テンミニッツ・アカデミー

テンミニッツ・アカデミー 1話10分でスキマ時間に"本物の教養"を。大人の教養動画メディア『テンミニッツ・アカデミー』では人生&仕事に役立つテーマを日本を代表する専門家がわかりやすく解説。扱うテーマは、歴史、哲学、政治、経済、経営、科学など多岐にわたり、あなたの知的好奇心を刺激します。

08/09/2026

1万円とは観念です。習慣です。だから、自然科学では、1万円札が1万円の価値があることは証明できないのです。
1万円札は何かというと、みんなが1万円だと思っているものが1万円なのです。つまり「循環定義」なのです。

日本に生まれたら、1万円は1万円です。イスラムの国で生まれたら、アラーはアラーなのです。みんなが「この世界はアラーが作って、そこにアラーがいる」と思っているから、自分もそう思わないわけにいかない。選択の問題ではない。

― 9/8(火)配信講義―――

仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(6)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6333&coupon=X01

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かつて外来の思想や西洋の概念を漢字の熟語へ変換・吸収したことで、日本人の抽象的思考力や情報処理能力は大きく高められた。その歴史的な意義はどのようなことだったのだろうか。また、世界で価値観を共有するために、なぜ「理性」と「想像力」が必要なのか。さらに、現代におけるカタカナ語の乱用や漢字軽視の傾向の問題点とは何だろうか。自らの知性を高め、歴史的な知性ともつながり、他者と対話をしていくために大切なことを説いていく。第6話は本講義終了後の質疑応答編。(2026年5月16日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より)

#橋爪大三郎
社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授

07/09/2026

(西洋文明では)「人間は信頼できない」と思っているわけです。人間に任せておくと、必ず良くないことが起こり、争いが起こる。神様は間違いがなく、信頼できる。神様は「原則」なのです。時にいろいろと悪いことをする人間を「原則」によってコントロールすれば、争いや戦争が避けられて、望ましい秩序が実現されるという考え方なのです。だから、憲法とか法律とか契約とか、そういうものを非常にうるさく言う社会であるわけです。

日本はこういうやり方を取ってこなかった。日本では、「原則を立てるとかえって争いの種になる」と思っているフシがある。

― 9/7(月)配信講義―――

仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(5)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6332&coupon=X01

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西洋文明は、神に基づく明確な「原則」で社会秩序を築いてきた。それに対して、日本は対立を防ぐため「原則を立てないこと」を独自のルールとして維持してきた。「原則」がなかったわけではないが、あまり「原則」を主張すると他の人が困るので、「なるべく原則は立てない」という運用でやってきた。では、そのような日本が、「原則」で動いていく国際社会とどのようにやっていけばいいのだろうか。あるいは「なるべく原則を立てない」日本人的なあり方を、世界に通用するシステムにすることができるのだろうか。第5話では日本の歴史における天皇の役割と日本社会の根本的な特質を解き明かす。(2026年5月16日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より)

#橋爪大三郎
社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授

04/09/2026

オデュッセウスには常に女性のサポートがあって、レウコテイアという海の女神がオデュッセウスを救ってくれます。故郷には直接帰れないけれど、「パイアケス人」という別の神話的な人たちが住んでいる島にようやくたどり着く。

それがスケリア島です。この島で「ナウシカア」という王女に出会うのです。宮崎駿氏の『風の谷のナウシカ』のもとになった王女です。

― 9/4(金)配信講義―――

『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(3)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6341&coupon=X01

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『オデュッセイア』の主人公オデュッセウスはトロイ戦争からの帰路、故郷のイタケに戻るまでどのような冒険を重ねたのか。トロイを後にしたオデュッセウスは仕込んでおいたブドウ酒で一つ目の巨人ポリュペモスをやっつけるが、その後、その父である海の神ポセイドンの怒りを買ってしまう。また、魔女キルケの助言による冥界下りや、美しい女神カリュプソによる7年間の幽閉など、過酷な試練に見舞われながらも、知恵と守護神アテナの加護によって乗り越えていく。緻密に構成された20年におよぶ壮大な冒険譚の全体像を分かりやすくひも解き、古代神話の奥深いロマンとドラマへと視聴者を誘う。

#松村一男
和光大学名誉教授

#沖田瑞穂
和光大学教授

03/09/2026

『オデュッセイア』は、その後も世界中のさまざまな作品に影響を与えているのですけれど、その影響の一つが今ご紹介いただいた『2001年宇宙の旅』です。その中では、宇宙船に何人かの乗組員がいて、船長はボーマン(Bowman)という人です。

「Bow」という言葉と「Man」という言葉を切り離すことができるのです。Bowは何かというと、弓です。後でご紹介するようにオデュッセウスは弓の英雄なんですね。

― 9/3(木)配信講義―――

『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(2)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6340&coupon=X01

