08/09/2025
昨年、丸亀美術館での個展から一年。このたび私は、四つの大作を中心に、炎で描き出した痕跡と絵具の色彩を重ね、解き放たれた心のままに二十の作品を生み出しました。燃えさしの黒と、鮮やかな色のきらめき。その対照は、いずれも「生命」というひとつの流れに収束してゆきます。 初日、午後に行ったギャラリートークでは、昨年から今年にかけての歩み、そして今回のテーマについて語りました。問いかけに耳を澄ませ、答えを探しながらの対話は、私にとっても新たな旅の一部となりました。 とりわけ印象に残ったのは、母校の生徒からの「芸術とことばの関係」に関する問いでした。美術が言葉を求める瞬間――それは必ずしも創作者の内側から発せられるものではなく、歴史や批評のなかで検証されてきた流れの一部でもあります。私は、作品を生む側の言葉がたとえ副次的であっても、不可欠な灯火となりうることを、語りながら気づかされました。 その生徒が会場を訪れたのは、「ノイズ」という展覧会の言葉に心を揺さぶられたからだといいます。衝動のままに足を踏み入れ、勇敢に手を挙げて語りかけてくれたこと――その瞬間が、私にとって忘れ得ぬ記憶となりました。 「ノイズ」とは、異質であるがゆえに新たな可能性を宿すもの。違和感や揺らぎのなかから、未知の風景が立ち上がる。芸術はつねに、そのざわめきを抱きながら生まれてくるのだと思います。 会期は一か月。どうぞ作品とともに、その「ざわめき」に耳を澄ませていただければ幸いです。 It has been a year since my solo exhibition at the Marugame Museum. In this new chapter, four monumental works form the core, accompanied by drawings born of fire and paintings shaped by pigment, alongside twenty pieces created in a spirit of release—works where the hand follows the unguarded movement of the heart. Here, the act of making becomes a dialogue between the body and chance, between impulse and form....
昨年、丸亀美術館での個展から一年。このたび私は、四つの大作を中心に、炎で描き出した痕跡と絵具の色彩を重ね、解き…