行信教校

行信教校 仏教の専門学校(浄土真宗本願寺派)

行信教校の百余年の歴史を貫いて流れる建学の精神は、「仏の大悲心を学ぶ」という一語に尽きます。それは善導大師が仏道を歩む人をたたえて「仏の大悲心を学びて長時に退くことなきひと」といわれた言葉に依っていました。仏道を学ぶということは「大慈悲心」である仏陀の御心を学ぶことだったからです。
 慈悲の「慈」とは、すべての者に愛欲と憎悪を超えたまこと平安を与えようと願う心であり、「悲」とは、すべてのものの痛みを共に痛む、痛みの共感を意味していました。阿弥陀仏とは、このような大慈大悲の心をもってすべてのものを包み、愛欲と憎しみを超えた怨親平等の浄土へと導きたまう如来でした。
 ひるがえって私どもを取り巻く現実は、おおよそ如来のお心とは真反対の在り方をしています。自己中心の想念をもって、自分達に都合がいいか、邪魔になるかでことの是非、善悪を判定し、利益になるものは際限もなく取り込み、邪魔者は正義の名におい

て抹殺しようとして、互いに憎み合い、恨みあって、果てしない抗争に明け暮れています。
 こうした中で、仏の大悲心に呼び覚まされて、怨親平等の浄土こそ真実の世界であると信知し、自分だけの幸せを求めている自分の愚かさに気づかせていただき、少しでも仏意にかなった生き方を学ぼうと努めているのが行信教校なのです。(行信教校名誉校長 梯實圓)

【7月10日(金)卒業生特別講義③】今回の特別講義では「地域とつながるお寺」をテーマとして、兵庫県西法寺の上原歩さんのお話を聞かせていただきました。学生時代の思い出から始まり、茶屋之町の自治会長を兼任しながら、どうやって地域とのつながりを作...
22/07/2026

【7月10日(金)卒業生特別講義③】
今回の特別講義では「地域とつながるお寺」をテーマとして、兵庫県西法寺の上原歩さんのお話を聞かせていただきました。学生時代の思い出から始まり、茶屋之町の自治会長を兼任しながら、どうやって地域とのつながりを作っていったのか、お寺で開いているイベントの内容まで写真とともに詳しく紹介していただきました。普段の授業では知ることのできないお寺と地域コミュニティの関わり方を教えていただき、大変貴重な経験となりました。時代の流れに伴い、減っていくお寺と人とのつながりをどうやって維持拡大していくのか。コミュニティ全体を巻き込んでより開かれた場所を目指していく上原さんの活動を参考にしながら私たちも行動しなければいけないと思いました。上原先生、ありがとうございました。(学院部.H)

【6月12日(金)卒業生特別講義②】特別講義として、大阪教区の若林唯人先輩にご講義いただきました。ご自身の「フリースタイルな僧侶たち」での経験を踏まえながら、特に初縁者の方々へ仏法をどのように敷居を低く届けていくか、その姿勢や実践について具...
26/06/2026

【6月12日(金)卒業生特別講義②】
特別講義として、大阪教区の若林唯人先輩にご講義いただきました。ご自身の「フリースタイルな僧侶たち」での経験を踏まえながら、特に初縁者の方々へ仏法をどのように敷居を低く届けていくか、その姿勢や実践について具体的にお話しいただきました。社会や価値観が大きく変化する現代において、布教のあり方を柔軟に問い直すことの大切さを改めて実感しました。このご縁を通して、将来どのようなスタンスで人々と向き合い、仏法を伝えていくべきかを深く考える貴重な機会となりました。(文 学院部K)

2026.5.22〜26 第131回 専精舎夏講おかげさまで盛会のうちに閉繙することができました。本年は、佐々木慶哉先生十七回忌、梯實圓和上十三回忌、若林眞人先生一周忌法要を勤修させていただきました。今年も真宗木辺派錦織寺前御門主様にご臨席...
18/06/2026

2026.5.22〜26 第131回 専精舎夏講
おかげさまで盛会のうちに閉繙することができました。
本年は、佐々木慶哉先生十七回忌、梯實圓和上十三回忌、若林眞人先生一周忌法要を勤修させていただきました。
今年も真宗木辺派錦織寺前御門主様にご臨席たまわり、多くの皆さまにもお参りいただき、ともどもにお聴聞させて頂くことができましたことを心より御礼申し上げます。ようこそお越しくださいました。
【来年度(予定)2027.5.22〜26 第132回 専精舎夏講】
本講 天岸淨圓和上『親鸞聖人 御消息集』続講
副講 中西昌弘先生(講題は後日発表)
正題 「広略相入」
副題 「二種深信」
法要 利井明弘先生二十五回忌、若林眞人先生三回忌

