鍼通電療法臨床研究会

鍼通電療法臨床研究会 この会は鍼通電療法の技術向上及び啓蒙活動を目的とし設立致しました。

トワテックメルマガが出ました📣是非ご覧ください👀トワテック(株)協賛・鍼通電療法臨床研究会主催鍼通電療法ワークショップ|東京・大阪________________________________________鍼通電療法ワークショップについ...
22/08/2026

トワテックメルマガが出ました📣

是非ご覧ください👀

トワテック(株)協賛・鍼通電療法臨床研究会主催

鍼通電療法ワークショップ|東京・大阪
________________________________________

鍼通電療法ワークショップについて
鍼通電療法臨床研究会では、正しい鍼通電療法を広く伝えるため、東京・大阪で鍼灸師、学生、医師を対象としたワークショップを開催しています。臨床で自信を持って施術したい方や、現在の治療法に課題を感じている方は、この機会に再現性の高い鍼通電療法を身につけてください。

開催日程
・10月25日(日)|東京|基礎編
・11月1日(日)|大阪|基礎編
・11月8日(日)|大阪|実践編「婦人科領域」※EDなどの男性疾患を含む
・11月15日(日)|東京|実践編「椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症」※満席
・11月22日(日)|大阪|実践編「自律神経」?頭鍼・督脈パルス
・12月6日(日)|東京|基礎編
・12月20日(日)|東京|実践編「椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症」

会場・時間・参加費
東京会場
会場:サンキューはりきゅー高橋鍼灸院
住所:東京都足立区千住1-4-1 東京芸術センター1411
・時間:10時30分~17時30分
・参加費:基礎編 30,000円(税込)/実践編 26,000円(税込)
・再受講割:5,000円引
・紹介割:3,000円引
・セット割:3,000円引(基礎編+ヘルニア)
詳細・申込: https://www.shinkyu3989.com/workshop/

大阪会場
会場:大阪医療技術学園専門学校
住所:大阪市北区東天満2丁目1-30
・時間:9時30分~16時30分
・参加費:50,000円(税込)
・再受講割:30,000円引
・早割:5,000円引(8月31日まで)
・セット割:2講座で2,000円引/3講座で3,000円引
詳細・申込: https://www.shinkyu3989.com/workshop/workshopinosaka

講座内容
基礎編
前半は資料を用いて、鍼通電療法の基礎知識や禁忌事項を学びます。
後半は実技形式で、翌日の臨床から活用できる手技を実践します。
・肩甲背神経パルス
・頚椎督脈パルス
・学生も実技に参加可能
・少人数制による丁寧な指導

実践編「椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症」
デルマトームに沿って対象となる脊椎棘突起間を正確に捉え、「神経根パルス」による鍼通電療法を実践します。
※神経根や神経へ直接刺鍼する手技ではありません。
・椎間板ヘルニア
・脊柱管狭窄症
・頚椎症
・パーキンソン症状の緩和
・肋間神経痛
詳細:https://www.shinkyu3989.com/shinkeikon

実践編「婦人科領域」
PMS、女性・男性の更年期、EDなどを対象に、鍼通電療法と関連する治療アプローチを学びます。
・陰部神経パルス
・次りょう穴パルス
・骨盤底筋群へのアプローチ
・鍼と吸角を用いたアプローチ

実践編「自律神経」
ストレス、食いしばり、頭痛、不眠、耳鳴りなど、多様な愁訴への対応を学びます。
・頭鍼パルス
・督脈パルス
・耳鳴り・めまいに対する鍼通電療法

________________________________________

講師紹介 
高橋 伸明(たかはし のぶあき)
・1994年:呉竹鍼灸専門学校(現・呉竹鍼灸柔整専門学校)卒業
・1998年:サンキューはりきゅー高橋鍼灸院を開業
・2018年:鍼通電療法臨床研究会を設立
・鍼通電療法ワークショップを主宰

主な活動
・サンキューはりきゅー高橋鍼灸院 院長
・鍼通電療法ワークショップ 主宰・講師
・セイリンセミナー講師
・刹那塾講師
・音楽家専門トレーナー
・助産院の妊婦向けツボ教室
・「たまごクラブ」「ひよこクラブ」記事監修 ほか
音楽家への施術について、医道の日本2018年1月号「音楽家鍼灸・骨間筋のコリに対する鍼通電療法」に掲載。

代表的な鍼通電療法
・ヘルニア・脊柱管狭窄症:頚椎神経根パルス/腰椎神経根パルス
・肩関節周囲炎:腋窩神経パルス
・演奏家の手:尺骨神経パルス
・アスリート:脛骨神経パルス/大腿神経パルス
・首・肩こり、美容鍼灸:肩甲背神経パルス
・不眠、美容:頭皮鍼パルス
・自律神経:督脈パルス ほか

________________________________________

SNS・関連リンク
・刹那塾:無料動画「腋窩神経に対する鍼通電療法」https://setsuna-jyuku.com/content/6769/

・Facebook:https://www.facebook.com/hari2den/

・Instagram:https://www.instagram.com/hari2den/

・YouTube:https://www.youtube.com/

お申し込み・お問い合わせ
お申し込みフォーム:https://www.shinkyu3989.com/workshop/

鍼通電療法臨床研究会
〒120-0034 東京都足立区千住1-4-1 東京芸術センター1411
電話:03-3870-3989
メール:[email protected]
LINE公式アカウント:https://lin.ee/CLoOqlN
担当:鈴木

鍼通電療法ワークショップin大阪 基礎編 2025年11月30日(日) 実践編神経根症状 2025年12月14日(日) 大阪医療技術学園専門学校(大阪市北区東天満2-1-30)9:30~16:30

ワークショップ番外編の参考資料として漢方薬「防風通聖散」が加齢による脂肪組織の線維化を抑制する~線維化関連疾患への新たなアプローチの可能性~https://www.med.osaka-u.ac.jp/activities/results/2...
22/08/2026

ワークショップ番外編の参考資料として

漢方薬「防風通聖散」が加齢による脂肪組織の線維化を抑制する
~線維化関連疾患への新たなアプローチの可能性~
https://www.med.osaka-u.ac.jp/activities/results/2026year/onishi2026-8-21

図1 本研究の概要

研究成果のポイント
• 肥満に用いられる漢方薬の「防風通聖散※1」が「加齢」条件下で脂肪組織の「線維化※2」を抑制する作用を発見し、その作用機序と効果に寄与する構成生薬を同定

