29/05/2018
システムと環境、そして「人」
人は組織論を口にして、よく「最後は人だよ」と言います。私は常々、「そりゃあ最後は人だろうけど、そんなにすぐ最後の話にいかなくてもいいのに・・・」と思っています。なかなか動かない現実を前にシステムづくりと環境の整備はとても大切です。重篤な病で苦しんでいる患者に最後は生きる力だと言って何の処方箋も提供しない医者がいたとしたら、その医者はやはり藪医者でしょう。
まずはなるべく具体的な目標を立て、その目標達成のためにふさわしいシステムを創出し、システムが円滑に回るような環境を整備する、当たり前と言えば当たり前の話かもしれませんが、本校は今まで、様々な施策の実践にはできる限りそんなことを考えてやってまいりました。途中では失敗も試行錯誤もありましたが、とにかく意識的に実践してきました。システム4A・TQノート・SST・英語国際教育・アナライズセンター・自習室等々、みんな目標達成のための「物語」の一環です。
今年、共学立ち上げから9年、大学進学だけでなくいろいろな場所で花が開き始めた気がします。そして、つくづく思うことは、練り上げられたシステムも環境もそれらがよく機能してきた背景には、やはり「人」の力があったということです。だから、私は今はっきりと言えるのです、「どんなにいいシステムや環境を作ったとしても、教員の親身な指導の裏付けがなければ全く機能しない」と。
今週の体育祭(高校)、来週のスポーツ大会(中学)を前に生徒は朝7時から校庭に集まりだし、クラスごとに集団競技の練習をしています。ダンスやリレーのバトンタッチ、大縄跳び、応援・・・。でも、8時25分には校庭に人の姿は全くなく、先ほどまでの昂奮が嘘のよう、そう、生徒は朝のテストを受けるために教室に戻っています。教員からの何の指示もなく、教室に戻っています。何でもないことのようですが、これこそ教員の指示・指導が生徒に入っているということであり、そういう教師と生徒がシステムを動かし環境を有意義に活用しているということだと思っています。 (原田 豊)