06/01/2024
始まりの木
新宿事務所のベランダや室内で、芝生やサクラランからの水分蒸発量を測定していると植物が生きていることを感じます。正月休みに弟に勧められて「始まりの木」夏川草介著・小学館を読みました。
https://www.shogakukan.co.jp/books/09407283
物語の中で民俗学者の先生が「日本人にとって、森や海は恵みの宝庫であり、生活の場そのものであった。だからこそ、それらはそのまま神の姿になったのだ。木も岩も、滝も山もことごとく神になった。」と語っています。新宿事務所で植物への給水と蒸発という循環を見ていると、その現象の背後に自然の摂理を感じます。太古の人々も木々や、滝の流れなどの背後にある自然の法則(雨が降り植物を潤し、川や滝となり海にそそぐ雨水の循環)に神を感じたのかもしれませんね。
また民俗学者先生は「日本の神は大陸の神に見られるような戒律や儀式もない。教会やモスクを持たない。それゆえ、都市化とともにその憑代(よりしろ)である巨岩や巨木を失えば、神々は、その名残りさえ残らず消滅していくことになる。ニーチェは「神は死んだ」と告げたが、その死に自覚さえ持たなかったという点で、欧米人より日本人にとっての方がはるかに深刻な死であったと言えるかもしれない。」と語ります。
先生曰く、自然に囲まれた太古からの日本人にとって神(自然)は心を照らす灯台でした。私はささやかではありますが、コンクリートジャングルとアスファルト砂漠に覆われたヒートアイランド東京で、神々である植物たちが生きるための雨水が循環する環境作りたいと思います。「始まりの木」素晴らしい本です。皆さんもお読みください。写真は御苑に生息しているメタセコイアとユリノキです。1月5日撮影
04/01/2024
オアシスⅡへの給水量の推移2
新宿事務所で芝生を育てて測定している植栽装置オアシスⅡへの、12月24日から1月4日までの給水量の数値がまとまりました。
12月24日から1月4日までのオアシスⅡへの給水量は2.6㍑で1日当たりの給水量は2.0㍑/㎡・日でした。今回は給水のインターバルが12日だったので前回の数値より0.2㍑/㎡・日減りました。同じくオアシスⅡの周囲からの水分蒸発量も1.25㍑/㎡・日で、前回の測定値よりも0.25㍑/㎡・日少なくなりました。今回の測定でオアシスⅡへの給水量と周囲の水分蒸発量が減ったのは気温と湿度の変化が影響しているのかもしれません。
今回の測定で気が付いたことはオアシスⅡへの給水量の変化がオアシスⅡ周囲の水分の蒸発量の変化よりも小さいということです。下記のグラフをご覧ください。
オアシスⅡへの平均給水量Aから周囲の水分蒸発量Bを引いた緑色のグラフはやや上昇していますね。これはオアシスⅡで生育している芝生からの水分蒸発量が影響しているからではないかと思います。1月に入り東京の気温と湿度もさらに低くなってゆきます。その中で芝生からの水分蒸発量が、給水量や周囲からの水分蒸発量と関連してどのように変化するか楽しみです。1月4日撮影
26/12/2023
12月の新宿御苑
新宿御苑も年末を迎え開苑日はあと二日になりました。今年の東京の気候は温暖で苑内ではモミジの紅葉がまだ見られます。
プラタナスの並木は葉をすべて落としたようですね。新宿御苑の前身である内藤新宿試験場では日本の都市の環境にあった並木の研究開発が行われていました。今から100年以上昔の話です。
百年の巨木
https://www.garden-crete.com/blog/2010/07/post-150.html
私も新宿御苑のそばに事務所を構えるものとして先人たちの研究努力を見習い、ヒートアイランド東京で植物たちが育ちやすい緑化基盤と給水システムの研究開発を続けてゆこうと思います。
苑内では藪椿の花がよく咲き始めました。12月26日撮影
25/12/2023
オアシスⅡへの給水量の推移
新宿事務所のベランダで植栽装置オアシスⅡにクリーピングベントグラス007を植えて給水量の推移を調べていますが12月13日から12月23日までの数値がまとまりました。