• 防風通聖散による脂肪組織の線維化抑制作用を検討し、18種類の構成生薬それぞれの寄与を評価

• 防風通聖散やその構成生薬の線維化抑制作用の解明により、肥満症だけでなく線維化関連疾患への治療応用にも期待

概要
 大阪大学大学院医学系研究科の大西 彩乃さん(博士後期課程)、小野寺 俊晴助教、下村 伊一郎教授らの研究グループは、漢方薬の「防風通聖散」が、加齢に伴う肥満によって生じる脂肪組織の「線維化」を抑制する効果をもつことを明らかにしました。

 肥満や加齢は、体内で慢性的な炎症を引き起こし、さまざまな組織の「線維化」をもたらすことが知られています。脂肪組織において線維化が生じると、その機能不全からさまざまな病態が誘発されますが、現時点で線維化を直接的に抑える治療法は確立されていません。

 防風通聖散は、日本で肥満症などに広く用いられている漢方薬です。これまで、防風通聖散やその構成生薬の抗線維化作用に関する報告がありますが、防風通聖散が「加齢」という条件下で脂肪組織の線維化に対してどのような効果を発揮するかについては解明されていませんでした。

  今回、研究グループは、脂質を多く含むエサによって肥満を誘発した高齢マウスに対して防風通聖散を投与すると、脂肪組織や肝臓における線維化が抑制されることを明らかにしました。また、細胞実験によって、防風通聖散が直接的な抗線維化作用を有することや、線維化を制御する「TGF-β/Smadシグナル伝達経路※3」を介した具体的なメカニズムが示唆されました。さらに、18種類の構成生薬を個別に分析することで、強力な線維化抑制作用を有する生薬と線維促進作用を有する生薬をそれぞれ同定しました。この結果を踏まえて配合を調整することで、抗線維化作用がさらに強化されることを確認しました(図1)。

 今回の結果から、防風通聖散には、肥満症だけでなく、線維化に関連するさまざまな疾患に対する新たな治療薬としての役割も期待されます。
 本研究成果は、欧州の科学誌「Phytomedicine」に、2026年6月29日に公開されました。

研究者のコメント
<小野寺俊晴助教のコメント>
防風通聖散は抗肥満作用で知られる漢方です。肥満は糖尿病・心不全・慢性腎臓病などの要因となり、その一因が脂肪組織の線維化です。線維化で脂質の貯蔵機能が損なわれると、溢れ出た脂質が他臓器に蓄積して障害を招きますが、確立された治療法はありません。漢方の効果には個人差が大きいですが、防風通聖散の抗肥満・抗線維化作用は特に高齢者で効果が強い可能性が示され、防風通聖散の日常利用に大きなヒントを与える結果になったと考えています。

研究の背景
 現在、肥満人口の増加による健康への悪影響が世界的に問題となっています。肥満は、単なる体重の増加だけでなく、体内で慢性的な炎症を引き起こすことで、組織にコラーゲンなどの物質を過剰に蓄積させ、「線維化」をもたらすことが知られています。肥満に対しては、近年いくつかの治療薬が登場していますが、使用にあたっては身長・体重から計算されるBMI(Body Mass Index)などによる適応の制限があります。また、「加齢」も組織の線維化を加速させる要因と考えられています。肥満や加齢による線維化の進行は、心臓・肝臓・腎臓など全身の臓器においてさまざまな病気につながります。

 脂肪組織で線維化が生じると、脂肪組織の機能不全をもたらし、糖尿病や脂質異常症といった全身の代謝異常や、脂肪性肝疾患を含む異所性脂肪蓄積※4の原因となります。しかし、現時点で線維化を直接的に抑える治療法は確立されていません。

 防風通聖散は、日本で肥満症などに広く用いられている漢方薬です。近年、防風通聖散が脂質の排泄や代謝の促進といった機序で肥満を抑制する作用を有することが明らかになってきました。防風通聖散やその構成生薬が線維化を抑制する作用に関する報告もありますが、防風通聖散が「加齢」という条件下で、脂肪組織の線維化に対してどのように直接的な効果を発揮するかについては解明されていませんでした。

研究の内容
 研究グループは、脂質を多く含むエサによって肥満を誘発した高齢マウスに、防風通聖散を投与する実験を行いました。その結果、防風通聖散を投与したマウスでは、体重や皮下脂肪・内臓脂肪・肝臓の重量の減少とともに、脂肪組織や肝臓における線維化が抑制されることが判明しました。

 また、培養細胞を用いた実験によって、防風通聖散が体重減少に伴う間接的な抗線維化作用だけでなく、直接的な抗線維化作用を有することが示唆されました。さらに、具体的なメカニズムとして、防風通聖散が線維化の制御に重要な「TGF-β/Smadシグナル伝達経路」の一部であるSmad2/3のリン酸化をブロックすることも突き止めました。

 同様の実験モデルで18種類の構成生薬を個別に分析し、中でも連翹(レンギョウ)、生姜(ショウキョウ)、大黄(ダイオウ)、黄芩(オウゴン)が強力な抗線維化作用を発揮することを同定しました。一方で、芒硝(ボウショウ)などの鉱物由来成分は、培養条件下では線維化を促進する性質を持つことも分かりました。これらの結果から、芒硝などの線維化促進成分を除去しつつ、連翹などの抑制成分を増量するように構成生薬の配合を調整したところ、従来の処方よりもさらに強力に線維化を抑えることが確認されました。

本研究成果が社会に与える影響(本研究成果の意義)
 今回の研究結果から、防風通聖散には、肥満症に対する効果だけでなく、線維化に関連するさまざまな疾患に対する新規の治療薬としての可能性が期待されます。さらに、18種類の配合生薬それぞれについて検証したことで、有効な成分を強化するような配合調整が可能となり、抗線維化作用のさらなる強化も期待されます。

特記事項
本研究成果は、2026年6月29日に欧州の科学誌「Phytomedicine」(オンライン)に掲載されました。

 なお、本研究は、小林製薬株式会社の協力のもと、共同研究として行われました。
 また、日本学術振興会科学研究費助成事業、興和生命科学振興財団研究助成、小林製薬株式会社奨学寄附金、花王健康科学研究会研究助成の協力を得て行われました。

用語説明
※1  防風通聖散
18種類の生薬から構成される漢方薬で、日本では肥満症などの諸症に用いられる。

※2 線維化
慢性的な炎症などの結果として、細胞外マトリックス(組織の構造を支える骨格)を形成するコラーゲンなどのタンパク質が過剰に蓄積し、組織・臓器が硬くなる変化のこと。

※3 TGF-β/Smadシグナル伝達経路
細胞内のシグナルを伝える経路のひとつで、細胞外からの刺激を受け、線維化の進行を制御する。

※4 異所性脂肪蓄積
脂肪組織以外の、本来は脂肪が溜まらない組織に脂肪が蓄積すること。たとえば肝臓の場合は、脂肪性肝疾患の原因となり、肝機能障害や発がんリスクをもたらす。

