07/10/2021
◎授業支援について
学校の先生から依頼を受け、実際にデバイスを使って授業を行うクラスに入り、先生と児童生徒への支援を行います。
クラスに入ると様々な支援がありますが、とりわけ、デバイス操作支援、ネットワーク等接続トラブル対応、授業で活用するアプリやツールの活用に関する先生からの相談が多くあります。
その中でも今回は、タブレット端末の操作支援についてまとめていきます。
【操作支援】
生徒・児童の基本的なデバイス(主にタブレット端末)の操作や、モニター、電子黒板等を使った授業での操作サポートをします。
デバイスを使った授業が始まって間もないクラスでは、操作がおぼつかない児童・生徒がいれば、サポートし授業がスムーズに進むよう支援します。
初めてタブレット端末に触れる児童・生徒は、電源の入り切り、キーボードの操作、タッチパッドジェスチャ、キーの役割、データの保存方法、端末の取り扱い方法などから知る必要があります。
特に小学校では、学年によって言葉の習熟度に差があります。
先生から、IT用語をどのように説明すれば児童・生徒に伝わるかといった相談を受けることもあります。
例えば、小学3年生では国語の授業でキーボードを使って、ローマ字を学びます。
児童・生徒はローマ字入力で、Enterキー、Spaceキー、Back spaceキーの意味を理解することが必須です。
Enterキーは2つの役割を持っています
・入力を確定させます
・改行できます
Spaceキーも2つの役割を持っています
・単語と単語の間にスペースを作ります
・文字を漢字やカタカナに変換します
backspaceキー
・キーボードで入力したときに間違えた文字を消しゴムのように消すことができるキーです
小学校の英語の授業でキーボードを使う際には半角/全角キーとShiftキーの役割も理解する必要があります。
半角/全角キー
・文字の入力切り替えができます あ→A
Shiftキー
・Shiftキーを押しながら、大文字にしたいアルファベットを入力します
上記は、キーボード操作における一例で、その他にもタブレット操作に欠かせないタッチパネル操作(スワイプ、タップ、ドラッグ&ドロップ等)での相談もあります。
2020年4月から小学校で必修になったプログラミング学習に取り組む学校が増えてきたので、更にIT用語や、ツールの利用方法の質問が増えてきています。
現在、導入されているタブレット端末はChromebook、Windowsタブレット、iPad、の3種です。
【OSのシェア】
Chrome 40.1%
Windows 30.4%
iOS 29.0%
上記3OS搭載端末の特徴をまとめています。
【Chromebook】
■特徴
データ保存がブラウザベースなので、本体に高いスペックが必要なく
安価・セキュリティが高い・本体に負荷がかからない・立ち上がりが早い
■製造メーカー
ASUS、acer、Lenovo、HPの4メーカーが製造
また、市販はされていませんが、NECでは教育クラウド用端末として、
NECが提供する教育クラウドシステムが搭載されているChromebookがあります。
【Windowsタブレット】
■特徴
WindowsPCと同じ感覚で操作ができることが特徴です。
ビジネスシーンや一般家庭で幅広く利用されているPCなので、先生にとって操作しやすい端末です。
■製造メーカー
WindowsタブレットPCの製造メーカー
(GIGAスクール構想向け:11~13インチ、タッチパネル、LTE通信に対応等のメーカーを抜粋)
ASUS、acer、Lenovo、HP、Dynabook、Microsoft、Dell
富士通、NEC、マウスコンピュータ
Chromebookと同じく、NECでは、NECが提供する教育クラウドシステムが搭載されているタブレットがあります。
【iPad】
■特徴
小学校では、ローマ字学習をしていない低学年児童のため、50音キーボードの使用が可能な、iPadが人気です。
■製造メーカー
Apple
Appleのパートナー会社が、GIGAスクールiPad基本パッケージとして第7世代のタブレット、キーボード、端末管理ツール Jamf Pro ライセンス費用 (5年間分)を販売しています。