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古代ギリシアの叙事詩『オデュッセイア』は、現代に至るまでさまざまな物語創造の源泉となっている。たとえば、実はSF小説・SF映画の名作『2001年宇宙の旅』には、『2001: a space odyssey』という原題からも想像されるように、『オデュッセイア』からのイマジネーションが巧みに盛り込まれている。それは、どのような部分に表われているのだろうか。また、人気ゲーム『Fate/Grand Order』にも、インドの『マハーバーラタ』に登場する英雄異父兄弟の宿命が投射されている。神話の「構造」を受け継ぎつつ独自の変容を遂げた作品は、とても数多く存在しているのである。

#松村一男
和光大学名誉教授

#沖田瑞穂
和光大学教授

03/09/2026

トロイが滅びるより前の戦いを中心とした部分を語っているのが『イリアス』という作品で、このトロイの木馬を発案した知恵の英雄が『オデュッセイア』の主人公になる「オデュッセウス」という英雄です。

たった一人のオデュッセウスが、いかにしてたくさんの求婚者たちをやっつけて、最後に自分の妻、そして子どもと再会できるか。ここがオデュッセウスを主人公にした『オデュッセイア』という作品なのです。

― 9/3(木)配信講義―――

『オデュッセイア』で読み解く神話の秘密(1)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6339&coupon=X01

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古代ギリシアの英雄叙事詩『オデュッセイア』を軸に、神話の物語の「構造」からその秘密や世界共通の要素を解き明かす本講義。「『オデュッセイア』入門」の著者である松村一男氏と沖田瑞穂氏が、『オデュッセイア』の物語構造を解き明かし、さらにインド神話など多くの物語との比較を通じて、現代に通じる人間性を解説する。『オデュッセイア』の20年にわたる冒険と家族の再会を描いたドラマは、その後の多くの物語の原型になるほどの普遍性を備えている。さらに、インド神話との比較を通じ、インド・ヨーロッパ語族に共通する神話の深層構造や独自性にも迫る。

#松村一男
和光大学名誉教授

#沖田瑞穂
和光大学教授

01/09/2026

日本の先祖崇拝は見かけだと思います。先祖など全然崇拝していません。
先祖崇拝の本場は中国です。中国の場合は父系社会で、父系の血縁が絶対ですから、先祖がいないと自分はいないということで、先祖のことは明確に記憶していて、お墓もあるし、位牌を廟に祀っています。実態として祖先崇拝があるのです。韓国にもあります。

日本の場合はそれを少し真似して、それっぽいものができたけれど、今、崩壊しつつあります。それは付け焼き刃だからです。なぜ日本で一時期、室町・戦国時代から江戸時代、明治時代の初めまで、先祖崇拝に見えるようなものがあったのか。それは家があったからです。

― 9/1(火)配信講義―――

仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(4)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6331&coupon=X01

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日本人は歴史の中で仏教をいかに受容してきたのだろうか。橋爪氏は、基本的には「あまり本気にしなかった」のではないかと説く。平安時代の貴族は、自分の一門の繁栄を願ったり、政敵を調伏したりするために仏教のオカルティックな祈祷にすがった。だが、これに異を唱える仏教者が現われてきて、やがて法然・道元・日蓮らによる鎌倉仏教が生まれてくる。たとえば法然の浄土宗は「南無阿弥陀仏」を唱えれば極楽往生できると説き、民衆の自律的なコミュニティ形成や社会革新につながった。また橋爪氏は、日本の先祖崇拝も、実は日本人は真面目に捉えてこなかったのではないかと見る。どういうことなのか。第4話では日本人の宗教観の本質を探っていく。(2026年5月16日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より)

#橋爪大三郎
社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授

31/08/2026

私はこのようによく言います。「覚りを開くとは、『ダイエットに成功しました』ということとよく似ている」。どういうやり方でもいいけれども、達成して成果を出せばいいのです。

ある人が「私はダイエットの専門家です。ダイエットの本なら50冊も読みました」と言って結構太っていたりしますが、それはダメですね。1冊しか読まなくても、あるいは1冊も読まなくても、ダイエットに成功している人がいいわけです。お経はダイエットのマニュアル本のようなものだから、読むだけ無駄なのです。

だから、読むだけ無駄だと分かれば、もうお経を読んだ値打ちがあるというものです。(つまり)「自己流でお釈迦様と同じようにこの世界のことを考えていきましょう」というのが仏教の本質だから、お経はその参考書です。

― 8/31(月)配信講義―――

仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(3)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6330&coupon=X01

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仏教の本質である「覚り」とは、お経をいくら読んでも、それだけでは決してわからず、お釈迦様と同じようにこの世界を自ら考えていくことである。ある意味では、お経はダイエットのマニュアル本のような参考書にすぎず、本来の仏教には完全な「思想の自由」が存在する。それゆえに多くの宗派が生まれた。では、仏教の説く「因果関係」や「空」とはいかなるものか。第3話では、日本に伝来した大乗仏教の中心思想である「空」について整理しながら、日本仏教の歴史的変遷を考えていく。(2026年5月16日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より)