ワークショップ自律神経の参考資料として医療従事者のこころを支える デジタル・マインドフルネス介入 ――ランダム化比較試験を統合し、 抑うつ・不安・ストレスの短期的な改善効果を確認――https://www.u-tokyo.ac.jp/con...
22/08/2026

ワークショップ自律神経の参考資料として

医療従事者のこころを支える デジタル・マインドフルネス介入
――ランダム化比較試験を統合し、 抑うつ・不安・ストレスの短期的な改善効果を確認――
https://www.u-tokyo.ac.jp/content/400294609.pdf

PDFファイルですのでダウンロードしてご覧ください

ポイント
• 医療従事者を対象とした、専門職による対面支援や個別支援を伴わない自己学習型デジタル・マインドフルネス介入の精神健康への効果について、9 件のランダム化比較試験、計 3,088 人のデータを統合したメタ解析により検討しました。

• メタ解析の結果、スマートフォンアプリ、SNS、ウェブプログラムなどを用いた自己学習型デジタル・マインドフルネス介入は、介入期間終了直後時点での医療従事者の抑うつ、不安、知覚されたストレスの低減、およびウェルビーイングの向上と関連することが示されました。

• 一方で、燃え尽き(バーンアウト)に伴う感情的消耗や共感疲労への有意な効果や、介入期間終了後の長期的な効果の持続は確認されませんでした。医療現場で導入する際には、働き方や職場環境への組織的対策と組み合わせることが重要です。


セルフガイド型デジタル・マインドフルネス介入の医療従事者に対する効果

概要
東京大学大学院医学系研究科の今村幸太郎特任准教授・佐々木那津准教授らによる研究グループは、医療従事者を対象とした自己学習型デジタル・マインドフルネス介入の精神健康への効果について、ランダム化比較試験を対象とした系統的レビューおよびメタ解析を行いました。

医療従事者は、長時間労働、シフト勤務、患者対応に伴う心理的負担などにより、抑うつ、不安、ストレス、バーンアウトのリスクが高い集団です。一方で、忙しさやスティグマ、相談への心理的抵抗などにより、対面型のメンタルヘルス支援が届きにくい場合があります。スマートフォンアプリやウェブプログラムを用いた自己学習型の支援は、時間や場所の制約を受けにくく、医療従事者に届けやすい支援方法として期待されています。

本研究では、2010 年以降に公表された研究を対象に、専門職による対面支援や個別支援を伴わない自己学習型デジタル・マインドフルネス介入に焦点を当てました。最終的に、9 件のランダム化比較試験、計 3,088 人の医療従事者を対象とした研究がメタ解析に含まれました。その結果、介入直後には抑うつ、不安、知覚されたストレスが有意に低下し、ウェルビーイングが有意に向上することが示されました。

ただし、メタ解析に含まれた研究にはバイアスリスクがみられ、エビデンスの確実性の評価は「低い」または「非常に低い」に該当しました。また、感情的消耗や共感疲労への有意な効果は確認されず、長期的な効果も十分には検証されていません。したがって、デジタル・マインドフルネス介入は、医療従事者の短期的なメンタルヘルス支援として有望である一方、職場の構造的な負担を軽減する組織的対策の代替ではなく、補完的な支援として位置づける必要があります。


図1:医療従事者における抑うつへの効果

発表内容
研究の背景
医療従事者のメンタルヘルス不調は、本人の健康だけでなく、医療の質や医療提供体制の持続可能性にも関わる重要な課題です。特に、抑うつ、不安、ストレス、バーンアウトは高頻度にみられる問題として報告されています。

マインドフルネス(注 1)は、ストレス低減やメンタルヘルス改善を目的とした心理的実践です。近年、スマートフォンアプリ、SNS、ウェブプログラムなどを用いたデジタル・マインドフルネス介入が注目されていますが、専門職の支援を伴わない自己学習型デジタル介入(注 2)が医療従事者に有効かは十分に整理されていませんでした。

研究の方法
本研究は、デジタルヘルス技術を用いたメンタルヘルス予防介入に関する大規模な系統的レビュー研究(注 3)である DeLiGHT プロジェクトの一部として実施されました。

研究グループは、2010 年から 2025 年 12 月までに公表された文献を検索し、医療従事者を対象に自己学習型デジタル・マインドフルネス介入を評価したランダム化比較試験(注 4)を抽出しました。最終的に、9 件の研究、計 3,088 人の医療従事者を対象としたデータをメタ解析により検討しました。

研究の結果
メタ解析の結果、自己学習型デジタル・マインドフルネス介入は、介入期間終了直後の抑うつ、不安、知覚されたストレスの低減、およびウェルビーイングの向上と有意に関連していました。一方で、燃え尽きに関連する感情的消耗や共感疲労については、有意な改善は確認されませんでした。また、介入期間終了後から4~12 週間の追跡期間を設けた研究では、知覚されたストレスに対する効果の持続は確認されませんでした。メタ解析に含まれた研究の多くで、研究デザイン上の限界によるバイアスリスクが高く、エビデンスの確実性(注 5)の評価は「低い」または「非常に低い」に該当しました。

研究の意義
本研究は、医療従事者を対象としたセルフガイド型デジタル・マインドフルネス介入の有効性と限界を整理したものです。このような介入は、勤務時間の制約や相談への心理的抵抗がある医療従事者にとって、柔軟に利用できる補完的な支援手段となる可能性があります。

ただし、デジタル介入だけで医療従事者のメンタルヘルス課題を解決できるわけではありません。特に感情的消耗や共感疲労のように、業務量、人員配置、労働時間、職場文化などと関連する課題には、個人向け支援と職場環境改善を組み合わせた包括的な対策が必要です。

用語解説
(注 1)マインドフルネス
今この瞬間の経験に注意を向け、その経験を評価したり否定したりせずに受け止める心理的実践を指します。具体的には、呼吸、身体感覚、思考、感情などへの気づきを高める瞑想などが含まれます。

(注 2)自己学習型デジタル介入
スマートフォンアプリ、SNS、ウェブプログラムなどを用いて、利用者が自分のペースで取り組む介入を指します。本研究では、専門職による対面支援や個別支援を伴わないものに焦点を当てました。

(注 3)系統的レビュー・メタ解析
系統的レビューは、あらかじめ定めた方法に基づいて関連する研究を網羅的に収集・評価する研究方法です。メタ解析は、複数の研究結果を統計的に統合し、全体としての効果の大きさを推定する方法です。

