08/04/2026
チューリップの古典生花。
草ものは「葉で生ける」。
花材/チューリップ
花器/ガラスグラス型コンポート
http://kadouenshu.com
いけばな 華道遠州本部事務局
全国に支部展開している古典いけばな流派、華道遠州の本部。茶人・小堀遠州の美意識により床の間飾りから発展した独特の「曲生け」は、江戸後期の文化文政の頃に公家・武家・商人を問わず大流行し、とくに武士の嗜みとして重きを置かれた。21世紀の現在までタイムスリップしたかのごとく今もその花形は継承されている。宗家は芦田一寿(あしだいちじゅ)。本部・京都。
08/04/2026
チューリップの古典生花。
草ものは「葉で生ける」。
花材/チューリップ
花器/ガラスグラス型コンポート
30/03/2026
日本語説明は下段で。
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"Since that day at Yoshino,
The blossoms on the tips of the trees...
My heart is a stranger to my body now,
Wandering lost in the mountain breeze."
The cherry blossoms of Yoshino, Nara, are so breathtakingly beautiful they captivate the soul and leave one spellbound.
Since the Heian period, the word "Sakura" has been synonymous with the blossoms of Yoshino in the Japanese heart. The modern, ubiquitous Somei-yoshino originated in the late Edo period, when gardeners in Tokyo’s Somei Village successfully crossbred a new variety and marketed it as "Yoshino (Cherry) from Somei Village."
Later, as Japan underwent extensive river and road construction, these trees were planted nationwide—particularly along riverbanks—based on the popular belief that they could "purify the water."
This history forms the very root of the cherry blossom landscapes we see today in Japan’s inhabited areas.
「吉野山 梢の花を見し日より 心は身にもそはずなりにき」
心奪われ、夢中になる程美しい、奈良、吉野の桜。
日本人にとって、平安の頃から桜とは吉野の花であり、現在の最も有名なソメイヨシノは、江戸末期の東京・染井村の造園業社が「染井村産の吉野(桜)」として交配に成功した桜を販売したことに始まる。
その後、日本の河川工事、道路工事に伴い特に河原には「水を浄化する」と信じられ各地で植えられていった。
これが日本の、今の人里で見る桜の風景の根源である。
花材/吉野桜
▫️一種生け逆勝手内胴流し
花器/銀香炉型花瓶 花台/透紋入六足猫足卓
24/03/2026
東海桜の一種生け。
桜は、「桜三景」といって、上段に蕾、中段に半開き、下段には満開の花を挿すことが、その出生から決まりとされている。
ご存知の通り、桜は花が散ると同時に葉の新芽が開き出す。
この桜は旬を過ぎた、名残の桜の姿。
早咲きの啓翁桜や東海桜、乙女桜、河津桜、陽光桜などは、この季節には散りはじめている。
華道では旬の時期よりも走り(時期早め)に賞翫することを尊しとしている(茶室の設えから派生している流儀は特に)が、サクラに関してのみ、走り、旬、名残の全てを愛しむのは、桜こそが花王であるからこそだ。
花体/逆勝手・単生け・一種生け 留流し
花材/東海桜
花器/遠州三つ足小薄端
花台/花梨平卓
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A type of Tokai cherry blossom arrangement.
Cherry blossoms should be traditionally arranged in three stages: buds on the top tier, half-open blossoms in the middle tier, and fully bloomed blossoms on the bottom tier. This tradition has been established since the time of its original birth character.
As you know, cherry blossoms begin to sprout new leaves as soon as the blossoms fall.
This cherry blossom arrangement depicts the lingering beauty of the blossoms after their peak season so the branches with only leaves are arranged in the lower section..
Early-blooming varieties such as Keiozakura, Tokaizakura, Otomezakura, Kawazuzakura, and Yokozakura begin to shed their petals at this time of year.
In ikebana (Japanese flower arrangement), appreciating the early blooms (early in season) is highly valued (especially in schools derived from tea ceremony arrangements). However, with regard to cherry blossoms, appreciating the early blooms, peak season, and lingering beauty is essential because cherry blossoms are truly the king of flowers.