※写真;古賀顕乗

「宗教哲学」の集中講義を受けて担当講師;根無一信先生(名古屋外国語大学准教授)(研究生M)今回の講義では、巡礼が単なる観光や移動ではなく、日常から離れ、非日常を経て、再び日常へ帰る「分離・過渡・結合」の通過儀礼として理解されることを学んだ。...
18/06/2026

「宗教哲学」の集中講義を受けて
担当講師;根無一信先生(名古屋外国語大学准教授)

(研究生M)
今回の講義では、巡礼が単なる観光や移動ではなく、日常から離れ、非日常を経て、再び日常へ帰る「分離・過渡・結合」の通過儀礼として理解されることを学んだ。特に印象に残ったのは、エリアーデの理論である。エリアーデは人間を「ホモ・レリギオスス」、すなわち宗教的存在として捉え、聖なるものの現れである「ヒエロファニー」によって世界が意味づけられると考えた。また、聖地は世界の中心となる「世界軸」として、人間に生きる方向を与える場所であるという説明は、現代人がなぜ聖地へ向かうのかを考える上で示唆的であった。浄土真宗を生きる者としては、世界軸たる「聖地」は阿弥陀仏の浄土である、と考えたいところである。
浄土真宗の救いは特定の場所へ行くことによって得られるのではなく、阿弥陀如来の本願を聞き、南無阿弥陀仏に遇うところに開かれる。しかし、人が日常の中で迷い、生きる意味を見失うとき、聖地へ向かう行為には、自分のあり方を問い直そうとする切実さがある。聖地を絶対化する必要はないが、そこに人間が本来持つ宗教性や、他力に開かれていく契機を見ることはできる。
その意味で、現代人の聖地への欲求を否定せず、そこにある「人間として生きたい」という願いを受け止めることが、僧侶として大切だと感じた。

(学院部K)
特別講義として、根無一信先生に「聖地巡礼―人はなぜ『聖地』へ向かうのか―」というタイトルでご講義いただきました。「聖地」と「巡礼」の意味を出発点に、人が聖地へ向かう理由やその構造について、抽象的な視点と具体的な事例、映像資料を交えながら分かりやすくご説明いただきました。実際に巡礼している人々から出る言葉を通じて、そこには通過儀礼としての構造があり、どのように生きるべきかという根本的な態度がありました。講義を通して、人と宗教との関係性について改めて考えさせられる貴重な機会となりました。

【5月11日(月)卒業生特別講義①】この度、アメリカはシアトルより行信教校の先輩であられるダニエルさんがお越しくださいました。キリスト教の国であるアメリカに生まれながら、禅の本を通して仏教に興味を持たれ、学びを進める中で親鸞聖人とお出遇いに...
18/06/2026

【5月11日(月)卒業生特別講義①】
この度、アメリカはシアトルより行信教校の先輩であられるダニエルさんがお越しくださいました。キリスト教の国であるアメリカに生まれながら、禅の本を通して仏教に興味を持たれ、学びを進める中で親鸞聖人とお出遇いになられ、日本にまで来るに至ってくださったそうです。何よりも心を打たれたのはダニエルさんの道を求める姿勢です。お寺生まれのものが下手をすれば忘れてしまっているようなその姿勢に背筋を正される思いでした。ダニエルさんは最後にこうおっしゃっていました。「生きる勇気を与え、死を極楽に生まれるとする。生死を苦とさせない、南無阿弥陀仏があってくださる。」改めて自分にとっての浄土真宗とはなにか、南無阿弥陀仏とはなにか見つめ直していくような行信教校での生活を送っていきたいと思います。(文 学院部O)

【お知らせ】新刊本『唯信鈔文意』が発刊されました。梯實圓和上が専精舎夏講の本講で講義された『唯信鈔文意』を書き起こし編集しました。1998年から2004年までの計7回にわたりご講義されたものです。行信仏教文化研究所発行の『行信学報』でも掲載...
04/06/2026

【お知らせ】
新刊本『唯信鈔文意』が発刊されました。
梯實圓和上が専精舎夏講の本講で講義された『唯信鈔文意』を書き起こし編集しました。
1998年から2004年までの計7回にわたりご講義されたものです。
行信仏教文化研究所発行の『行信学報』でも掲載しましたが、
この度の発刊にあたり再編集をしております。
行信教校ホームページからもご注文できますので、ぜひ、お読み下さい。
https://www.gyousin.com/ichimi/publication/
※現在ご注文を受け付けた場合は、6月中旬以降のお届け予定です。