(注 4)ランダム化比較試験
参加者を介入群と対照群に無作為に割り付け、介入の効果を比較する研究デザインです。介入効果を検証するうえで信頼性の高い方法とされています。

(注 5)エビデンスの確実性
効果推定値がある推奨を支持するのに適切であるという確信の程度を示す指標です。本研究では、含まれた研究のバイアスリスクや結果の一貫性などを踏まえ、エビデンスの確実性を評価した結果、「低い」または「非常に低い」となりました。

ワークショップ婦人科疾患の参考資料として閉経後の頻尿や膣・外陰部症状、“膣・膀胱・腸の細菌の繋がり”が関与か~世界23研究・5,027人の解析から、GSM(閉経関連尿路性器症候群)に対する「膣-膀胱-腸 軸」という新たな考え方を提唱~htt...
22/08/2026

ワークショップ婦人科疾患の参考資料として

閉経後の頻尿や膣・外陰部症状、“膣・膀胱・腸の細菌の繋がり”が関与か
~世界23研究・5,027人の解析から、GSM(閉経関連尿路性器症候群)に対する「膣-膀胱-腸 軸」という新たな考え方を提唱~
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r8/press20260821-5.pdf

PDFファイルですのでダウンロードしてご覧ください

• 閉経後の女性に多い「閉経関連尿路性器症候群(GSM)」について、腟・尿路・腸の細菌叢(マイクロバイオーム)※2)の変化を、世界の 23 研究(計 5,027 人)を統合して包括的に解析しました。

• いずれの部位でも、善玉菌である乳酸桿菌(Lactobacillus)※3)の減少と細菌の多様性の増加という共通の乱れ(ディスバイオーシス※4))が認められ、またエストロゲン補充で乳酸桿菌は回復しても症状の改善とは必ずしも一致しないことが分かりました。

• 腟、膀胱、そして腸が相互に影響し合う「腟–膀胱–腸 軸(vaginal–bladder–gut axis)」という新たな概念を提示し、複数部位を同時に追跡する今後の研究の重要性を示しました。

閉経関連尿路性器症候群(GSM)は、閉経後のエストロゲン低下によって生じる慢性の病態で、閉経後女性の約 50~70%が経験するとされます。腟の乾燥や性交痛に加え、頻尿・尿意切迫感・再発性尿路感染症(rUTI)などの下部尿路症状を伴い、生活の質(QOL)を大きく損ないます。標準治療である腟局所へのエストロゲン投与には、乳がんの既往などで使用できない、あるいは効果が不十分な女性も少なくありません。

岡山大学学術研究院医療開発領域(岡山大学病院・腎泌尿器科)の坪井一朗助教(特任)、定平卓也研究准教授、渡部昌実教授並びに光井洋介客員研究員(おかやま腎泌尿器科クリニック)らの研究グループは、こうした症状の背景にある細菌叢(マイクロバイオーム)の乱れに着目し、腟・尿路・腸という 3 つの部位の変化を統合的に検討するシステマティックレビューを実施しました。

世界 12 か国で 2016~2025 年に報告された 23 研究(計 5,027 人。内訳:腟 15・尿路 7・腸 1)を解析しました。その結果、いずれの部位でも善玉菌である乳酸菌(Lactobacillus)の減少と細菌の多様性の増加という共通の乱れが一貫して認められました。3 つの部位に共通する変化から、腟・膀胱・腸が相互に影響し合う「腟–膀胱–腸 軸」という新たな視点を提示しました。本研究は、GSMを腟だけの問題ではなく複数部位にまたがる全身的な細菌叢の乱れとしてとらえ直すものです。

これらの研究成果は、更年期医学の専門誌「Maturitas」に掲載されます(in press)。

◆研究者からのひとこと
閉経に伴う尿や腟の不快な症状は、多くの女性が抱えながらも相談しづらく、見過ごされがちなテーマです。今回、世界中の研究を一つひとつ読み解くなかで、腟だけでなく膀胱や腸の細菌叢までもが連動して変化している可能性が見えてきたときは、非常にわくわくしました。ホルモン治療が使いにくい方にも届く、新しい選択肢につなげられるよう研究を続けていきます。(坪井助教(特任))

これまでわたくしの研究グループで継続してきた反復性膀胱炎に対する乳酸菌の基礎的並びに臨床的な知見や経験を、本研究による網羅的研究探索並びに統合により裏付けすることができました。本年度中には、閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)に対してのわたしが独自に保有する乳酸菌株(gaiLaC 株)の治療効果と安全性の検証を行いたいと思っています。(定平研究准教授)

本研究は、閉経に伴う腟や外陰部の乾燥・痛み、排尿トラブルなど多くの女性が抱える閉経関連泌尿生殖器症候群(GSM)に対し、その背景にある腟・尿路の細菌叢(マイクロバイオーム)の変化を体系的に整理し、症状との関連を臨床的に捉え直した成果です。これまで主にエストロゲン欠乏の観点から語られてきた GSM を、細菌叢という新たな視点から捉えることで、従来の治療で十分な改善が得られない症例に対する新たな治療標的の可能性を示せたことは大きな意義があると考えています。今後は、細菌叢に着目した介入研究へと発展させながら、世界中で GSM に悩む女性の生活の質(QOL)向上に貢献できるよう取り組んでいきます。(渡部教授)

■発表内容

閉経関連尿路性器症候群(GSM)は、閉経後のエストロゲン低下によって生じる慢性的な病態で、閉経後女性の約 50~70%が経験するとされます。腟の乾燥・灼熱感・性交痛といった症状に加え、頻尿・尿意切迫感・再発性尿路感染症(rUTI)など下部尿路の症状を伴い、性機能や生活の質(QOL)を大きく損ないます。標準的な治療は腟局所へのエストロゲン投与ですが、乳がんの既往などで使用できない、あるいは効果が不十分な女性も少なくありません。近年、こうした症状の背景に腟・尿路・腸の細菌叢の乱れが関与する可能性が注目されていますが、これまでの知見は部位ごとに断片的で、全体像は明らかではありませんでした。


本研究は、研究計画を PROSPERO(CRD420261335478)にあらかじめ登録したうえで、国際的な報告指針(PRISMA)に準拠して実施しました。2026 年 4 月までに PubMed・Scopus・Embase の 3つの文献データベースを検索し、最終的に 12 か国・2016~2025 年に報告された 23 研究(計 5,027人)を解析対象としました(内訳:腟 15 研究、尿路 7 研究、腸 1 研究)。主な知見は次のとおりです。
• 閉経後の女性では、腟・尿路ともに乳酸桿菌の減少と細菌の多様性の増加という共通の乱れが一貫して認められた。

