21/03/2017
私の好きな数学者の1人にフランソワ・ビエトという人がいます。
数学者と言いましたが、本職は法律を学ぶ弁護士です。
昔の数学では、あらゆる数学的操作を文章で表現するしか
ありませんでしたが、多くの記号を用いて数式の記述を
整理したのがビエトであり、
現在の数式の文字表現に近いもの確立し、
「代数学の父」と呼ばれていました。
ビエトは円周率を求める無限乗積式という素晴らしい式を
発見しましたが、このような偉大な人物を
「悪魔との契約者」だと訴える人がいました。
無敵艦隊有するスペイン国王フェリペ2世です。
フェリペ2世は、自国の機密暗号をビエトに何度も
解読されてしまっていたのです。
「書類王」と言われる官僚主義的なフェリペ2世にとって、
暗号文書を見破られたことで、たいそうプライドを
ズタズタにされたのかもしれません。
数学史を読んでいますと、歴史上の大きな変化に数学者が
関わっていることが多々見受けられます。
まさに、スペイン黄金世紀の最盛期に君臨した国王を
揺さぶったビエトは、その1人であるでしょう。