【文化講演会を終えて】2026年2月27日に、明治大学文学部非常勤講師・性社会文化史研究者でいらっしゃる、三橋順子先生に講演をしていただきました。休憩の後、教校の卒業生である長岡裕之先生との対談もしていただきました。講題は、三橋先生のご著書...
05/03/2026

【文化講演会を終えて】
2026年2月27日に、明治大学文学部非常勤講師・性社会文化史研究者でいらっしゃる、三橋順子先生に講演をしていただきました。休憩の後、教校の卒業生である長岡裕之先生との対談もしていただきました。
講題は、三橋先生のご著書『これからの時代を生き抜くためのジェンダー&セクシュアリティ論入門(辰巳出版)』より「ジェンダー・セクシュアリティ論入門」でした。
日本初のトランスジェンダー大学教員である三橋先生のお話は、楽しく豊かな内容で、もっと早く先生のお話を聞かせてもらっていたら、私自身の人生が、すっきりとしながら、更に豊かになっていたんだと思わせてもらいました。
卒業生や一般聴講の方々、50名を超える皆様がお越しくださるなか、約45分の講演後に、わずか10分の休憩で、その後100分の対談と、終了時間を延長していただき、大変貴重な尊い時間となりました。
行信教校で、教学以外の広い視野からの緻密な研究成果を、文化講演として聞かせてもらえたのは、素晴らしい経験でした。
今回の講演・対談を通して、本願寺派も、行信教校も、私自身もジェンダーに関わる課題を抱えている事がはっきりしてきました。三橋先生のご研究に御教導いただきながら、課題の解決に取り組んでいかねばと決意しました。三橋先生、長岡先生、ありがとうございました。(E.H)

【再度のお知らせ】“文化講演会”のご案内講演:三橋順子先生   「ジェンダー・セクシュアリティ論入門」日時:2026年2月27日(金)14:00-16:30場所:行信教校講堂三橋先生は、トランスジェンダー(性別越境)の社会・文化史研究、執筆...
25/02/2026

【再度のお知らせ】

“文化講演会”のご案内
講演:三橋順子先生
   「ジェンダー・セクシュアリティ論入門」
日時:2026年2月27日(金)14:00-16:30
場所:行信教校講堂
三橋先生は、トランスジェンダー(性別越境)の社会・文化史研究、執筆、講演など幅広く活動されておられます。性社会史(性別越境の社会・文化史)、性社会学(性の構造論、性別認識論、性愛論)をご専門とされ、本講演では、御著書をもとにご講演いただきます。
また後半は、本校OBの長岡裕之さんと、『ジェンダー平等と私たち』をテーマに対談していただきます。
どなたさまもご自由にご聴講ください。

【2月6日(金)卒業生特別講義】今回の特別講義では、広島教区の中村啓誠先輩のお話を聞かせていただきました。中村先生が浄土真宗に出会ってから行信に入学されるまでのご経歴や、現在、伝道院の専任講師としてご活躍されている経験を踏まえたお話をお聞き...
09/02/2026

【2月6日(金)卒業生特別講義】
今回の特別講義では、広島教区の中村啓誠先輩のお話を聞かせていただきました。中村先生が浄土真宗に出会ってから行信に入学されるまでのご経歴や、現在、伝道院の専任講師としてご活躍されている経験を踏まえたお話をお聞きし、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。講義の内容は「他力本願」「往生浄土」「悪人正機」という三つのテーマを中心にしながら法話を作成する方法について丁寧にご教授いただきました。今回の学びを忘れることなく、今後も真宗のご法義に深く向き合いながら、法話の作成に取り組んでいきたいと思います。ありがとうございました。(文 N.N)

09/02/2026

2月2日から6日まで学校見学会を開催しました。急なお知らせでありましたが、のべ10名ほどの見学者にお越しいただいて、いっしょに講義も受講していただきました。お越しいただいた皆さんには、大変ありがとうございました。

行信教校では、随時見学を受け付けています。施設の見学、講義の受講など、ご希望にそってご案内いたします。
また、遠方で来校が難しいけれど、オンラインで話を聞いてみたい、講義を聴いてみたい(リアルタイム、録画どちらも可能)、などのリクエストがございましたら、ぜひお問い合わせください。ぜひ、お待ちしております。

住所

東五百住町3丁目4/17
Takatsuki-shi, Osaka
569-0811

電話番号

072-694-8048

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