25/04/2026
本日の碧海倫理法人会 第617回モーニングセミナーは、
会員であり、和光技研工業株式会社 代表取締役社長(刈谷市)の杉浦昌宏氏による講話でした。
創業者であり、刈谷市倫理法人会 初代会長でもある杉浦和三郎様を父に持つ後継者として、その歩みが語られました。
テーマは「後継者としての倫理法人会 ~心の承継~」。
エネルギッシュで個性的であった父との関係を、温かな笑顔とともに振り返る姿が印象的であった。
父から問われた言葉に、
「人は何のために生まれてきたか知っとるか?」
「人生を楽しむためだ」
さらに続く問い。
「そのためには何が必要か分かるか?」
「お金?」
「お金も大切だ。しかし、そのお金の儲け方が大切なんだよ。」
当時は反発もあったという。
しかし今、その言葉の真意は深く胸に響いている。
人生を楽しむために必要なのは、「良い仲間」と「良い仕事」であるという本質である。
また、20代の頃、ドイツへ「片道切符」で送り出された留学経験。
その厳しさは想像を超え、九死に一生を得るような過酷な体験もあった。
しかし、そのすべてが今では「かけがえのない財産」となっている。
父が亡くなる直前にかけた言葉、
「ドイツに行って良かったな」
それは評価でも指導でもなく、すべてを包み込む「親の愛」そのものであった。
事業承継とは、単に形あるものを引き継ぐことではない。
創業者の「思い」や「徳」という、目には見えない心を受け継ぐことである。
父の死後、さらに深まる敬意。
その想いを胸に、自らの「素直な心」で新たな道を切り拓いている。
父を敬いながらも、ただの模倣に終わらない。
そこに後継者としての覚悟である。
受け継ぐべきは、形ではなく「心のバトン」。
そして、人生を楽しむための智慧である。
本講話を通じて、私たちは改めて気づかされました。
「今、ここ」にあるご縁の尊さと、これまで受け継いできたものの大きさに。
目の前の仕事と仲間を大切にし、心を整えて歩む。
その実践こそが、承継を未来へとつなぐ道である。
杉浦氏の心温まる貴重な講話に、深く感謝申し上げます。
ありがとうございました。