27/03/2026
子どもの“やってみたい”を地域で育てる。
株式会社FROGSは、このたび、小学4年生から中学3年生を主な対象とした新サービス「起業体験ワークショップ アイデアノバ」 をリリースしました!
アイデアノバは、子どもたちが自分で事業アイデアを考え、ワークショップ内限定の仮想通貨を使いながら、価値を生み出し、実際に売上を立てるところまでを体験できるワークショップです。
単なるお店屋さんごっこではなく、何を提供すれば相手に喜んでもらえるのか、なぜその価格になるのか、お金はどのように流れているのかを、自分ごととして捉えることができる設計になっています。
FROGSはこれまで18年にわたり、高校生・大学生向けにアントレプレナーシップ教育を提供してきました。その中で近年、市町村から小中学生向けプログラムの要望が増えてきた一方、こうした学びの機会はまだ一部の子どもたちに限られているという課題も強く感じてきました。
学校現場では探究学習やアントレプレナーシップ教育が広がりつつある一方で、より裾野を広げるには、もっと早い段階で、もっと身近な場所から、挑戦のきっかけを届ける必要があります。
私たちが着目したのは、自治会、子ども会、公民館といった、地域の小さな単位で子どもたちと接点を持つ場です。
地域には、子どもたちのために何かしたいという想いを持つ大人がいる一方で、予算や人手が限られ、教育的な自主企画を継続して実施するのは簡単ではありません。だからこそアイデアノバでは、FROGSのスタッフが毎回提供する形ではなく、地域の大人たち自身が運営できることを重視しました。
ファシリテーターや銀行役を含め、地域内で完結できるように設計し、マニュアルやワークシート、スライド、参加者募集用のテンプレートまで用意しています。
アイデアノバの大きな特徴は、自由度の高い発想と、売上・融資まで含めたリアルな起業体験にあります。子どもたちは自分たちでアイデアを考え、必要に応じて銀行から融資を受け、どうすればより多くの人に価値を届けられるかを試行錯誤します。その過程で、「お金とは単なる数字ではなく、提供した価値に対する対価である」という本質を、知識ではなく体験として学んでいきます。
ワークショップの前、子どもたちの多くは、日々の買い物やサービスを“利用する側”としてしか見ていません。しかしアイデアノバを通じて、「なぜこの商品はこの値段なのか」「同じように見えるものでも、なぜ売れ方が違うのか」といった問いを持ち始めます。
買う側から、考える側へ。受け取る側から、つくる側へ。
そうした視点の変化こそ、私たちがこのサービスで届けたい価値です。
実際にこの体験の中で子どもたちは、驚くほど本気になります。自分のアイデアを形にし、お客さんの反応を見て、うまくいかなければ改善し、売上という形でフィードバックを受け取る。その一連のプロセスは、学校の授業だけでは得にくい、強い没入感と学びを生みます。
失敗を恐れていた子が、「次はこうすればもっと良くなるかもしれない」と前向きに考え始める。そんな変化が、このワークショップでは実際に起きています。
そしてアイデアノバが目指しているのは、子どもたちの変化だけではありません。地域の大人たちが、子どもたちの可能性を見直すきっかけになることも、大切な価値だと考えています。普段は見えにくい子どもたちの“本気で考え、試し、工夫し続ける姿”に触れることで、「子どもはここまでできるのか」「こんな力を持っているのか」と、見方そのものが変わっていく。
学校の外にある学びの場が、地域の大人たちに新しい視点をもたらし、子どもたちとの関わり方を変えていくことも、アイデアノバが生み出したい変化のひとつです。
また、地域の企業や商店などを巻き込んだ展開がしやすいことも、アイデアノバの可能性のひとつです。子どもたちが地域の仕事や大人たちと出会い、地域の側もまた子どもたちの発想に触れる。そうした新しい接点が生まれることで、公民館や自治会が単なる場所ではなく、挑戦が循環する拠点へと変わっていくことを期待しています。
将来的には、このワークショップを受けた子どもが次の担い手となり、年下の子どもたちに提供する側へ回っていく。そんな循環型のエコシステムも十分に実現可能だと考えています。
私たちが今このサービスをリリースするのは、社会全体が“新しい価値を生み出す力”をこれまで以上に必要としているからです。
変化の激しい時代において、アントレプレナーシップ教育は一部の特別な子どものためのものではなく、あらゆる子どもたちにとっての基礎的な学びになっていくべきだと、私たちは考えています。
そしてその土台は、高校や大学だけでなく、小学生・中学生の段階から、地域の中で育てていけるはずです。
FROGSが目指しているのは、アントレプレナーシップを持ったイノベーターが、あらゆる産業、組織、地域に存在している社会です。その実現のためには、教育を学校だけに委ねるのではなく、地域全体で未来に責任を持つ社会へと変わっていく必要があります。
LEAP DAYで掲げてきた「協育〜協力・協働して育ち合う〜」という考え方を、私たちはアイデアノバを通じて地域の現場に実装していきます。子どもたちの挑戦を支えることは、子どもたちのためだけではありません。地域の大人たちが学び直し、地域そのものが育ち合う社会をつくることでもあります。
子どもたちの挑戦の入り口を、地域につくる。
アイデアノバは、地域から未来の挑戦者を育てるための、新しい一歩です。