オアシスⅡの12月13日から12月23日までの給水量は約2.6㍑で1日当たりの給水量は2.2㍑/㎡・日でした。そしてオアシスⅡの周囲の水分蒸発量は約1.5㍑/㎡・日でした。下記の表をご覧ください。
オアシスⅡへの給水量は9月13日から記録を開始したのですが、11月10日からはオアシスⅡの周囲からの水分蒸発量の測定も始めました。オアシスⅡへの給水量とオアシスⅡの周囲からの水分蒸発量を比較することで、芝生への給水量と蒸発量との関連がわかるのではないかという考えです。下記のグラフをご覧ください。
このグラフを見てオアシスⅡへの給水量が周囲の水分蒸発量よりも多いということがわかります。これはオアシスⅡの軽石と土からの水分蒸発量に加えて芝生からの水分蒸発量も含まれているからではないでしょうか?芝生は気温と湿度が下がる冬を迎えて、自らの意思で根から水を吸収して葉から蒸発させる活動を続けています。これからも芝生の動きを見続けてゆこうと思います。 12月23日撮影
16/12/2023
サクラランも生きている9
11月20日から12月16日までのサクラランからの水分蒸発量は2.4gでした。1日当たりの水分蒸発量は0.09gで,10月19日から11月18日までの数値と比べて約0.02g少なくなりました。下のグラフは8月19日からのサクラランの水分蒸発量の累計の推移を表しています。10月23日から11月20日にかけてのグラフの角度と比べて11月20日から12月16日までのグラフの角度がやや緩やかになってきたようです。
室内の気温と湿度も下がってきましたが、サクラランの容器をとりまく周囲の環境の変化がサクラランからの水分蒸発量に微妙な影響を与えているのでしょうね。ベランダで測定している植栽装置オアシスⅡの芝生への給水量も同様に気温と湿度が微妙な影響を与えているようです。福徳岡ノ場の軽石で芝生を育てる9
https://www.garden-crete.com/blog/2023/12/9-18.html
水に浸かっているサクラランの茎から新しい葉が育ってきました。水に浸かったサクラランの葉も半分ほど顔を出してきました。これらの葉からの水分蒸発量がどのような影響を及ぼすのか楽しみです。12月16日撮影
12/12/2023
福徳岡ノ場の軽石で芝生を育てる9
福徳岡ノ場の軽石で緑化ブロックを作り西洋芝クリーピングベントグラスを育てていますが冬空の下で元気に成長を続けています。
芝生は当社で開発した植栽装置オアシスⅡの試作品で育てているのですが12月3日から12月12日までの給水量の数値がまとまりました。下記の表をご覧ください。
植栽装置オアシスⅡの周囲の水分蒸発量は11月23日から12月2日までと同じでしたがオアシスⅡへの給水量は若干減少したようです。芝生をとりまく気温や湿度の変化が影響しているのでしょうか?
今年の東京は温暖な気候が続いていますが、これから冬至に向けて日照時間も短くなります。植栽装置オアシスⅡで成長している芝生にとり周囲の環境の変化がどのように影響を及ぼすのか観察を続けます。12月12日撮影
04/12/2023
福徳岡ノ場の軽石で芝生を育てる8
新宿事務所のベランダでオアシスⅡの試作品でクリーピングベントグラス007を育てていますが葉が伸びたので剪定しました。
11月23日から12月2日までのオアシスⅡへの給水量の数値がまとまりました。この間、オアシスⅡの周辺の水分蒸発量は減ったのですがオアシスⅡへの給水量は少し増えたようです。下の表をご覧ください。
12月に入り気温と湿度が下がってきたのですがオアシスⅡへの給水量と周囲の水分蒸発量の間には微妙な変化が見られます。下記のグラフの給水量の変化をご覧ください。
オアシスⅡで育てている西洋芝は気温が下がっても休眠することなく光合成や呼吸を続けています。芝生は常に根から水分を吸収し続けていますが、この生命を維持するための活動が周囲の水分蒸発量の変化との間に微妙な差を見せているようですね。12月2日撮影
21/11/2023
11月の新宿御苑