• エストロゲン療法は乳酸菌優位の状態を部分的に回復させたが、症状の改善とは必ずしも一致しなかった。大規模コホート(SWAN 研究、n=1,320)では、複数の GSM 症状のうち性交痛のみが特定の細菌叢タイプ(CST※5) IV-C1)と独立して関連していた(オッズ比 2.26、95%信頼区間 1.20–4.23)。

• 特定の細菌が症状ごとに関連し、Prevotella は尿路症状と、Finegoldia magna は反復性膀胱炎や反復性腎盂腎炎、Streptococcus は性交痛と関連していた。

• 3 つの部位に共通して乳酸菌の減少と病原性細菌の増加がみられたことから、腟・膀胱・腸をつなぐ「腟–膀胱–腸 軸」の存在が示唆された。腸内細菌によるエストロゲン代謝(エストロボローム※6))の乱れや細菌の移動を介してつながる可能性があるが、これは現時点では生物学的に妥当な仮説であり、今後の検証が必要である。

以上から、GSM では乳酸菌の存在は非常に重要であり、さらに複数部位にまたがる細菌叢の乱れを全身的にとらえる必要があることが示されました。


GSM(閉経関連泌尿生殖器症候群)は、多くの閉経後女性が罹患している一方で、相談しづらく見過ごされがちな病態です。本研究は、GSM を単なる腟局所の問題としてではなく、腟・膀胱・腸管にまたがる「全身的な細菌叢(マイクロバイオーム)の乱れ」として捉え直す、新たな枠組みを提示しました。この成果は、ホルモン療法が適用しにくい症例に対するプロバイオティクス(乳酸菌腟製剤など)を用いた非ホルモン的アプローチの開発や、患者個々の病態に応じた個別化医療の実現につながる可能性を秘めています。さらに、定平研究准教授が独自に開発した乳酸菌株(gaiLaC株)の活用と細菌叢解析を組み合わせることで、診断と治療を一体化させた「セラノスティクス(Theranostics)※7)」への発展も期待されます。今後、同一症例におけるこれら 3 部位の経時的な同時追跡研究を推進することで、GSM の画期的な予防・治療法の確立に貢献することが期待されます。


図 1.エストロゲンの低下を起点とした「腟–膀胱–腸 軸」の乱れ。健康な閉経前(左)では乳酸桿菌が優位で腟・膀胱・腸の環境が保たれているが、閉経によるエストロゲン低下(右)に伴い、腟のディスバイオーシス(CST IV)、膀胱の上行性感染・再発性尿路感染症、腸のエストロボロームの乱れが生じ、互いに影響し合う。

■補足・用語説明
1)閉経関連尿路性器症候群(GSM)
閉経後のエストロゲン低下により、腟の乾燥・性交痛などの性器症状と、頻尿・尿意切迫感・再発性尿路感染症などの尿路症状が生じる慢性の病態。

2)マイクロバイオーム(細菌叢)
ある部位に生息する細菌などの微生物の集団。腟・尿路・腸など、部位ごとに固有の構成をもつ。

3)乳酸菌(Lactobacillus)
乳酸を産生して腟内を酸性に保ち、病原菌の定着を防ぐ善玉菌。閉経後に減少する。

4)ディスバイオーシス
細菌叢のバランスが崩れた状態。腟・尿路では善玉菌の減少と多様性の増加が乱れの指標となる。

5)CST(コミュニティ・ステート・タイプ)
腟の細菌叢を構成パターンで分類したもの。CST IV は乳酸桿菌が乏しく多様な細菌が混在する型を指す。

6)エストロボローム
腸内細菌のうち、エストロゲンの代謝・再吸収に関わる遺伝子群の総称。その乱れが全身のエストロゲン動態に影響する可能性がある。

7)セラノスティクス
従来は「検査をして病気を見つけてから、別の薬で治療する」という別々のステップを踏んでいましたが、セラノスティクスでは「診断と治療を同時に、または一連の流れでシームレスに行う」ことができます。

ワークショップ(仮)透析患者さんに対する鍼通電療法の可能性の参考資料として砂糖入り飲料は1杯/日でもCKDリスク上昇提供元:ケアネットhttps://www.carenet.com/news/general/carenet/58189 砂糖...
22/08/2026

ワークショップ(仮)透析患者さんに対する鍼通電療法の可能性の参考資料として

砂糖入り飲料は1杯/日でもCKDリスク上昇
提供元:ケアネット
https://www.carenet.com/news/general/carenet/58189

 砂糖入り飲料または人工甘味料入り飲料を1日1杯(250mL)以上摂取することで、慢性腎臓病(CKD)の発症リスクが上昇し、それらの飲料を天然果汁ジュース(natural juice)または水に置き換えるとCKD発症リスクが低下したことを、韓国・延世大学校医科大学のGa Young Heo氏らが明らかにした。JAMA Network Open誌2024年2月5日号掲載の報告。

 砂糖や人工甘味料の摂取と2型糖尿病や心血管系疾患との関連を示すエビデンスは増えているが、腎臓に及ぼす影響については不明な点が多い。そのため研究グループは、英国バイオバンクのデータを用いて、3種類の飲料(砂糖入り飲料、人工甘味料入り飲料、天然果汁ジュース)の摂取量とCKDの発症リスクとの関連、およびこれらの飲料を別の飲料に置き換えた場合の関連を調査するために前向きコホート研究を行った。

 対象は、2006~10年に英国バイオバンクに登録し、食事アンケートに回答したCKDの既往歴のない参加者で、最長で2022年10月31日まで追跡された。主要アウトカムはCKDの発症で、多変量Cox比例ハザードモデルを用いて3種類の飲料とCKD発症との関連を推定した。飲料を別の飲料に置き換えた場合の影響の評価には代替分析法を用いた。

 主な結果は以下のとおり。
●合計12万7,830人(平均年齢[SD]:55.2[8.0]歳、女性:51.8%)が解析に組み込まれた。追跡期間中央値10.5年(IQR:10.4~11.2)時点で、4,459例(3.5%)がCKDを発症した。

●砂糖入り飲料を1日1杯以上摂取している群では、砂糖入り飲料を摂取していない群と比較してCKDの発症リスクが有意に高かった(調整ハザード比[aHR]:1.19、95%信頼区間[CI]:1.05~1.34、p=0.01)。

●人工甘味料入り飲料を1日1杯以上摂取している群でも、人工甘味料入り飲料を摂取していない群と比較してCKDの発症リスクが有意に高かった(aHR:1.26、95%CI:1.12~1.43、p<0.001)。

