつ練習していくものです。

テスト勉強とは、ただ点数を取るためだけのものではありません。

自分の時間を管理すること。
やるべきことに優先順位をつけること。
間違いの原因を考えること。
次の行動を変えること。

そうした力を育てる機会でもあります。

点数が上がりづらい生徒は、頭が悪いのではありません。

計画が曖昧なままになっている。
見直しが形だけになっている。
正確さへの意識が弱い。
反省が次の行動につながっていない。

そういうことが少なくありません。

だからラボでは、点数だけを見ません。

どのように準備したのか。
どこで間違えたのか。
次に何を変えるのか。

そこを一緒に見ていきます。

テストは、子どもを裁くためのものではありません。
けれど、いい加減な準備をそのままにしてよいものでもありません。

学力だけでなく、
計画性、見直し、正確さ。

そのすべてを育てるために、テストがあります。

テストで問われているのは、頭の良し悪しではありません。
段取りです。

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22/05/2026

✎✐✎
【テストとは何でしょう】

西部中のテストが終わり、来週は芝園中と山室中です。
教室も慌ただしくなってきました。

ところでテストとは何でしょうか。

テストは、子どもを裁くためのものではありません。
けれど、ただ点数を見て終わるものでもありません。

テストは、今の自分の理解、準備、確認の甘さを映すものです。

子どものころ、私はかなり厳しい家庭で育ちました。
テストで満点以外を取ると、強く叱られました。

母の口癖は、
「満点以外は0点」
でした。

今思えば、大袈裟だったとも思います。
けれど、大人になった今、その気持ちも少し分かります。

人はミスをします。
どれだけ準備をしても、ミスが出ることはあります。

仕事の現場でも、スポーツでも、すべてが思い通りに進むことはありません。

だから大切なのは、
ミスをしない人間になることではありません。

ミスをどれだけ減らせるか。
同じミスを繰り返さないために、何を準備するか。

そこです。

スポーツでも同じです。

試合でミスをしない選手はいません。

パスミスを減らすために基礎練習をする。
サーブミスを減らすためにフォームを確認する。
焦らないために、試合を想定して練習する。

勉強も同じです。

テストのミスには、必ず原因があります。

覚えていなかったのか。
問題文を読み飛ばしたのか。
計算が雑だったのか。
見直しの仕方を知らなかったのか。
準備の量が足りなかったのか。

テストとは、失敗を責めるためのものではありません。

失敗の理由を見つけ、
次の準備を変えるためのものです。

点数が上がりづらい生徒には、共通点があります。

それは、間違えたあとに、反省が次の行動へ変わっていないことです。

「次は頑張る」
「もっと気をつける」
「ちゃんと勉強する」

そう思うことは大切です。

けれど、それだけでは次のテストで同じことを繰り返します。

どの単語を覚えていなかったのか。
どの公式を使えなかったのか。
どの問題文を読み飛ばしたのか。
どの教科の準備が遅れたのか。

そこまで具体的にしなければ、反省はすぐに消えてしまいます。

反省とは、落ち込むことではありません。
次に何を変えるかを決めることです。

これは、仕事の現場でも必ず求められる姿勢です。

大人になれば自然に身に付くものではありません。

テストを通して、
ミスを見つけること。
原因を考えること。
次の行動を変えること。

その練習を、今から少しずつしていきましょう。

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17/05/2026

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【ほめられて育つことの危うさ】③
『自由から逃げる子どもたち』

