教材編集という仕事

教材編集という仕事 教材編集に興味を持つ人向けのページです。大阪府堺市を拠点にしている有限会社中村編集デスクが運営しています。

10/03/2023

先週,信州大学の入学試験で物理と地学の問題で出題ミスが発覚して,該当する問題は全員正解になったとのこと。地学の受験者は1名だそうです。
https://www.shinshu-u.ac.jp/ad_portal/news/9ed34211bb5e89625a0cf0038de42d3c.pdf
高校では「地学基礎」は開講されていても,上位科目の「地学」は開講されていないことが多いです。

ところで,先週は情報処理学会の全国大会がzoomで配信されていたので,情報教育に関する発表を視聴しました。今後,国はますます高校での情報教育に力を入れるのだろうな,との印象を受けました。

ただ,高校での1週間の授業時間数はかぎられています。もし次の新課程で高校での情報の授業時間が増えると,割を食いそうなのが理科で,特に地学にしわ寄せが行くかもしれません。大学側も,文系の学部では理科よりも情報の知識がある学生を欲しがりそうですし。

(中村嘉洋)

24/02/2023

スマイルゼミの高校生コース(新高1・高2)が開講したそうで,プレスリリースを見かけました。情報Ⅰにも対応しているとのこと。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000508.000007597.html

そういえば,進研ゼミ高校講座でも新高1・高2でデジタル教材が情報Ⅰにも対応しているとのこと。
https://kou.benesse.co.jp/kou1/kyozai/

新高2生が大学入学共通テストを受験するときから,情報Ⅰが出題されます。しかし,高校や塾・予備校では,情報Ⅰをどのように入試指導をするかがまだ定まっていないところが多いみたいです。

教育現場のこのような状況もあって,情報Ⅰを提供する会社が複数あるようです。ただ,必要とされているのは情報Ⅰの共通テスト対策であって,定期テスト対策ではないでは?と思ったのでした。

また,共通テストで情報Ⅰを受験する新高2生は,入試本番までまだ2年近くあります。現状では英語や数学などの学習で手いっぱいで,情報Ⅰにまで意識が向いていない気もします。

ということで,講座に情報Ⅰをラインナップしても,高校生の受講動機にはそんなにつながらないのかも?と思ったのでした。

あと,NHK高校講座も3月の春期講座から情報Ⅰを開講するそうです。こちらは共通テストで情報Ⅰが出題されなくても,開講されていたと思います。
https://www.nhk.or.jp/kokokoza/kikan.pdf

(中村嘉洋)

17/02/2023

何年か前,リメディアル教材の執筆協力をしました。今週,その教材を発行する版元から連絡がありました。なんでも,執筆協力をした教材とよく似た内容の教材が発行されていて,弊社が関係していないかとの問い合わせでした。

もちろん,弊社は一切関係していないです。万が一関係していたとしても,あんなにわかりやすく似た内容には絶対にしません。

ところで,一般に市場調査というと,アンケート調査やヒアリング調査のことを指し,顧客のニーズやウォンツを調べるものです。ただ,出版業界での市場調査は,売れ筋の書籍や競合他社の書籍を分析することらしいです。出版業界の場合,市場調査をするとモノマネ書籍ができあがるのかもしれません。

そういえば,「うんこドリル」が大ヒットした後,「まいにちおならで漢字ドリル」「ちくび書き取りドリル」などを見かけました。ちなみに,「ちくび書き取りドリル」は吉本新喜劇のギャグである「ちくびドリル」から来たものです。

(中村嘉洋)

10/02/2023

弊社では,出版社から委託された編集業務を行っています。現在,私は物理教材の編集をしていて,数学担当者は裏メニューの地学教材の編集をしています。

編集業務を請け負ったとき,たいていの取引先では校正・校閲を手配して送ってくれて,指摘内容を反映させるかどうかの判断をこちらに任されます。ただし,今回,数学担当者は迷う内容が多かったそうで,今週,取引先の担当者とTeamsでどの指摘を反映させるかの会議を行っていました。

私の場合,執筆者や取引先の担当者の指摘は誤りでないかぎり紙面に反映させ,外部校正者や編集プロダクションからの指摘は,私で反映させるかどうかの判断することが多いです。

ただ,指摘が書かれた校正紙だけが送られてきて,だれの指摘かがわからない場合は判断に迷います。弊社に送る校正紙を最小限にするために気をつかってか,外部校正者の指摘が書かれた校正紙に,担当者が指摘を重ね書きしている場合も迷います。