●天然果汁ジュースの摂取とCKD発症との間に有意な関連はみられなかった(aHR:0.99、95%CI:0.87~1.11、p=0.90)。

●1日1杯分の砂糖入り飲料および人工甘味料入り飲料を、天然果汁ジュースまたは水に置き換えることは、CKDの発症リスク低下と関連していた。

 ・砂糖入り飲料→天然果汁ジュース HR:0.93、95%CI:0.87~0.97、p=0.04

 ・砂糖入り飲料→水 HR:0.93、95%CI:0.88~0.99、p=0.03

 ・人工甘味料入り飲料→天然果汁ジュース HR:0.90、95%CI:0.84~0.96、p=0.03

 ・人工甘味料入り飲料→水 HR:0.91、95%CI:0.86~0.96、p=0.001

●砂糖入り飲料を人工甘味料入り飲料に置き換えても、CKD発症との有意な関連は認められなかった。逆も同様であった。

(ケアネット 森 幸子)

 砂糖入り飲料または人工甘味料入り飲料を1日1杯(250mL)以上摂取することで、慢性腎臓病(CKD)の発症リスクが上昇し、それらの飲料を天然果汁ジュース(natural juice)または水に置き換えるとCKD発症リスクが低下したこ....

こちらも骨切り手術を受けた身としてはタイムリーな論文ですご参考に・・・φ(..)メモメモ骨折治癒を担う細胞の代謝変化を超偏極MRIで可視化! 骨折治癒の早期評価や骨疾患の診断・治療への応用に期待https://www.gifu-u.ac.j...
22/08/2026

こちらも骨切り手術を受けた身としてはタイムリーな論文です

ご参考に・・・φ(..)メモメモ

骨折治癒を担う細胞の代謝変化を超偏極MRIで可視化! 
骨折治癒の早期評価や骨疾患の診断・治療への応用に期待
https://www.gifu-u.ac.jp/news/research/uploads/20260821press02.pdf

PDFファイルですのでダウンロードしてご覧ください

岐阜薬科大学 薬理学研究室の久保拓也大学院生(JST SPRING スカラシップ研究学生,米国ラトガース大学客員研究員),岐阜薬科大学 薬理学研究室・岐阜大学大学院連合創薬医療情報研究科・岐阜大学高等研究院 One Medicine トランスレーショナルリサーチセンター(COMIT)の檜井栄一教授らの研究グループは,東京大学,大阪大学,国立障害者リハビリテーションセンター研究所,岐阜大学との共同研究により,超偏極 MRI を用いて,骨折治癒を担う骨格幹前駆細胞のレドックス状態の変化を,生きたマウスの体内で可視化することに成功しました。

骨折は日常生活や運動機能に大きな影響を及ぼすだけでなく,要介護・寝たきりのリスクを高め,高齢者では骨折後の死亡率の増加にもつながります。骨折すると,骨折部位ではさまざまな細胞が働き始め,なかでも骨格幹前駆細胞※1 が骨折修復に重要な役割を担います。X 線や CT は骨の構造変化を捉えることができますが,骨折治癒の早期段階では構造的な変化から治癒の進行を評価することが難しい場合があります。そのため,骨折後の早期段階から治癒の進行を評価できる新たな骨イメージング手法の開発が求められてきました。

本研究では,レドックス※2 状態を画像化できる超偏極 MRI(in vivo DNP-MRI※3)と活性酸素(ROS※4)と反応する造影プローブを組み合わせることで,骨折後の早期から中期にかけて,骨折部位のレドックス活性が高まり,その後,骨の再構築に伴って低下することを明らかにしました。さらに,骨折部位で働く骨格幹前駆細胞でもレドックス活性が高まっていることを確認しました。本研究成果は,骨折治癒の進行を早期に評価する新たな診断法として活用できるだけでなく,骨折治癒における細胞の代謝変化やレドックス動態の理解を通じて,骨折治癒を促進する新たな治療法の開発につながることが期待されます。

本研究成果は,英国学術雑誌『npj Imaging』に掲載されました(オンライン版公開日:日本時間 2026 年 8 月 15 日)。

【本研究のポイント】
• 骨折部位のレドックス動態の変化を,in vivo DNP-MRI によって生体内で可視化することに成功しました。
• 骨折部位のレドックス活性は,骨折後の早期から中期にかけて高まり,その後,骨の再構築が進むにつれて低下することを明らかにしました。
• 骨折部位の骨格幹前駆細胞では,健康な骨由来の細胞と比較して,レドックス活性が高く,ミトコンドリア由来の ROS が増加していることを明らかにしました。
• 本成果は,骨折治癒の早期評価や骨再生研究,骨疾患の診断・治療への応用が期待されます。

【研究成果の概要】
骨折すると,骨折部位に「仮骨」と呼ばれる組織が形成され,その中ではさまざまな細胞がそれぞれの役割を果たします。その中でも,骨格幹前駆細胞は骨折部位で増殖し,軟骨細胞や骨芽細胞へと分化することで,仮骨の形成に重要な役割を担います。本研究ではまず,マウスの骨折モデルを用いて,骨折治癒過程(骨折後の時間経過に伴って仮骨が形成され,その後,骨の再構築が進む過程)が適切に進行することを確認しました(図 1)。


図1: 骨折後の時間経過に伴う仮骨形成と骨の再構築

次に,レドックス反応によって性質が変化するプローブを骨折後のマウスに投与し,invivo DNP-MRI を用いて骨折部位の仮骨を経時的に観察しました。その結果,骨折部位では骨折していない健康な骨と比較してプローブの信号が速く減少し,骨折後 3 日目にレドックス活性が最も高くなりました。その後, 7 日目,14 日目にも高いレドックス活性が維持され,21 日目,28 日目には低下することが分かりました(次頁図 2)。

さらに,骨折部位の骨格幹前駆細胞を解析したところ,健康な骨由来の同細胞と比較してレドックス活性が高いことが分かりました。

すなわち本研究により,骨折部位で働く骨格幹前駆細胞の活動の変化を,レドックス動態として生体内で捉えられることに成功しました。


図2: DNP-MRI によって捉えた骨折治癒に伴うレドックス動態

【研究成果の意義・今後の展開】
これまでの X 線や CT などによる骨折治癒の評価は,主として骨の形態や骨量などの「構造的な変化」に基づいていました。本研究では,従来の X 線や CT などでは難しかった「骨折治癒に伴う細胞のレドックス動態を生体内で捉えること」に成功しました。さらに,骨折部位の仮骨におけるレドックス動態の時間的変化と,骨格幹前駆細胞の機能との関連を明らかにしました。

