造形教育センター

造形教育センター 造形教育センター, 教育, 小石川4-2-1, Bunkyo-kuの連絡先情報、マップ、方向、お問い合わせフォーム、営業時間、サービス、評価、写真、動画、お知らせ。

造形教育センターは,昭和30年6月,当時の絵画表現を主とする表現主義的な教育に対して,バウハウスの造形理論と組織の影響を 受けてデザイン,工作領域を取り込んだ総合的な造形教育の研究団体として産声を上げ,我が国の戦後造形美術教育の歴史とともに半世紀の歩みを続けてまいりました。

 造形教育センターは,児童生徒の造形能力の育成を目的に,造形教育に携わる多様な実践者や研究者が集まり,色彩教育,構成教育,デザイン教育,工作・工 芸教育,そして造形遊びなどについて,その基礎的及び発展的な研究により教育実践現場に根付く多くの成果を生み出してきたといえます。

 現在は東京に本部を設置し,長野,栃木,岡山,岩手の各支部を加え,それぞれの活動を交流させながら,社会の変化に応じつつ,造形活動の意味を問い,幼 児,児童,生徒をはじめ,あらゆる学習者のために,さらに豊かな教育実践を創り出していくための研究活動の深化・発展を目指して,その造形教育の輪を広げていこうとしています。

 ここ数年は,子ども,造形,社会に焦点を当て,様々な変化の中で造形を通して育つ子どもの姿,そして教育媒体としての造形の意味を多面的に検証する研究と実践を積み重ねています。それらの主な活動概要は、次の通りです。

(1)月例研究会[月研]
 本部研究部の研究主題に則り,ひと月に1回の役員定例会で構想を練って,ほぼ隔月で開催しています。会員以外の方々や学生も参加してきます。

(2)夏の研究大会[夏研]
 本部と各支部の会場をほぼ隔年で移動し,大会テーマに即した支部発表,研究発表,講演,シンポジウム,ワークショップなどを通じて,研究の成果を交流させる年間のメインイベントです。

(3)忘年会[12月・月研]
 月研と合わせた親睦を深める会です。月研では,夏の大会に匹敵する講演者を招いて研究を深めます。忘年会では,その年度の研究成果の評価,研究の方向性を確かめながら,お互いの親睦を深めます。

(4)『造形教育センターニュース』の発行
 月研,夏の研究会,イベントの様子などをニュースにして発行しています。また,各支部においても独自のニュース等を発行しています。


(5)周年記念事業
 平成17年には創立50周年を迎え,記念大会やイベントが開催されました。また,関連した出版物等も発刊します。本部の記念事業委員会が中心となり,周年の記念事業を10年毎に開催しています。

 造形教育センターの会員は,幼児教育から大学までの教員が多数を占めていますが,学校の教員以外にも社会教育者,画家やデザイナーなど,造形教育に携わ る幅広い分野の方々が参加しています。最近では,これからの造形教育に携わりたいと考えている若い学生たちも多く参加するようになりました。

 造形教育センターは,造形教育に対して研究が浅い方,経験豊富な研究者,実践者と共に,それぞれの立場を越えて子どもたちの豊かな心と造形能力を育成す ることを主たる目的として互いに研鑚し,実践力を高め,また確かな教育理論を構築して,その成果を生かしていきたいと考えます。

 教育現場で思考,実践していることを発表し,実践をより確かなものとしたいとお考えの方々やこれからの新たな研究を進めたいとお考えの方々,センターの 仲間と共にその真価を問い,研究を実りあるものにしませんか。ぜひ,あなたの参加をおまちしています。

15/08/2026

【7月月例研究会報告】

7月5日(日)、東京学芸大学附属竹早小学校にて7月月例研究会が開催されました。今回のテーマは「子どもが“日常”(世界)をとらえ直すとき~子どものユーモアを基盤として~」です。講師に北澤俊之氏(元東洋大学教授・造形教育センター第28代委員長)をお迎えし、今期の研究テーマである「子どもが“世界”をつくるとき」を掘り下げるべく、子どもの見立てやユーモア、そして教師自身のものの見方を問い直す講演と討論が行われました。

 北澤氏の講演は、「時制を今にせよ」という言葉を一つの軸として展開されました。「コスパ」や「タイパ」という現代の言葉から垣間見られる効率や結果(正解)ばかりを求める現代において、私たちが身体感覚を通したプロセスや、「今・ここでの驚き・迷い」を端折っていないかという問いが投げかけられました。さらに、レイチェル・カーソンの感性や西田幾多郎の「純粋経験」を引きながら、「見ること」の本来的な意味を考察されました。人は知識や固定観念を通して世界を見ることで日常をスムーズに処理できますが、同時にそれが新たな見え方を閉ざしてしまう側面もあるというお話をいただきました。