#橋爪大三郎
社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授

28/08/2026

われわれが最近よくいうのは、「大横綱や名横綱というけれど、横綱はわれわれから見れば、みんな大横綱である。横綱に“大”も“名”もない。それは見る人間の主観だ」ということです。

日本的にいうと、どんな場合もそうだけれど、特に民主主義国家になった現在では、その評価が分かれるわけです。慶喜を将軍としての理想形と捉える人もいるかもしれない。そういう意味では大将軍だけれど、将軍らしい将軍は誰かといえば、それは徳川家茂だろうという見方をする人もいるわけです。

― 8/28(金)配信講義―――

徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(4)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6326&coupon=X01

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井伊直弼の政治家としての力量はどうだったのか。小栗忠順や勝海舟、あるいは阿部正弘以降の幕府官僚たちと比較し、その真価に迫る最終話。幕末期、時代が急激に動こうとする中、それまでの徳川の伝統を重んじながら、政策面では当時の時代状況に合わせることにも忠実であろうとした井伊は、徳川斉昭とは別の意味でジレンマを抱えていた。はたして彼は大政治家だったのか。それとも…。

#山内昌之
東京大学名誉教授/歴史学者/武蔵野大学国際総合研究所客員教授

#神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事 /松下政経塾塾長代理/テンミニッツ・アカデミー論説主幹

27/08/2026

徳川斉昭には、もともと自分の男色対象で、後に最も憎むことになる結城寅寿(朝道)という部下がいました。
「可愛さ余って憎さ百倍」というところでしょうか。彼は免職され、幽閉されますが、命を長らえることができました。

なぜなら、彼はあるときまで藩のトップを担う存在で、後に藤田と戸田に抑えられたとはいえ、結城家は結城秀康の結城ですから、関東の名族、名門の血を引いた人物で、千石取りの重臣でした。このような家柄と能力、高いレベルで幕府とのつながりを持つ人物は、水戸家にとって大事ですから、彼は粛清されなかったわけです。

― 8/27(木)配信講義―――

徳川将軍と江戸幕府~井伊直弼編(3)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6325&coupon=X01

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徳川斉昭の側近である藤田東湖は戸田忠敞とともに「両田」体制で水戸藩を支えるが、2人がともに安政の大地震で落命したことから藩の迷走が始まる。「諸生党」と呼ばれる諸政保守・門閥派と「天狗党」と呼ばれる改革派の対立は苛烈を極めることになる。そうした中、井伊直弼が断行した「安政の大獄」は斉昭への処分など水戸藩にとって重いものだったが、そもそも安政の大獄は何のためのものだったのか。

#山内昌之
東京大学名誉教授/歴史学者/武蔵野大学国際総合研究所客員教授

#神藏孝之
公益財団法人松下幸之助記念志財団 理事 /松下政経塾塾長代理/テンミニッツ・アカデミー論説主幹

25/08/2026

ヒンドゥー教も仏教も大体同じようなものです。
どういうことを言っているかというと、この世界には「根本法則」があって、それによってこの世界は成立し、それによってこの世界は動いているのだと。

この根本法則とは何かというと、私はあまりよく分からないのですが、「素粒子物理学」のようなものです。素粒子物理学というと、クオークとか、ひも理論とか、いろいろあるでしょう。あれは何をやっているかというと、この世界がどのように出来上がっているかという根本法則を明らかにしようとしているのです。

― 8/25(火)配信講義―――

仏教とキリスト教が照らし出す日本の宗教(2)
https://10mtv.jp/pc/content/detail.php?movie_id=6329&coupon=X01

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インドの宗教では「世界に根本法則がある」と信じられており、それを知ることが素晴らしいことなのだとされていた。バラモン教やヒンドゥー教は、その根本法則を探求するのは特権階級のバラモンだと限定した。それに対し、仏教はカーストにかかわらず、志ある者は誰でもが出家して真理を覚ることができるとした。その違いが、仏教が普遍宗教となった理由である。さらに、一神教であるキリスト教が、教会によって定められた決まりに従う「教義(ドグマ)の宗教」であるのに対し、仏教は各自が世界の理を理解し追究する「覚りの宗教」だという。それはどういうことなのだろうか。仏教とキリスト教との本質的な違いについて解説していく。(2026年5月16日開催:早稲田大学Life Redesign College〈LRC〉講座より)

#橋爪大三郎
社会学者/東京工業大学名誉教授/大学院大学至善館教授

住所

西新宿2-7-1 小田急第一生命ビル15階
Shinjuku-ku, Tokyo
163-0715

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