本研究成果は,骨折治癒の早期評価や骨再生のメカニズム解明に加え,骨疾患の診断・治療法の開発につながることが期待されます(図 3)


図3: 仮骨のレドックス動態は骨格幹前駆細胞の代謝活性を反映し,骨再生の機能的評価につながる

【用語解説】
※1 骨格幹前駆細胞
骨組織に存在する自己複製能・多分化能をもつ骨の起源細胞。骨恒常性の維持や骨折修復を担う。
※2 レドックス
酸化と還元に関わる細胞内の化学反応の総称。細胞のエネルギー代謝や機能の維持に重要な役割を果たす。
※3 in vivo DNP-MRI(生体内動的核偏極 MRI)
活性酸素と反応する造影プローブを用いて生体内のレドックス状態を画像化する技術。特殊な磁気共鳴技術により, 生体内のレドックス動態を可視化することができる。
※4 活性酸素(ROS)
酸素から生じる反応性の高い分子の総称。細胞内の情報伝達などに関わる一方,過剰に増加すると細胞や組織に影響を及ぼす。

ご参考に・・・φ(..)メモメモ
22/08/2026

ご参考に・・・φ(..)メモメモ

【2000年代ハーバード大学のfMRIによる鍼の「得気(とっき)」研究:鍼の「得気(とっき)」は「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)」を活性化して、脳の予測を逆転する】
2007年 ハーバード大学 カスリーン・フイ、ヴィタリー・ナパドウ
「鍼の『得気(Deqi)』の特徴化」
Characterization of the "deqi" response in acupuncture
Kathleen KS Hui, Vitaly Napadow,et al.
BMC Complement Altern Med. 2007; 7: 33. Published online 2007 Oct 31.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2200650/

以下、引用。
「この研究の結果として『得気(とっき)』は(Aβ繊維やC繊維など)全てのレベルが含まれていることが示唆されてはいるが、伝導速度の遅い線維が豊富に存在する
『深い筋層のレイヤー(deeper muscle layers)』」が主要な役割をもって関与していることを示唆している。」
The results of the present study suggest that nerve fibers at all levels are involved but the deeper muscle layers with its rich supply of slow conducting fibers may play the major role.
以上、引用終わり。

1990年代にfMRIが開発され、
1998年からハーバード大学のカスリーン・フイ(Kathleen K.S. Hui)先生が、鍼のfMRI研究を開始しました。
2007年のカスリーン・フイ(Kathleen K.S. Hui)先生による「得気(とっき)」研究は、合谷や足三里に鍼を刺して「得気(とっき)」すると強い鎮痛効果をあらわすこと、「得気(とっき)」には、Aβ繊維やC繊維が関与していること、『深い筋層のレイヤー(deeper muscle layers)』が関与していることを書かれています。

2001年に、ワシントン大学医学部のマーカス・レイクル(Marcus Raichle:1937-)が、fMRIにより、
「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN:Default Mode Network)」を発見します。
「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN:Default Mode Network)」 は、アクティブな活動中には鎮静化しており、休息時に活発に興奮するという神経細胞群で、2001年に発見されたので21世紀最初の脳科学の発見と言われました。とりとめのない、内省的な思考をする際に、
『後帯状皮質(PCC: posterior cingulate cortex)』
『楔前部(PCu:precuneus)』、
『前頭前野内側部(mPFC: medial prefrontal cortex)』、
『下頭頂小葉(inferior parietal cortex)』」、
『下前側頭皮質(inferior temporal cortex)』、
『海馬皮質(hippocampal cortex)』
などが活性化します。
2010年に、ハーバード大学 カスリーン・フイ先生が、鍼の「得気(とっき)」が「デフォルト・モード・ネットワーク(DMN:Default Mode Network)」を活性化することを報告しました。

2010年 ハーバード大学 カスリーン・フイ、ヴィタリー・ナパドウ
「fMRIによる鍼の効果のモニタリング」
Monitoring Acupuncture Effects on Human Brain by fMRI
Kathleen K. S. Hui, Vitaly Napadow
J Vis Exp. 2010; (38): 1190. Published online 2010 Apr 8.
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3149981/

2019年 中国・復旦大学華山病院、中西医結合科
『鍼は慢性片頭痛のデフォルト・モード・ネットワークの逆転効果がある』
Acupuncture Reversible Effects on Altered Default Mode Network of Chronic Migraine Accompanied With Clinical Symptom Relief
Yan Zou et al.
Neural Plast. 2019 Mar 18:2019:5047463
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC6442315/

2019年に中国から発表された研究は、「鍼は慢性片頭痛になぜ、効果があるのか?」という疑問から出発しています。
慢性片頭痛患者さんの脳をfMRIで観察すると、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の機能が低下しています。
鍼刺激は、デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)の機能を調整し、正常な状態に逆転する効果(Reversible Effect:リバーシブル・エフェクト)があることが、慢性片頭痛を治癒するメカニズムであるという研究になります。

「構成主義的情動理論(Theory of constructed emotion)」の提唱者、
ノースウエスタン大学・心理学教授の
リサ・フェルドマン・バレット(Lisa Feldman Barrett, Ph.D.)博士は、
デフォルト・モード・ネットワーク(DMN)こそが、内受容感覚から
「予測(Interoceptive Predictionsインテロセプティブ・プレディクション)」を生成しているモデルを
2016年に提唱しています。「脳が現実を創りだす」という理論です。

2016年 リサ・フェルドマン・バレット博士
「構成主義的情動理論:内受容感覚と分類に関する能動的推論による説明」
The theory of constructed emotion: an active inference account of interoception and categorization
Lisa Feldman Barrett
Soc Cogn Affect Neurosci. 2016 Oct 19;12(1):1–23.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5390700/
※「過去20年間のニューロサイエンス神経科学の研究は、脳がいかに働くかについて理解のパラダイムシフトに導いた」
The last two decades of neuroscience research have brought us to the brink of a paradigm shift in understanding the workings of the brain,
※「わたし(リサ・フェルドマン・バレット)は、デフォルト・モード・ネットワークこそが、脳の内受容モデルに必要なのだとという仮説を提唱する」
I hypothesize, as others do , that the default mode network is necessary for the brain’s internal model.