 そうした固くなった見方を解きほぐす働きとして提示されたのが北澤氏がこれまで研究を深めてきた「ユーモア」と「見立て」です。北澤氏は、そこから意味のズレを発見し、異質な要素同士を接続する認知のプロセス(理解・探索・発見・接続)について解説してくださいました。北澤氏が行った様々な年齢にある約1500名に及ぶ子どもたちの作品分析から、発達に伴って対象のどの特徴を選び取り抽象化するかが広がっていく様子が示され、子どもの見立てが単なる思いつきではなく、世界を捉え直す高度な知的働きであることが明らかにされました。また、ビースタの教育論にも触れながら、教育を「予想不可能な出来事へ向かう営み」と捉え、弱さや愚かさも含めて受け止める「ユーモア的態度」の重要性を説いてくださいました。

 フロアとの質疑応答では、他者の眼差しによって風景の意味が変わる体験や、シュルレアリスムの手法との親和性、文化的背景による認識の違いなど、多角的な視点から議論が深められました。特に、「世界を捉え直すべきなのは子ども以上に、評価や規範にとらわれがちな大人や教師、学校システムそのものではないか」という本質的な課題提起は、参加者全体に強い印象を残しました。

 本研究会を通して、子どもが“世界”をつくるとは、ゼロから新しいものを創出することだけではなく、既知の日常の中から意味をずらし、別の文脈とつなぎ直すことで新しい世界を立ち上げることからもつくられていくと再認識されました。そして、子どもが「世界をつくる」瞬間に立ち会うためには、教師自身が自らの評価軸やスキーマを相対化し、子どもとともに「分からなさ」を楽しめる豊かな余白をもつことが求められます。

 会の最後には、歴代の東京学芸大学竹早小学校の図画工作科の教員たちから、北澤氏への花束や記念品が贈られました。北澤氏が長年をかけて研究してきた「ユーモア」を通した笑いに包まれながらも、造形教育の本質へと迫る、実り多い時間となりました。

(文責 桐山瞭子)

【6月月例研究会報告】  6月14日(日)、お茶の水女子大学附属中学校にて、6月月例研究会が行われました。今回のテーマは「デザインで“世界”をつくる~実践報告×対談~」です。中学生の実践とゲストとの対談を通して、今期の研究テーマである「子ど...
20/07/2026

【6月月例研究会報告】

 6月14日(日)、お茶の水女子大学附属中学校にて、6月月例研究会が行われました。今回のテーマは「デザインで“世界”をつくる~実践報告×対談~」です。中学生の実践とゲストとの対談を通して、今期の研究テーマである「子どもが“世界”をつくるとき」について考える機会となりました。
 今回は、株式会社電通のアートディレクターとして活躍されている加藤寛之氏をお招きし、役員であるお茶の水女子大学附属中学校美術科教諭・桐山瞭子氏の実践報告と対談を中心に進行しました。両氏は大学時代からの旧知の仲であり、卒業後はそれぞれの分野で活躍されています。事前に共有された互いの「デザインする」ということへの思い、教育観をもとに、息の合った対話が進められていきました。
 加藤氏のお話では、電通で氏が関わってきた多くの仕事が紹介され、それらが社会に実装され、どのような影響を与えてきたのかについても教えていただきました。広告に対する加藤氏の考え方や、デザインにおいて大切にしている思考、具体的な方法についてのお話は、示唆に富むものでした。加藤氏は、単に発信することに邁進していたのではなく、周囲の環境から繊細に感受したものであったり、事象やそのものの根底に息づくものを大切にしたりしながらデザインを通して具体化していく過程を大切にされているように感じられました。その姿勢には、非常に多くの学びがありました。
 桐山瞭子氏の発表は、社会科と美術科の教員とで企画・運営した、総合的な学習の時間に行った「ジブンゴトタイム」と呼称する学習活動についてでした。美術科の授業実践者としての迷いや戸惑いも含め、実践に至るまでに感じていたことについても率直にお話しいただき、授業をつくる根底にある思いを感じ取る時間となりました。
 加藤氏が仕事を通して社会に働きかけていることと、中学生が課題解決としてデザインしてきたことは、スケールとしては当然大きく異なります。しかしながら、「私にもできるかもしれない」という胸に秘めた思いを見つめ、切実な問いをもち、行動力へとしていくことに共通する点がありました。
 「デザイン」とは、造形教育の中だけで使われる言葉ではありません。すべての人が「デザインする」ことを通して、社会の中で関係をつくり、自分自身を知っていくことにもつながります。デザインが造形教育の一つの内容であるならば、それは「私をつくる」一つの要素でもあります。
 「デザインする自分をデザインする」。デザインすることは、社会をつくると同時に、自己を形成する営みでもあるということを改めて感じ、今回も「子どもが“世界”をつくる」ということへの多くの示唆が得られました。
(文責守屋建)