僕が小中学生だったころに比べれば、今の子どもたちの周りには、はるかに多くの情報があります。
テレビやラジオだけではありません。
インターネットがあります。
SNSがあります。
動画配信サービスがあります。
音楽のサブスクリプションもあります。
探そうと思えば、世界中の音楽、映画、文章、考え方に触れることができます。
ないものを探す方が難しいくらいです。
ところが、子どもたちと話していると、不思議に思うことがあります。
みんなが同じ番組を観ています。
同じ映画を観ています。
同じ動画を観ています。
同じギャグで笑っています。
同じ言葉を使っています。
もちろん、流行があること自体は自然です。
しかし、情報がこれほど増えたにもかかわらず、子どもたちの見ている世界は、本当に広がっているのでしょうか。
多様化とは、何だったのでしょうか。
まるで、自由から逃げているかのように見えることがあります。
選べるものが増えたはずなのに、自分で選ばない。
探せるものが増えたはずなのに、みんなが見ているものを見る。
考えられる材料は増えたはずなのに、同じ感想に落ち着く。
これは、勉強にも似ています。
問題の解き方を自分で考えるより、すぐに答えを知りたがる。
なぜそうなるのかを考えるより、やり方だけを覚えたがる。
間違いを通して学ぶより、最初から正解したがる。
自由とは、本来、楽なものではありません。
自分で選ぶということは、失敗する可能性を引き受けることです。
自分で考えるということは、すぐに答えが出ない時間に耐えることです。
人と違うものを好きになるということは、時に孤独になることです。
だからこそ、子どもたちは無意識に、同じものの中へ逃げ込むのかもしれません。
みんなと同じなら安心です。
みんなが笑っているものなら、自分も笑いやすいです。
みんなが選んでいるものなら、間違えた気がしません。
けれど、それでは個性は育ちません。
個性とは、ほめられて伸びたものだけではありません。
みんなと同じものを選んで、安心した先にあるものでもありません。
拒まれても、叱られても、呆れられても、それでも捨てることのできなかったもの。
誰かに認められたからではなく、自分の中から消えなかったもの。
そういうものが、やがてその子らしさになっていきます。
ほめられることに慣れすぎると、子どもは評価されない時間に弱くなります。
同じように、与えられた流行に慣れすぎると、自分で選ぶことに弱くなります。
本当に必要なのは、安心できる場所だけではありません。
分からないものに触れること。
すぐには好きになれないものと向き合うこと。
人と違う感想を持つこと。
自分で選び、その結果を引き受けること。
そうした経験が、考える力を育てます。
ラボでは、ただ気分よく勉強することだけを大切にしているわけではありません。
間違えること。
やり直すこと。
考え込むこと。
自分の言葉で説明すること。
その時間を大切にしています。
ほめ言葉だけで葉を大きく見せるよりも、考える力という根を育てたいと思っています。
本当の学力も、本当の個性も、自由から逃げずに、自分で考える時間の中で育っていきます。




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16/05/2026

✎✐✎
【ほめられて育つことの危うさ】➁
『化学肥料と除草剤で育てられた野菜のように』

ほめられて育つことは、一見するとよいことのように見えます。
子どもは笑顔になります。
親も安心します。
先生も、場を穏やかに保つことができます。
もちろん、子どもを認めることは大切です。
できたことを見つけ、努力を言葉にして伝えることも必要です。
しかし、ほめ言葉だけで子どもを育てようとすると、どこか不自然な強さが生まれることがあります。
それは、化学肥料と除草剤だけで育てられた野菜に似ています。
見た目は整っています。
早く大きくなります。
虫もつきにくく、雑草も取り除かれています。
けれど、そこで本当に育っているのは、野菜そのものの生命力なのでしょうか。
外から整えられた環境によって、そう見えているだけなのではないでしょうか。
子どもも同じです。
常にほめられている子は、一見すると自信があるように見えます。
すごいね。
えらいね。
よくできたね。
そう言われ続けることで、明るく、前向きに見えることもあります。
しかし、その自信が、ほめられることでしか保てないものになっているなら、少し危ういと思います。
間違いを指摘されたとき。
やり直しを求められたとき。
思ったような結果が出なかったとき。
誰からもほめられなかったとき。
その瞬間に、急に心が折れてしまうことがあります。
それは、その子が弱いからではありません。
ほめられない時間に耐える経験をしてこなかったからです。
学力に必要なのは、いつも気持ちよく勉強することだけではありません。
むしろ大切なのは、うまくいかない時間をどう過ごすかです。
分からない問題の前で、すぐに投げ出さない。
間違えた答案を見て、もう一度考え直す。
注意されたことを、人格否定ではなく課題として受け止める。
ほめられなくても、必要なことを続ける。
そういう力が、学力の根になります。
野菜を育てるには、見た目を整えるだけでは足りません。
土を育てなければなりません。
子どもを育てることも同じです。
その場の気分をよくする言葉だけでは、土は育ちません。
時には、間違いを伝えること。
時には、やり直しを求めること。
時には、逃げていることを指摘すること。
時には、できない自分と向き合う時間を与えること。
それらは、子どもを傷つけるためではありません。
子どもの中に、折れにくい根を育てるためです。
ほめ言葉で葉を大きく見せるよりも、考える力という根を育てたいと思っています。
本当の学力は、ほめられている時間ではなく、ほめられなくても考え続ける時間の中で育っていきます。




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