29/10/2017
33「共感」の間違った使い方
今回お送りするコミュニケーションのワンポイントは 「 共感の間違った使い方 」 です。
相槌や頷きは コミュニケーションの潤滑油でもあり、相手が 「 あっ! この人 私の話しを聴いてくれる人だ! なんだか安心できるなぁ~♪ 」 と感じることによって、相手との間に信頼関係・安心関係を生み出すことが出来る手法でもありますので、確かに大事なんです。
ですが、使い方というか 誘導の仕方を間違えると、望む結果を得ることが出来なくなってしまう危険性も有しています。
それは、相手の状態・事象を強化してしまうという効果も持ち合わせているからです。
仮に あなたがAさんの悩みを聴く、相談を受けるというシチュエーションがあったとしましょう。
Aさん:「いやぁ~ 最近の仕事がなんだか気が入らないんだよねぇ~」
あたな:「Aさん、そうなんですかぁ~。仕事に気が入らないですか・・」
Aさん:「そうなんだよ。会社の方針というか、上司の考えと言うか、何だか 目先の事にしか意識がいってないような感じでねぇ~」
あなた:「うんうん。そうですかぁ~」
Aさん:「まぁ~ 自分も40才を超えて、部下も数名いるんだけど、なんだか仕事に対するモチベーションが上がらなくてねぇ~」
あなた:「そうですかぁ~。うんうん。モチベーションが上がらないと 仕事にも気が入らないですよね~」
Aさん:「そうなんだよ! 分かってくれて嬉しいよ!! でも、 このままではいけないとは何となくは思うんだけど、気分がイマイチねぇ~」
あなた:「うんうん。そうですかぁ~~ 気分がねぇ~~」
Aさん:「そう! どうもねぇ~・・ やっぱり会社の方針が違っている気がするしねぇ~・・・」
あなた:「なるほど~~そうですか。 方針が違っている気がするんですかぁ~」
Aさん:「そうなんだよぉ・・・ スッキリしないんだよね・・ よぉ~~~し ちょっと一緒に一杯引っ掛けるか! 呑んで騒いでスッキリするか!!」
あなた:「そうしましょう! 呑んでスッキリとしましょう!」
こんな会話のキャッチボールを交わしたとしましょう。
この会話では あなたとAさんとでは 「共感」を通じて心理的距離が近くなり、Aさんはあなたに対して色々と話しをしても大丈夫と感じています。「オレの気持ちを分かってくれた。嬉しい。」とも思っているでしょう。だから 相談の後に 「ちょっと呑みに行きましょう!」とお誘いもしてくれています。
このケース あなた的には
・Aさんの話しを聴いている
・Aさんとの関係づくりはできたと思う
・Aさんは私と話しをして喜んでいる
・Aさんに呑みの誘いをしてくれるまでの関係が構築できた
と感じれると思います。
ですが、この状況を 別の角度から分析しますと、
・Aさんの中にある悩みや疑問に思っている事だけを広げただけ
・Aさんの不平不満を共感するという事で不平不満を承認をしている
・Aさんの「不平不満状態」という状況に相槌で「不平不満」を増長させている
・Aさんは自分を分かってくれたと思っているので、あなたは「自分の味方である」と感じている
ということになり、Aさんは この「不満状態でもいいんだ・俺は悪くなくて、会社や上司が悪いんだ」という結論に至ってしまう危険性を秘めているんです。
ここが【 使い方というか 誘導の仕方を間違えると、望む結果を得ることが出来なくなってしまう 】という事です。
これは、「共感」が信頼関係・安心関係を構築してくれる 反面 今のままでもいいんじゃないのという現状維持での安心感も構築してしまうからです。
「共感」して相手の不平不満、わだかまり を引き出せば引き出すほど、その不平不満やわだかまりを強化してしまう恐れもあるんです。
詳しくは 是非 動画を御覧ください。
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