【第71回造形教育センター夏の研究大会 お知らせ】日 時: 8月1日(土)9:30~17:00(受付9:00)※一日開催会 場: 成城学園初等学校(つながる~む)〒157-8522 東京都世田谷区祖師谷 3-52-38※仙川沿いの入口よりお...
09/07/2026

【第71回造形教育センター夏の研究大会 お知らせ】

日 時: 8月1日(土)9:30~17:00(受付9:00)※一日開催

会 場: 成城学園初等学校(つながる~む)
〒157-8522 東京都世田谷区祖師谷 3-52-38
※仙川沿いの入口よりお越しください。(小田急線 成城学園前駅より徒歩 10 分)

テーマ: 「子どもが“世界”をつくるとき」

講 師:上田 信行先生(同志社女子大学名誉教授)

予定表:
 9:00~9:30 受付
 9:30~9:35 開会のあいさつ
 9:35~9:55 研究部提案
10:00~12:00 子どもとつくるワークショップ
12:00~13:15 昼休憩
12:15~13:00 総会(※会員のみ)
13:15~14:45 上田先生とのレクチャー/ワークショップ/対話
14:45~15:30 ワークショップ振り返り
15:40~16:40 つくりながら深めよう
16:40~16:55 まとめ・総括
18:00~21:00 懇親会

参加費:無料(会員以外は参加費として 3,000 円、学生1,500円)

申し込み:
https://peatix.com/event/5080945?k=0fbf11dab9bee634d7e7aa08714523623f03cc71

内 容:
 生成AIの急速な発展により、私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。瞬時に多様な表現が生み出される時代だからこそ、造形教育だからこそ育まれるものとは何か、身体を通して素材や他者、環境と関わる経験にはどのような意味があるのかを改めて問い直す必要があります。
 351期では、「子どもが“世界”をつくるとき」を研究主題に掲げ、画家・映像作家、漆職人、デザイナー、そして幼児・児童・生徒の実践から学びを重ねてきました。その中で見えてきたのは、子どもたちは造形活動を通して、自分や他者、社会との関係の中に意味を見いだし、自分なりの世界をつくり続けているという姿です。
 本研究大会では、これまでの議論と実践を振り返りながら、子どもが世界をつくる営みをどのように見取り、支えていくのかを参加者の皆様とともに考え、それぞれの実践を見つめ直す機会としたいと思います。
 講師には上田信行先生(同志社女子大学名誉教授)をお招きし、子どもとつくるワークショップを実践していただきます。また、ワークショップを基にした対話を通して、実際の子ども達の姿より「子どもが“世界”をつくるとき」を皆様と身体を動かしながら、つくりながら深めてまいりたいと思います。

造形ワークショップ「石とあそぼう」:
身近にある「石」を素材とした造形ワークショップを行います。
参加者の皆様には、事前にご自宅や勤務先の近くなどで、「なんだか気になる」と感じた石を一つお持ちください。何気なく見過ごしている石も、見方や関わり方が変わることで、新たな表情や価値を見せ始めます。素材とじっくり向き合い、他者との対話を重ねながら、一人ひとりが自分なりの見つけ方を広げていく過程を体験していただきます。
本ワークショップでは、「子どもが“世界”をつくるとき」という研究主題のもと、造形活動を通して世界の見え方や意味がどのように立ち上がり、更新されていくのかを、参加者の皆様とともに考えていきます。
活動内容は当日までのお楽しみです。ぜひ一つの石を手に、ご参加ください。

<注意事項>

◎当日は昼食をご持参ください。会場周辺には昼食を購入できる場所があまりありま
せんので、事前にご準備をお願いいたします。
◎汚れてもよい服装でお越しください。
◎論文・教育研究・広報等での使用を目的として、主催者が写真撮影および録画を行
う場合があります。あらかじめご了承ください。
◎参加者のプライバシー保護のため、主催者以外による写真撮影・録画はご遠慮くだ
さい。
皆様のご理解とご協力をお願いいたします。

