12/08/2026
代田文誌らによる戦前の鍼灸研究所カルテの調査
藤井かほる子、山下 仁
全日本鍼灸学会雑誌, 2026;76(3):168-77
長野の鍼灸研究所カルテのうち戦前の10年分(計9,380人)について調査。ほぼドイツ語で書かれており、経穴以外は主に西洋医学的な観点からの問診、診察所見、経過に関する記録であった。疾患は運動器系が最も多く、消化器系が2番目に多かった。感染症は5~11%を占めており、そのほとんどが結核だった。
代田の著書に掲載された症例のうち36例がカルテの患者と一致していた。カルテの記載内容と著書の症例記述を照合した結果から、代田は臨床のルーチンワークとして記載したカルテとは別に、詳細な患者治療メモを記録し保管していた可能性が示唆された。
昭和の日本鍼灸に多大な影響を与えた鍼灸師、代田文誌について(森ノ宮医療大学鍼灸情報センター)