新宿御苑の芝生の広場の芝生もようやく黄色くなってきました。芝生は冬に向けて休眠の準備を進めているようですね。
今年の東京は気候が暖かく苑内ではイチョウやラクウショウ、そしてケヤキやポプラなどの紅葉は進んでいますがモミジの紅葉や芝生の休眠が遅れているようですね。
モミジは木々の葉がまだ緑色で、今年の見ごろは遅れるのではないかと思います。
苑内では海外からの観光客が御苑の秋の自然を楽しんでいました。菊花展が終わり温室では洋ラン展が始まりました。11月21日撮影
18/11/2023
サクラランも生きている8
8月19日から11月18日までのサクラランからの水分蒸発量は8.3gでした。1日当たりの水分蒸発量は0.09gになります。そして10月19日から今月の18日にかけての水分蒸発量は3.4gで1日の水分蒸発量は0.11gでした。つまり最近一月当たりの水分蒸発量は3か月平均よりも0.02g/日増えていることがわかります。
サクラランの水分蒸発量を測定している新宿事務所の室温と湿度はは8月から11月にかけて下がっています。下記のグラフをご覧ください。
湿度が下がるということはサクラランからの水分蒸発量が増える一つの要因かもしれませんが、もう一つ考えられることがあります。それは水中に生えたサクラらランの葉の表面積です。最近では葉の半分弱ぐらいが水面から上に現れてきました。
これからも周囲の環境の変化を見ながらてサクラランの葉からの水分蒸発量を測定してゆこうと思います。11月18日撮影
13/11/2023
福徳岡ノ場の軽石で芝生を育てる6
新宿事務所のベランダで芝生の広場オアシスⅡの試作品で芝生を育てていますが11月3日から11月12日までのオアシスⅡへの給水量のデータがまとまりました。今回はオアシスⅡで育てている芝生からの水分蒸発量を計測するために計量器に入れた水の蒸発量も比較しました。
今回の測定でわかったことは芝生への給水のインターバルは前回と同じく10日で、芝生を載せたオアシスⅡへの平均給水量は2.3㍑/㎡・日でこれも前回測定した11月2日までの平均給水量と同じでした。これに対して計量器から蒸発した水分量は2㍑/㎡・日でした。
オアシスⅡへの給水量と計量器から蒸発した水分量を引くと0.3㍑/㎡・日という数値がわかりますが、これがオアシスⅡで成長している芝生からの1日当たりの水分蒸発量です。芝生が生きていることがこの数値からもわかりますね。11月12日撮影
02/11/2023
福徳岡ノ場の軽石で芝生を育てる5
新宿事務所のベランダで福徳岡ノ場の軽石を使用したオアシスⅡの試作品でクリーピングベントグラス007を育てていますが、葉が伸びて来たので芝刈りをしました。
オアシスⅡの貯水量ですが、10月後半から11月の初めにかけて気温も徐々に下がってきたので貯水のインターバルを10日に設定したところ2.3㍑/㎡・日の平均貯水量になりました。
これからは芝生からの水分の蒸発量と水からの水分蒸発量を比較するために計量器に水を貯水しました。オアシスⅡと水の蒸発量の違いがどのようになるか楽しみです。
07/10/2023
オアシスからの水分蒸発量4
9月29日のblogでオアシスⅡへの貯水のインターバルを9日にして測定しますとお話ししましたが、ここにきて湿度が下がり北風も吹いてきたので、前回と同じく8日のインターバルで貯水したところ、思いがけないことに気が付きました。9月13日からオアシスⅡの貯水量と貯水のインターバルを測定しています。当初は4㍑貯水して7日のインターバルを置きました。次は8日のインターバルを置いて4㍑の水を貯水しました。オアシスⅡの芝生9月29日撮影
ところが今回、9月28日から8日のインターバルで貯水したところ約2.6㍑の水しか貯水できませんでした。秋分を過ぎて気温が下がり始めたからでしょうね。そこで次回も貯水するまでのインターバルを8日にして貯水量を測定してみようと思います。貯水量にどのような変化が見られるか楽しみです。
オアシスⅡで育てているクリーピングベントグラスも元気です。 10月6日撮影