05/07/2026

【351期5月月例研究会報告】

「子どもが“世界”をつくるとき 幼児の姿・児童の姿〜実践報告〜」

2026年5月24日(日)、東京学芸大学附属竹早中学校4階美術室にて、造形教育センター351期5月月例研究会が開催されました。今回の研究会では、今期の研究テーマである「子どもが“世界”をつくるとき」を手がかりに、幼児期と小学校段階における子どもの姿をもとに、造形活動を通して子どもがどのように自分の世界を広げ、つくり変えていくのかを考える機会となりました。
はじめに、研究部長の橋本正裕先生より研究部提案が行われました。今期のテーマである「子どもが“世界”をつくるとき」は、子どもがあらかじめ用意された世界に到達するということではなく、造形活動を通して、自分自身、他者、素材、環境との関係を捉え直し、自分にとっての世界の見え方を更新し続ける営みとして示されました。そこには、完成や成功だけではなく、迷い、停滞、思い通りにいかないこと、試行錯誤そのものを造形の大切な過程として捉える視点があります。また、社会がタイパ・コスパで時間が圧縮される中、もの固有の時間があり、時間のあり方についての示唆がなされた。
橋本先生の実践報告では、小学校の子どもたちが素材や作品と関わる中で、自分の思いを少しずつ変化させていく姿が紹介されました。一度「できた」と思った後に、友達の作品を見たり、自分の表現を見つめ直したりしながら、さらに手を加えていく姿には、子ども自身がまだ言葉にできない問いを抱え、作品を通して考え続けている様子が表れていました。また、作品の目を動かしたい、口を動かしたいという思いから、何時間も試行錯誤を重ねる子どもの姿からは、素材が子どもに語りかけ、子どもがそれに応答していくような関係性が感じられました。教師がすぐに答えを与えるのではなく、子どもが「どうしたらできるか」と考え続ける時間を保障することの大切さが改めて確認されました。
続いて、至誠館大学の海沼恭史先生より、幼児の造形活動についての実践報告が行われました。海沼先生は、幼児は新生児期からすでに内的な世界を持っており、ひと・もの・こととの関係を通して、その世界を発見し、広げ、再構成していく存在であると語られました。段ボールで車をつくる子、絵の具に触れることをためらいながらも友達や実習生との関わりの中で少しずつ関心を広げていく子、砂場での川づくりから遊びが周縁へと広がっていく姿など、幼児の世界が一つの中心からだけではなく、偶発的な出来事や他者との関係によって動き出す様子が具体的に示されました。
特に印象的だったのは、幼児の「なんで?」「どうして?」という小さな気づきが、世界が揺れ、組み替わる瞬間として捉えられていた点です。石や木や葉を叩いたときに、同じように見えていたものから異なる音が生まれる。その差異の発見が、子どもの中に新たな問いを生み出していきます。素材は単なる道具ではなく、子どもの仮説を揺らし、世界を広げるきっかけとなる存在であることが見えてきました。
後半のトークセッションでは、幼児、小学校、中学校、高校、それぞれの段階における「気づき」の表れ方について意見が交わされました。低学年では身体感覚を通して、中学年では振り返りを通して、高学年では言語化を伴いながら、子どもの気づきが深まっていくという視点が共有されました。一方で、子どもの気づきと教師の気づきを混同しないこと、教師の見取りが子どもの世界を狭めるのではなく、次の変容につながるように働くことの重要性も確認されました。
また、「委ねる」ことについての議論も深まりました。子どもに委ねることは、何もしないことではありません。教師が子どもを信じ、最終的な責任を引き受ける覚悟を持ちながら、どこまで手を出し、どこで待つのかを見極めることでもあります。自由は放任ではなく、題材や場、関係性の中で支えられた自由であるということも、今回の研究会で大切な視点として浮かび上がりました。
今回の研究会を通して、幼児と児童の姿は発達によって異なりながらも、造形活動を通して自分の世界を広げていくという点で深くつながっていることを感じました。子どもは、素材に触れ、友達と関わり、思い通りにいかない出来事と出会いながら、自分にとっての世界を少しずつつくり変えていきます。教師や保育者に求められるのは、その小さな変化を見逃さず、面白がり、価値づけ、次の活動へとつなげていくことではないでしょうか。
「子どもが“世界”をつくるとき」とは、特別な完成作品が生まれる瞬間だけを指すのではありません。子どもが素材にもう一度手を伸ばすとき、友達の姿に影響を受けて動き出すとき、思い通りにならないことの中で考え続けるとき、その一つひとつの中に世界がつくられているのだと思います。今後も、子どもの具体的な姿から造形教育の本質を問い続けていきたいと思います。(文責:秋山朋也)