児童・生徒がこれらのGIGAスクール端末を、オンライン授業で自宅に持ち帰ることもあるため、取り扱いについての注意事項を、先生が十分に説明する必要があります。
更に、オンライン授業を行うと、ネットワークのトラブルが頻発しています。
次回は、授業支援のネットワーク等接続トラブル対応についてまとめます。
29/07/2021
◎GIGAスクールサポーター、ICT支援員の一日の流れ
業務は大まかに
授業支援、環境整備、教員支援、校務支援、報告業務に分けられます。
自治体によって、一校に常駐して担当する場合と、一人の支援員に対して、いくつか担当校が振り分けられる場合があります。
・訪問日・時間については、契約内容に基づき、学校の先生と打ち合わせの上決定します。
・支援依頼がない時間には、担当校に導入されているICT機器や、学習支援ツール活用法につい て勉強や、調査することに充てられます。
Chrome bookを導入している学校(例)
8:30頃始業
IT担当の先生とその日の業務について打ち合わせをし、支援に必要なものの準備をする。
1時間目 授業に入り、生徒のGoogleスライドの操作のサポートを行う(授業支援)
2時間目 Google classroomの研修会の資料作成を行う(教員支援)
3時間目 授業で使用する資料の作成支援を行う(授業支援)
途中でプロジェクターを使用中の教室から「映像が映らない」と連絡があったため対 応した(環境整備)
4時間目 授業に入り、生徒のデバイス操作のサポートを行う(授業支援)
5時間目 Google ドライブを活用し、校務のサポートを行う(校務支援)
放課後 授業支援例、日報作成(報告業務)
16:30頃終業
Windowsタブレットを導入している自治体で1週間で3校の訪問の場合(例)
<1週間の流れ>
月曜日 A校訪問 9:00~17:00
IT担当の先生とその日の業務について打ち合わせをし、支援に必要なものの準備をする。
1時間目 前回訪問時に挙がった質問への回答を依頼いただいた先生に行う(教員支援)
2時間目 授業に入り、Microsoft Teamsを活用して、発表用PowerPointの共同編集のサポートを 行う(授業支援)
3時間目 ロイロノートスクールを活用した授業資料作成の支援(教員支援)
:
放課後 次回訪問時までの課題や質問をIT担当の先生と確認する
火曜日 B校訪問 8:45~16:45
金曜日 C校訪問 9:00~17:00
スケジュールは一例で、自治体や公立校・私立校などによっても異なります。
次回以降は、実際に授業支援、環境整備、教員支援、校務支援、報告業務
で、ICT支援員やGIGAスクールサポーターが行うこと、利用されている端末や
ICT機器について掲載していきます。
14/07/2021
【ICT支援員・GIGAスクールサポーターとは?】
◎ICT支援員・GIGAスクールサポーター
以前より国の政策で、教育現場におけるICTの活用が掲げられていましたが、
昨今のコロナウイルスの影響により、いつでも、どこでも、子どもたちが安心して教育を受けられる環境を急速に構築することが教育現場より求められています。
そこで、ICT支援員・GIGAスクールサポーターが、ICTやネットワークに関する知識を活かしながら、先生・児童・生徒全員のICTに対する不安や疑問を聞き出し、解消する役割を担います。
不安や疑問を解消し、先生、児童、生徒のICTに関する知識をより深く、活用の幅を広げるサポートを行います。
授業や、先生方が学校で行う業務等で、ICT機器の活用や、機器メンテナンスなど
それらを円滑に活用するためのスキルが求められます。
求められるスキル(例)
Word、Excel、PowerPointが使える
プロジェクター、モニター等の接続設定を理解している
web会議ツールの利用経験
OSの基本設定、インストール経験
メール、無線LANの接続設定、障害対応(一次切り分け)ができる 等
*ICT「Information and Communication Technology(情報通信技術)」の略
◎支援員の業務をサポートする取り組み