あと,私が指摘を転記して作成した初校戻や再校戻を,私の知らないうちに担当者が修正することもあります。このような場合,経験則で言うと「船頭多くして…」となりがちです。全体を把握している私に,修正内容の詳細を指示するか,完全に私に任せきるかのどちらかのほうが,おかしなことにはならないと思います。

(中村嘉洋)

03/02/2023

ここ何年かは,1月と2月は新年度開始に合わせてリリースされる教材の追い込みでバタバタしていましたが,今年は新年度開始に合わせてリリースされる教材を担当していないので,のんびりと仕事をしています。

一方,数学担当者はなんだか忙しそうです。今週,私はヘルプで数学担当者の作成した原稿をクロスチェックしていました。

ところで,会社を立ち上げてしばらくは,私が数学の仕事もしていましたが,数学担当者が入社してからは,私は理科に専念しています。ただし,今週のようにヘルプで数学の仕事をすることもあります。

会社を立ち上げたころは,数学と物理の仕事を並行して行っても平気でしたが,最近は頭の中を物理から数学へ切り替えるのに少し時間がかかるようになりました。一方,物理と化学だと頭の中をすぐに切り替えられます。

そのため,同じ日に物理と化学の仕事を行うことはできますが,物理と数学の仕事を行うのは難しくなってきた気がします。

(中村嘉洋)

27/01/2023

今週は,数学担当者とともに取引先を訪問しました。取引先では,編集部の方々と名刺交換を行いました。

翌日,名刺を整理するために仕事場で名刺入れを出すと,昨年と一昨年に別の取引先と交換した名刺が出てきました。これらの名刺も一緒に整理しました。交換した名刺はほぼ使わないので,名刺入れに入りっぱなしになりがちです。

今週は時間があったので,名刺だけでなく会社に届いた年賀状も整理しました。年賀状を見ていると,「地球環境に配慮して年賀状を終わりにします」という会社がありました。過去にも,同じ理由で終わりにする取引先がありました。でも,本気で地球環境に配慮するのなら,先に名刺を廃止したほうがいいと思います。

あと,年賀状を終わりにするのはかまわないのですが,「経費節減」とか「社員の負担軽減」など正直に言ってもらえるほうがいいですね。「地球環境に配慮して…」と言われると,もし仕事でトラブルが起こったとき,原因を正しく伝えてもらえず,よくわからない話でごまかそうとするのでは?と思ってしまいます。

(中村嘉洋)

20/01/2023

先週金曜日の「プロフェッショナル 仕事の流儀」に校正者の大西寿男さんが出演されていました。私はリアルタイムでは見られず,昨日,NHKの見逃し配信で見ました。

コロナ前,大阪であった大西さんの校正セミナーに参加しました。私は校正をOJT(On the Job Training)で覚えたため,校正の知識が体系化していなかったのですが,大西さんのセミナーに参加して,校正の知識が整理されたのを思い出します。

校正(+校閲)は,単なる間違い探しと思われることが多いようです。校正は紙面の品質保証のために行うものですが,なかなかわかってもらえないです。

なお,私は制作の進行管理も担当する編集者です。モグラたたきのように校正でミスをつぶすだけでなく,ミスが出ない制作工程で紙面を制作することが仕事です。

取引先の担当者から制作工程の話を聞く場合があります。そんなに何度も校正を行っているのかと思う一方で,出稿(入稿)時の原稿の品質を上げる努力や工夫を一切していない取引先がありました。また,過去の取引先には,十分な校正期間を確保するために,執筆期間を削っていたケースもありました。

出稿時の原稿の品質を上げないと,修正を繰り返すだけになります。また,原稿の大幅な修正や原稿の差し替えが起これば校正は振り出しに戻り,それまでの校正がムダになります。

(中村嘉洋)

13/01/2023

年末年始にずっとやっていた物理の仕事を今週火曜日に納品して,やっと新年を迎えられた気がします。数学担当者は,年末年始には帰省をはさんで裏メニューの地学の仕事をしていました。

ところで年始早々,数学担当者にまた地学編集の仕事の打診がありました。来週中に引き受けるかどうかの結論を出すとのこと。

もともと弊社では,地学教材の仕事を受注するつもりはありませんでした。しかし,数学担当者の地学編集の経験を見込んで,旧知の担当者から地学編集の仕事を打診されたのをきっかけに,裏メニューとして始めました。

旧知の担当者が担当を外れた後も,地学編集の発注は続きました。このことを数学担当者がかつて勤務していた編集部の担当者が知ったようで,この編集部からも地学編集の仕事が発注されるようになりました。

今年に入ってからの地学編集の仕事の打診も,上記とは別の旧知の担当者からです。仕事でのご縁の大切さを痛感するのでした。

(中村嘉洋)