【造形教育センター7月月例研究会のお知らせ】日 時: 7月5日(日)14:00~17:00(受付13:30)会 場: 東京学芸大学附属竹早小学校(ランチルーム)住 所: 〒112-0002 東京都文京区小石川4-2-1(東京メトロ丸の内線 ...
09/06/2026

【造形教育センター7月月例研究会のお知らせ】

日 時: 7月5日(日)14:00~17:00(受付13:30)

会 場: 東京学芸大学附属竹早小学校(ランチルーム)住 所: 〒112-0002 東京都文京区小石川4-2-1
(東京メトロ丸の内線 茗荷谷駅より徒歩 10 分)
(東京メトロ丸の内線 後楽園駅より徒歩 10 分)

テーマ: 「子どもが“世界”をつくるとき 子どもが“日常”(世界)をとらえ直すとき~子どものユーモアを基盤として~」

講 師:北澤 俊之(元東洋大学教授)

予定表:
14:00~14:10 研究部提案
14:10~15:30 ご講演(北澤俊之先生)
15:30~15:50 質疑応答
15:50~16:00 休憩
16:00~16:50 トークセッション(予定)
16:50~17:00 総括・閉会の挨拶

参加費:無料(会員以外は参加費として 500 円)

お申込み:https://351ki-7gatuken.peatix.com/

内 容:
「子どもが“世界”をつくるとき 子どもが“日常”(世界)をとらえ直すとき〜子どものユーモアを基盤として〜」
造形教育センター7月月例研究会では、元東洋大学教授の北澤俊之先生を講師にお招きし、「子どもが“日常”(世界)をとらえ直すとき」をテーマにご講演いただきます。

子どもたちは、日々の生活の中で出会うモノやコトを、大人とは少し異なるまなざしで受け止めています。何気ないものをおもしろがったり、見慣れたものに別の意味を見いだしたり、ときに思いがけない組み合わせによって新たな世界を立ち上げたりします。そうした子どもの姿には、日常をそのまま受け取るのではなく、自分なりに感じ直し、意味づけ直していく営みがあるように思われます。

北澤先生は、子どもの造形活動における「日常のとらえ直し」や「ユーモア」に着目され、子どもが世界を新鮮に見つめ直すことの意味を探究されてきました。そこには、単におもしろい表現を生み出すということにとどまらず、子どもが身の回りの世界との関係をつくり変え、自分なりの見方や感じ方を立ち上げていく造形の本質が含まれているのではないでしょうか。

今期の研究主題である「子どもが“世界”をつくるとき」と重ねて考えるならば、子どもが“世界”をつくるとは、特別な何かを新しく生み出すことだけではなく、すでにそこにある日常を別の角度から見つめ直し、意味を更新していくことでもあると捉えられます。子どものユーモアは、そのとらえ直しを支える大切な感覚であり、世界との関係をひらく力でもあるのかもしれません。

本研究会では、北澤先生のお話を通して、子どもが日常をどのように見つめ、ずらし、意味づけ直しているのかを考えていきます。そして、私たちが日々の造形活動の中で、子どもの小さな違和感やおもしろがり、見立てや発想をどのように受け止め、支えていくことができるのかを、参加者の皆さまとともに探っていきたいと思います。

子どもの具体的な姿に立ち返りながら、「日常をとらえ直す」ことの教育的意味、そしてユーモアを基盤とした造形教育の可能性について考える時間となれば幸いです。

造形教育センター6月月例研究会へお申し込みいただいた皆様平素より造形教育センターの活動にご理解・ご協力を賜り、誠にありがとうございます。このたび、6月月例研究会の申込受付におきまして、Peatixの設定不備により、実際には受付可能な状況であ...
31/05/2026

造形教育センター6月月例研究会へお申し込みいただいた皆様

平素より造形教育センターの活動にご理解・ご協力を賜り、誠にありがとうございます。

このたび、6月月例研究会の申込受付におきまして、Peatixの設定不備により、実際には受付可能な状況であったにもかかわらず、「満席」と表示される不具合が発生しておりました。

お申し込みをお考えいただいていた皆様には、ご迷惑とご心配をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

現在は設定を修正し、通常どおりお申し込みいただける状態となっております。

つきましては、「満席」と表示されたためお申し込みいただけなかった皆様には、大変お手数をおかけいたしますが、改めてお申し込みのお手続きをお願いいたします。

https://peatix.com/event/5010400

皆様にはご不便をおかけしましたことを重ねてお詫び申し上げますとともに、研究会へのご参加を心よりお待ちしております。

何卒よろしくお願い申し上げます。

造形教育センター351期

日 時:令和8年6月14日(日)     14:00~17:00  (受付13:30より) テーマ:「子どもが“世界”をつくるとき      &n... powered by Peatix : More than a ticket.