Flower arrangement: Reverse style, single arrangement, one type of flower, flowing style
Flower material: Tokai cherry blossom
Vase: Enshu three-legged small thin vase
Flower stand: Karin flat table
16/03/2026
山茱萸と啓翁桜の主令挿し。
桜や桃、の薄ピンク色も春を感じるが、黄色い花を咲かす草木が多いのも春。
ここでは満開の山茱萸を真と行に配置して内胴からの下を桜で彩り、留の流しは「観世流し」とした。
雪が溶け、山河の水が潤うのもこの季節なのである。
鳥が囀るのも納得する。
15/02/2026
乙女桜の古典生花。
桜にも数多の品種があり、早咲きのこの乙女桜は「お留桜」とも言う。
その昔、城の基礎工事の人柱として捕えられた工事棟梁の娘「お留」。悲劇のまさにその土から、亡くなった彼女の溌剌とした可憐さそのままの桜が咲いたことに名がつけられた。
本勝手、留流し、の姿に生けられている。
20/01/2026
「鶴亀の万年青」。品種は都之城。
万年青は徳川家康が入城の際、家臣が「根を張り子孫を増やして繁栄を意味する象徴」として殿に寄進したことを家康が大層気に入った。
後に一般人が引っ越しの際、「お家が繁栄するように」と「引っ越し万年青」の習慣が江戸と京都に爆発的ブームを起こし、万年青の品種改良と希少種の自慢合戦が起こる。
それは明治時代に商売の財産を投げ打ってまで万年青を売買する人が何人も現れ、万年青売買禁止令が東京市で1回、京都府では知事命令で2回も出されたほどであった。
とにかく万年青は繁栄の象徴であるため祝儀花として華道でも愛された。
ここでは「鶴亀の万年青」として生けている。
補天格である「舞鶴の万年青」と、地(留)をゆったりと葉を見せる「亀遊びの万年青」が合わさって、株分けをしながら一体の花姿となっている。
上級者が好んでいける遠州生花の代表作と言って良い。
いけ方、扱い方は口伝とする。
02/01/2026
新年あけましておめでとうございます。
華道遠州本部役員のみなさま、一般会員の皆様、今年一年もお稽古に精進され、人の心に触れる花を生けていただきますよう願います。
華道遠州宗家・貞陽斎 芦田一寿
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松竹梅は言うまでもなく祝儀の花。
永遠の松、成長の竹、魁の梅。それらを合わせたもので、新年の言祝ぎに関わらず祝儀全般に生けて良い。
松、竹、梅、それらはどれを真にしても良い。
竹は天地人の三才いずれかに扱う場合、「晴(天)、風(人)、露(地)」の見せ方の心がけが必須となる。また、竹の節の数は陽の数(奇数)であるべきである。
この作品では竹を正真とし、行の梅が補天格となっている。
補天格は「世継ぎ」「継承」の意味もある。
花材/白梅 笹葉付青竹 松
花器/青銅獣耳付砂鉢 塗式板
10/12/2025
Chinese juniper, winter cherry blossoms.and Christmas camellia constructing a traditional syouka style.
柏槇、寒桜、山茶花の三種生け。
花器/雲龍三足遠州薄端
花台/螺鈿入塗平卓
26/11/2025
初世・貞松斎一馬が天保4年3月に開催された尚歯会で披露した歌、
「挿花 二十徳」。
華道の精神性、理想が見事な韻律でまとめられている。
向風方無憂 對花別有春
千秋麗送節 一室苟除塵
席上恒薫郁 怪殃曽莫臻
屈伸準堕孕 清濁堕天淳
就式摂三族 健矩具五倫
不招馴雅客 不嗒慰衆人
君父師為主 仁義礼作礎
深監通聖徳 遠案徹霊神
雲霧開瘴壁 月輪照宿因
南星賜緑寿 北極護渾身
さて、この意味は。
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風(尺八の音色)を聴き迎えて、まさに憂いがないように
草花に対せば楊春の心地になる。
花の万古永久に美しさは変わらず
特に春に花は多いが植物の命の美しさに四季の差はない。
清潔に整えた室内に良き花を生け
常に馥郁たる香りを。
そうすれば怪しい災いも訪れない。
「地」のように得意・失意を大きな包容力で
「天」のように濁りを捨てて正しく進む。
親族は仲睦まじく 五倫の倫理を大切に 世間に媚びず 師を大事にし
(花の)仲間には仁義と礼を尽くしそれを基礎とする。
そうすれば清い徳となり 霊神に通じ 雲や霧を晴らし
光り輝く月の明かりが照らし 南の星のように成熟した品位となり
北極星のように自信を護る人格が宿る。
20/11/2025
The Enshu-way 2026 official calendar is a collection of images that use generative AI to bring to life illustrations from ancient books.
The calendar features 12 masterpieces from the mid- to late Edo period, featuring seasonal flowers such as plum, iris, pine, and licorice. We hope you enjoy!
Prices start at 1,800 yen.
For more details, visit the Enshu Ikebana website.
華道遠州2026のカレンダーは生成AIによる古書いけばな図版画の現実化を画像にしたものです。
梅や杜若、松、甘草など季節の花を使った傑作が江戸中期から後期に生けられた作品群12作。どうぞお楽しみください。
価格は一部1800円
詳細は華道遠州webで。
23/09/2025
秋は実をつけた花材が多く出回る。
山査子(さんざし)もそのひとつ。無骨で荒々しい枝ぶりはその特徴を残しつつ、まだ枯れ落ちていない葉もアクセントに活かすと風情が出る。
花材/山査子
花器/尊式花瓶・銘「江水」
花台/透七宝紋入中卓
軸/ 葉鶏頭・芳舟
06/09/2025
9月9日は「重用の節句」。旧暦でいえば10月の下旬になるが、この日は日本酒と菊の花が似合う。
ここではマゼンタ紫の中菊と、照葉菊を合わせて二つ真の姿としている。
紅葉のはじまった柘植も雄株の行の役枝に扱っている。
また、このような花体を別称して「吹き分け」と呼び、秋の野風に吹かれた姿として代表的な華道遠州の手法である。秋の嵐とは現在の気象学で言えば「台風」のことであろう。
『菊は葉で生ける』という教えもある。
葉を整理し、手で整え、風情を出す。
| 月曜日 | 10:00 - 12:00 |
| 水曜日 | 10:00 - 14:00 |
| 木曜日 | 10:00 - 15:00 |
| 金曜日 | 10:00 - 12:00 |
| 土曜日 | 09:00 - 15:00 |