06/01/2023

年が明けて,フリーランスの方々が確定申告の準備を始めている話を,少しずつ耳にするようになりました。

私は,小さいながらもいちおう会社に所属しているので,例年,確定申告ではなく年末調整です。

ところで,会社員だと年末調整の書類を書くくらいで,会社側が無料で経理関係のことを肩代わりしてくれます。そのせいで,
「経理はタダ」
「経理はわからなくてもいい」
みたいに考える人を,これまでに複数見かけました。

ただ,こんな考え方の人が,もしフリーランスになったり副業を始めたりすると,大変だと思います。フリーランスや副業の場合,お金の管理は自分で行うか,税理士さんに依頼するかする必要があります。

お金の管理を自分で行う場合はそれなりに知識が必要ですし,税理士さんに依頼する場合は費用がかかります。弊社の場合,例年,税理士事務所から通常とは別に年末調整の請求があります。

経理を「必要なもの」とは考えず,「面倒なもの」としか考えない人は,フリーランスや副業は向いていないかもしれません。とはいうものの,「面倒なもの」と考える人のほうが多いかもしれません。

(中村嘉洋)

30/12/2022

今年知ったのですが,在宅で教材の校正(+校閲)をしている人たちの中には,
「出版社数社に登録して仕事をしている」
などと,「登録」という言葉を使うケースがあるようです。

弊社の場合,校正のプロとして能力を見込んで仕事を依頼します。「登録」だと,手が空いている人に仕事を依頼しているようなイメージなので,いまひとつピンとこないのでした。

また,「登録」という考え方だと,一度仕事を断ると次から仕事が来なくなるからと,忙しくても仕事が断れないようです。なかには,専門外の教科でも引き受ける人がいると聞きました。

さらに,「登録先」がどんな仕事でも断らずに引き受ける編集プロダクション(編プロ)だと,仕事ができるかできないかを適切に判断をすることなく,

できない仕事を引き受ける編プロ

仕事が断れずに専門外でも引き受ける校正者

という流れで,仕事が動いていくのかもしれません。

小中学生向けの5教科教材は,人材が比較的豊富ですから,専門外の人が執筆や校正をすることはまずないと思います。一方,高校生向け理系教材や小中学生向けの実技教材だと,人材が不足しているケースがあり,このようなことが起こる可能性があります。

高校教材の版元の理系担当者から,発注先の編プロの仕事の品質の低さをときどき聞くことがありますが,上記のような仕事の流れが原因の一つかもしれません。

(中村嘉洋)

23/12/2022

今週もオンライン会議がありました。先週は私が招待する側でしたが,今週は取引先から招待される側でした。

主な内容は著作権侵害に関することでした。要するに原稿のパクリについての話です。もちろん,弊社がパクリ原稿を納品したわけではないですが,各発注先に著作権侵害について徹底しているようでした。

私も数学担当者も,会社員時代に原稿のパクリでひどい目にあった経験があるので,取引先の苦労に同情したり,自分たちの経験を話したりしながら,オンライン会議は進みました。

ところで,大学によっては,学生のレポートがコピペかどうか確認するツールを導入しているところがあるそうです。取引先も同じツールの導入を検討しているとのこと。いまどきは,ネットからのパクリが増えているのかもしれません。

(中村嘉洋)

16/12/2022

このところ,対面での打ち合わせが増えたのですが,今週は執筆者の先生とTeamsを使ってオンラインで執筆依頼を行いました。

私が招待される側のオンライン会議はときどきあるのですが,私が招待する側でのオンライン会議は約2年ぶりで,少し手間取りましたが,なんとか終わりました。

執筆者の先生は,PCの不調でWebカメラが使えませんでした。でも,特に問題なく依頼できました。そういえば,コロナ前に定期的に東京の取引先とSkype会議を行っていた時期がありますが,取引先の担当者も私もカメラはオフにしていました。

新型コロナの流行初期には,LINEのビデオチャットを使って執筆依頼を行ったこともあります。執筆依頼は1対1が基本ですから,LINEやMesengerのビデオチャットでも問題なく行えます。

また,20世紀のころですと,会社員時代の先輩は電話で執筆依頼を行うことがありました。お互い資料を目で追いながらの打ち合わせなので,顔が見えなくても別に問題ないのでしょう。

(中村嘉洋)

住所

Sakai-shi, Osaka

アラート

教材編集という仕事がニュースとプロモを投稿した時に最初に知って当社にメールを送信する最初の人になりましょう。あなたのメールアドレスはその他の目的には使用されず、いつでもサブスクリプションを解除することができます。

ショートカット

  • 住所
  • アラート

共有する