【351期 6月月例研究会 案内】「子どもが“世界”をつくるとき デザインで“世界”をつくる ~実践報告×対談~」造形教育センター6月月例研究会は、株式会社電通 アートディレクターである加藤寛之氏をゲストに招き、お茶の水女子大学附属中学校の...
24/05/2026

【351期 6月月例研究会 案内】

「子どもが“世界”をつくるとき デザインで“世界”をつくる ~実践報告×対談~」

造形教育センター6月月例研究会は、株式会社電通 アートディレクターである加藤寛之氏をゲストに招き、お茶の水女子大学附属中学校のデザイン実践報告×デザインの現場に立つ同氏との対談形式で会を進行していきます。
これまで、さまざまに企画した実践を経て、中学生たちが“誰かのための行い”であるデザインを通して社会的課題解決に向き合い、「ジブンゴト」として捉えながら社会を思う姿には、子どもたちなりの切実さ、社会への希望や願いが垣間見えていました。
加藤氏のプロの視座と、中学生ならではのエネルギーを掛け合わせ、デザイン教育の意義や価値を模索していきたいと考えています。
アートディレクターとしてデザインに向き合う立場である加藤氏から、「デザインで“世界”をつくる」についてお話をいただきながら、 揺らぎの中にいる子どもたちがデザインに向き合うことはどんな意味を持つのか、ご参会の皆様と共に考える時間を過ごしていけましたら幸いです。

日 時:令和8年6月14日(日) 14:00~17:00  (受付13:30より)

テーマ:「子どもが“世界”をつくるとき デザインで“世界”をつくる ~実践報告×対談~」

内 容(予定)

  14:00~14:10 研究部提案:橋本 正裕(成城学園初等学校)

  14:10~15:40 実践報告×対談:
    加藤 寛之氏(株式会社 電通 アートディレクター)
    桐山 瞭子(お茶の水女子大学附属中学校)

  15:50~16:50 トークセッション・質疑応答

  16:50~17:00 総括・閉会の挨拶

会 場:お茶の水女子大学附属中学校 第二校舎2階 合併室
     〒112-8610 東京都文京区大塚2-1-1 (東京メトロ丸の内線 茗荷谷駅より徒歩 約10分)

※南門は日曜日のため閉鎖しています。正門よりお越しください。

参加費 無料(会員以外は参加費として500円)

申し込み https://peatix.com/event/5010400/view?k=9cdf3a068aa897e1e1d12a8b05259058429f5d00 からお申し込みください(peatix)

問い合わせ先 [email protected]

日 時:令和8年6月14日(日)     14:00~17:00  (受付13:30より) テーマ:「子どもが“世界”をつくるとき      &n... powered by Peatix : More than a ticket.

■351期5月月例研究会 ご案内 幼児期から小学校段階における造形活動の実践をもとに、子どもたちがどのように“世界”と関わり、そこに意味を見いだしていくのかを見つめていきます。 本研究会では、幼児の実践を海沼恭史(至誠館大学)、小学校の実践...
11/05/2026

■351期5月月例研究会 ご案内

 幼児期から小学校段階における造形活動の実践をもとに、子どもたちがどのように“世界”と関わり、そこに意味を見いだしていくのかを見つめていきます。
 本研究会では、幼児の実践を海沼恭史(至誠館大学)、小学校の実践を橋本正裕(成城学園初等学校)が報告します。
 子どもたちは、与えられたものをそのまま表現するのではなく、ときに迷い、ときに立ち止まりながら、素材や他者との関わりの中で、自分なりの意味や関係を少しずつ立ち上げていきます。そうした過程は、必ずしも一直線ではなく、うまくいかなさや揺らぎを含みながら展開していくものでもあります。
 実践を通して大切にされてきた視点を振り返りながら、幼児から児童へと連なる造形の営みを、「子どもが“世界”をつくるとき」という今期研究主題と重ねて捉え直していきます。
 子どもたちの具体的な姿に立ち返りながら、そこにどのような意味や関係が生まれているのか、参加者の皆さまとともに考えていきたいと思います。