・支援員としての立ち振る舞いの基礎や、自治体で導入されているツールについて事前の研修を実施している自治体もあります。
・自治体によって、学校と支援員をつなぐサポート窓口を準備している案件もあります。
すぐに解決できない依頼や、業務する上での困りごとがあればサポート窓口に相談できる環境があります。
・自治体によって、他の支援員が行った授業支援内容や、授業支援ツール等の活用例を共有できるシステムがあり、担当校のICT活用の参考にすることができます。
◎業務内容(一例)
・授業支援ツールの活用方法の提案
自治体より指定のある授業支援ツールを活用して、どのように授業に取り入れていくかを先生と相談しながら考え、実行できるよう支援します。
・授業資料作成の支援
「授業で使うスライドをもっと見やすくしたい」「シラバスを作成するのに適したソフトは何?」等先生から要望があった際、支援します。
・デバイス操作方法や導入ソフト、授業支援ツール等のレクチャー
自治体より指定のあるデバイス(iPad/windowsタブレット/Chromebook)の操作方法や、授業や業務で使用されるICT関連の勉強会を開き先生方にレクチャーします。
・ネットワーク環境、デバイス接続の整備
デバイスのwifi、プリンターやモニターなどICT関連機器が滞りなく利用できるよう、問題が起きた際には素早く対応し、環境を整えます。
以上の支援内容は一例で、担当校によって内容も異なりますが、どの自治体でもICT関連において、ICT支援員・GIGAスクールサポーターの活躍が期待されます。
興味のある方は、下記URLから応募が可能です!
https://jp.indeed.com/cmp/%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%83%AA%E3%82%AA-2/about
(画像は文部科学省ホームページより)
08/07/2021
【GIGAスクール構想とは?】
GIGA=Global and Innovation Gateway for All
「全ての人にグローバルで革新的な入口を」
GIGAスクール構想とは、これまで一般的であった一斉授業から、ネットワーク環境が整備され、デバイスを活用し、生徒一人一人がより個々にマッチした学習に取り組むことが可能になることです。
◎デバイスを活用することによって
・意見交換の機会が増える
文章作成ソフト、プレゼンテーションソフト等を活用し、
共有することで、文章の作成過程や、保存されたデータを見ることができ、それらを元に意見交換を行う。
・ネットを通して動画の視聴、調べたいものの検索が可能になる
学習用動画やネット検索を取り入れることで、得られる情報量が増え授業の幅が広がる。
・プログラミング教育
物事のスタートからゴールまでを効率よく組み立て、実行する力を養うことができる。
生徒は、端末上で紙媒体では触れられなかった情報を見ることができるようになり
授業を整理することができるようになる。
・板書が少なくなる
今まで板書していたものは、授業資料として、授業支援ツールを通して一斉に生徒に配布することができ、更に電子黒板を通してそこに書き込めるようになる。
・簡単なテストにかかる時間の短縮
簡単なテストであれば、授業支援ツールを活用し、作成・配布・採点・返却をデバイス上で行うことができる。
・記録が簡単になる
観察の記録も、写真を撮ってメモをつけて保存すれば、より正確に経過観察ができる。
また、過去に配布した資料やテスト、アンケート等がデータで残るので、管理がしやすくなる。
先生は生徒個別の学習状況を短時間で把握することができ、生徒一人一人にあった学習内容を提示することができるようになる。
以上のことは一例で、活用次第で可能性が広がります。
現時点のGIGAスクール構想のフェーズは、端末整備を終えて、学校への配布の準備をしている段階です。
既に児童・生徒に端末配布が済んでいる自治体、2学期からの活用に向けてこれから配布される自治体があります。
先生・児童・生徒全員のICTに対する不安を解消し、支援する役割としてICT支援員・GIGAスクールサポーターが存在します。
(画像は文部科学省ホームページより)