以上、どうぞよろしくお願いいたします。

日 時 令和8年5月24日(日)
    14:00~17:00  (受付13:30より)

テーマ 「子どもが“世界”をつくるとき 幼児の姿・児童の姿~実践報告~」

内 容(予定)
14:00~14:10
研究部提案:橋本(成城学園初等学校)

14:10~14:50
実践報告①:橋本(成城学園初等学校)

15:00~15:40
実践報告②:海沼恭史(至誠館大学)

15:50~16:40
トークセッション・質疑応答

16:40~17:00
リフレクション・総括・閉会の挨拶

会 場 東京学芸大学附属竹早中学校 4階美術室〒112-0002 東京都文京区小石川4-2-1

参加費 無料(会員以外は参加費として500円)

申し込み peatixより

造形教育センター5月月例研究会 日 時 令和8年5月24日(日)     14:00~17:00  (受付13:30より) テーマ 「子どもが“世界”をつく... powered by Peatix : More than a ticket.

◼️オンライン学習会のご案内(夜の学習会)今回は小西広大先生(東京学芸大学准教授、変人類学研究所所長)をお招きして「変人類学とアート」をテーマに学習会を行います。小西先生は「これからの時代を担うのは変人である」をモットーに変人類学研究所を立...
27/04/2026

◼️オンライン学習会のご案内(夜の学習会)

今回は小西広大先生(東京学芸大学准教授、変人類学研究所所長)をお招きして「変人類学とアート」をテーマに学習会を行います。小西先生は「これからの時代を担うのは変人である」をモットーに変人類学研究所を立ち上げ、インドをはじめとする海外や日本の離島をフィールドに研究を重ねてこられました。今回はご著書「ヘタレ人類学者、砂漠をゆく」をもとに変人類学についてお話いただきます。小西先生のお話から、造形教育が一人ひとりの子どもたちにどのような意味をもちうるのか考えてみたいと思います。

下記フォームからお申し込みください。
日 時 5月10日(日) 19:00~20:30(最大21:00まで延長)
場 所 オンライン(ZOOM)
テーマ 変人類学とアート
ゲスト 小西 広大先生(東京学芸大学、変人類学研究所)
    
申し込み 下記URLよりお願いします。
https://forms.cloud.microsoft/Pages/ResponsePage.aspx?id=JV8MPrcmfUiS2dHOCM5aW_9L6DLugwhDtlffuZBfcYhUQzVFMUMxN1RPQVlCNEVYWTdaMkxIU0M5Vy4u

※申し込みは5月9日(土)24:00までにお願いします。
※申し込みいただいた方には数日前を目安にメールでZOOMのIDとパスワードを送らせていただきます。
※メールが来ない場合,メールアドレスが正確に入力されていない,迷惑メールフォルダに入っているなどが原因としてあります。ご確認をお願いします。
※少人数で対話を中心に進めます。申込者数によっては期日前に締めきらせていただきます。

■351期4月月例研究会報告造形教育センター351期4月月例研究会が開催されました。今回の研究会では、「コスパとプロパ」をテーマに、講師として漆職人の手塚氏の工房朱文筵工房へ伺い、実践とディスカッションを通して考察を深める機会となりました。...
27/04/2026

■351期4月月例研究会報告

造形教育センター351期4月月例研究会が開催されました。今回の研究会では、「コスパとプロパ」をテーマに、講師として漆職人の手塚氏の工房朱文筵工房へ伺い、実践とディスカッションを通して考察を深める機会となりました。
本期の研究テーマ「子どもが“世界”をつくるとき」を踏まえ、4月研ではとりわけ「時間をかけること」の意味に焦点が当てられました。近年、「タイパ」「コスパ」といった言葉に象徴されるように、効率や即時性が重視される社会状況の中で、造形教育において時間をかける営みがもつ価値をあらためて問い直すことが試みられました。
当日は、まず漆器製作に必要な「要具」がどのようにして生み出されてきたのかを記録した映像が紹介されました。長い年月をかけて培われてきた技術や方法が、どのように現在へと受け継がれてきたのかが具体的に示され、漆という素材を支える見えない時間に触れる機会となりました。続いて、それらの要具を実際に手に取りながら観察する時間が設けられ、素材や道具の質感、重み、使い込まれてきた痕跡に直接触れることで、映像で見た内容が身体的な実感として結びつきました。ただの筆や刷毛、ヘラではない、大きな物語の一部として、見え方が大きく変わりました。興味深かったのは「要具をつくってくれる職人さんがいて、要具があって、初めて漆器づくりができる」という手塚氏のご発言でした。出力された漆器一つ一つが生み出されるまでを考えると、「ものをつくる」という行為を一度立ち止まり、俯瞰してみるきっかけとなりました。
また、「時間をかけること」は目的として設定されるものではなく、対象に惹かれ関わり続ける中で結果的に立ち現れるものであるという視点でした。時間をかけているという意識よりも、漆という素材の魅力に応答し続けてきた結果として、その営みが形成されていることが語られました。子どもの造形活動においても、「時間をかけよう」としているのではなく、没頭する中で時間の感覚そのものが希薄になる状態が見られることが指摘されました。時間という概念に縛られているのはむしろ大人の側であり、時間を忘れるほどの関わりの中にこそ、造形の本質があるのではないかという視点が浮かび上がりました。
後日いただいた意見として、造形行為を人間が素材を操作する営みとして捉えるのではなく、素材のもつ性質や力と応答し合う関係性として捉える視点も示されました。長い時間をかけて培われた技術は、効率性の追求というよりも、素材との緊張関係の中で生成されてきたものであるという捉えは、造形行為の理解を広げる契機となりました。
今回の研究会を通して、子どもの造形活動と手塚氏の営みには、共通する構造があるのではないかと考えられます。子どもは授業という枠組みや教師が設定した題材のねらいの中で活動しており、手塚氏もまた、作品を販売することを前提とし、購入者との関係や費用対効果といった外的な価値の中に身を置いています。いずれも、その営みの外側からは、効率性や成果といった観点、すなわち「タイパ的な評価」にさらされる構造をもっているといえます。
しかし、その内側に目を向けると様相は異なります。子どもも手塚氏も、「時間をかけている」という意識のもとで営みを行っているわけではなく、対象に惹かれ、関わり続ける中で、結果として時間が積み重なっているにすぎません。この点において、両者の営みは根源的に共通しているといえます。
ここに見られるのは、外的な評価としての効率性と、内的な没頭としての営みとのあいだに生じるズレです。このズレは、時間を「かける/かけない」といった量的な問題として捉えるのではなく、対象との関係の中で立ち上がるプロセスとして捉え直す必要性を示しています。本研究において提示された「プロパ」という概念もまた、このような視点から再考されるべきものであり、時間は目的としてかけられるものではなく、関わりの中で結果的に立ち現れるものとして捉え直すことが求められます。
今回の研究会は、造形教育における「時間」をめぐる理解を深めるとともに、本期の研究テーマである「子どもが“世界”をつくるとき」において、外的な枠組みの中でいかに内的な営みを捉え、支えていくかという問いを浮かび上がらせる機会となりました。今後も、子どもたちが時間と身体を通してどのように「世界」を立ち上げていくのか、その具体的な姿に目を向けながら探究を続けていきたいと思います。
最後に、今回の研究会では本会員の植林恭明先生(和光小学校)からご紹介いただき、当日も準備からワークショップの手伝いをしてくださいました。ありがとうございました。植林先生が所属される「美術教育を進める会」の全国大会のご案内をいただきましたので、ご紹介いたします。

和光小教員・大会実行委員長の植林恭明と申します。
私たち美術教育を進める会は、この夏、東京・世田谷、和光小学校を会場に、全国研究大会を開催いたします。
テーマは「人とつながる 素材と触れあう 宝の山はここにある」です。各地で頑張っている教師・保育士が出会い、互いに励ましあえる仲間になること、授業や保育が楽しみになる描画・ものづくりなどの題材を学びあうことをねらいにしています。
全体講演には、作家・画家のなかがわちひろさんをお招きします。
「おたすけこびと」「せかいでいちばんつよい国」「天使のかいかた」など、翻訳・絵本・幼年童話・児童文学など、さまざまな作品を発表されているなかがわさんより、制作に込めた想い、子どもたちに伝えたいことを学びたいと思います。
乳幼児・小学校・思春期・特別支援、とさまざまな立場で子どもに関わる人々が一堂に集まる貴重な機会です。ぜひご参加ください。
申込はこちらから↓
https://susumerukai2026tokyo.peatix.com/

住所

小石川4-2-1
Bunkyo-ku, Tokyo
112-0002

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