2021年に、「予測符号化理論(Predictive Coding)」では、デフォルト・モード・ネットワークこそが、脳の予測をつくりだし、トップダウンで予測や信念をつくりだすことが『ネーチャー』論文で提唱されました。

2021年『ネーチャー』
「デフォルトモードネットワーク:個性的な自己が共有された社会世界と出会う場所」
The default mode network: where the idiosyncratic self meets the shared social world
Yaara Yeshurun
Nat Rev Neurosci. 2021 Jan 22;22(3):181–192
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC5390700/

鍼の得気(とっき)は、慢性疼痛における、予測・情動・記憶・認知に働きかけて、新しい現実認知をつくりだす働きがあると個人的には予測しています。

22/08/2026

ご参考に・・・φ(..)メモメモ

ワークショップ自律神経の参考資料として

ワークショップ自律神経の参考資料として◎軽症~中等症の不眠症に新たな治療選択肢「不眠症のアプリ治療」は実臨床に根付くか、現場の疑問に開発者らが回答CBT-Iに基づく9週間の非薬物治療の実際と課題服部 暉=日経メディカルhttps://med...
21/08/2026

ワークショップ自律神経の参考資料として

◎軽症~中等症の不眠症に新たな治療選択肢
「不眠症のアプリ治療」は実臨床に根付くか、現場の疑問に開発者らが回答
CBT-Iに基づく9週間の非薬物治療の実際と課題
服部 暉=日経メディカル
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t235/202608/594210.html?n_cid=nbpnmo_mled_html-new-arrivals

 これまで薬物治療が主だった不眠症治療に、新たな治療選択肢となる治療補助アプリ「Medcle(以下、メドクル)」(製造販売:サスメド[東京都中央区])が登場した。軽症~中等症患者の睡眠行動を変える効果が期待される一方で、アドヒアランスの問題や、事務作業の負担増への懸念もある。臨床現場のリアルな疑問に対する、開発者と専門家の回答とは。

久留米大学の小曽根基裕氏は「アプリには不眠症の根本的な治療として期待する」と語る。
 日本では、不眠症治療の中心は薬物治療となっている。しかし、睡眠薬の多くは服用時に自動車運転を控える必要があり、副作用のふらつきによる転倒なども課題になっている。非薬物療法の認知行動療法(CBT-I)は、2026年度診療報酬改定で算定可能となったものの、「提供可能な医療機関が限られる」「頻回な通院が必要のため患者の負担が薬物療法に比べて大きい」といった課題がある(関連記事:不眠障害治療補助アプリが保険適用、2026改定で追加された「認知行動療法」とのすみ分けは)。

 メドクルは、薬物療法や対面式CBT-Iと並ぶ不眠症の第三の治療選択肢として登場した。CBT-Iに基づいた指示を出すスマートフォン用の治療補助アプリだが、算定項目における対象は「精神疾患に罹患しておらず、薬物療法を行っていない軽症から中等症の不眠症患者」などとされており(※)、重症度が高い患者にのみ診療報酬が算定可能なCBT-Iとは、明確なすみ分けがなされている。

 開発元であるサスメド代表取締役社長の上野太郎氏は、「薬物治療を希望しない患者や、睡眠薬によるふらつきや日中への眠気の持ち越しを避けたい患者などがメドクルの良い適応になるのではないか。一方、時差ボケ(ジェットラグ)による急性の不眠症状を訴える患者や、治療に速効性を求める患者には適さない」と話す。

※ 日本睡眠学会の「サスメド不眠障害用アプリ Medcle 適正使用指針(第3版) https://jssr.jp/files/guideline/20260608.pdf 」(外部リンク)では、同アプリを対象外とする患者の条件の一つを「2種類以上の睡眠障害治療薬を服用している者」としている。

治療期間は9週間、終了後も効果が持続
 メドクルの処方の流れは以下の通りだ。まず医師が不眠症の診断を行い、アプリ処方の適否を判断する。最初の1週間は、医師の睡眠衛生指導に基づき、患者が生活習慣の改善および睡眠表の記録を行う。その取り組みを医師が評価した上で、患者はその後8週間、アプリの指示に従って睡眠表の記録や睡眠状態の自己評価などを行い、就床時間の最適化などのガイドを受ける(図1、写真)。


写真 メドクルの利用画面の例(左:睡眠表、中央:振り返り、右:日中行動チェック)

 メドクルには、副作用の心配がなく、不眠症の知識や対処方法を患者が学ぶことで、治療期間が終了しても長期的に効果が持続するという利点がある。

 臨床試験を主導した久留米大学医学部精神神経医学講座教授の小曽根基裕氏は、「薬物治療に比べて患者が治療に能動的に取り組めることもメドクルの利点だ」と話す。不眠症はうつ病などの精神疾患の発症につながりやすいことが知られているが、「本アプリによる治療を通じて自身の生活習慣を客観視できるようになるなど、CBT-Iの知識が身に付くことで、将来的な精神疾患の発症予防にもつながるのではないか」と同氏は期待を込める。


図1 メドクルによる治療スケジュール(サスメド提供)

高齢者でもスマホに慣れていれば問題なし
 不眠症への新しいアプローチを提供するメドクルだが、一般臨床医の間での認知度はまだ低く、実臨床での評価はこれからの段階だ。日経メディカル Onlineの医師会員を対象に実施した調査では、「(操作性の問題から)高齢者へのメドクルの処方は難しいのではないか」という意見も寄せられた(関連記事:専門医の約9割がオレキシン拮抗薬をまず処方)。

 こうした声に対して、上野氏は「スマートフォンを使い慣れた高齢者ならば、メドクルも問題なく使えるだろう」と答える。国内の臨床試験では、65歳以上の患者でもメドクルの効果が確認されていることに加え、ドイツの不眠症治療補助アプリ(somnio)の実臨床のデータで、65歳以上であっても全体集団と同程度の改善が認められたという報告もある(Maurer LF, et al. Somnologie. 2025:1-8.)。「高齢を理由に一律に処方対象から除外する必要はない」と同氏は述べる。

 また、同調査では、「記録の継続は難しいのでは」といった、アドヒアランスを懸念する声も寄せられた。例えば高血圧治療補助アプリ(CureApp HT)では、診療報酬算定上の留意点として「前回算定日から、平均して7日間のうち5日以上、血圧値がアプリに入力されていること」が求められている。メドクルには利用頻度について算定上の要件はないが、上野氏は「毎日、睡眠行動を記録することが望ましい」と話し、継続率を高める機能として、入力を促すプッシュ通知や、医療機関に提供する管理システムとのデータ連携などが導入されていると説明する。

「問診の手間が減り、むしろ効率的な診療が可能になる」
サスメドの上野太郎氏は「睡眠薬の長期処方を減らすなど、メドクルの医療経済への貢献も期待する」と語る。

 アプリの導入に際しては、患者へのインストール方法や使い方の説明が必要となるため、診療現場の事務的な負担を増やすのでは、という懸念もある。この点について上野氏は、「患者に処方するスタートガイドにインストール方法や使い方の説明を盛り込んでいる。メドクルの導入を検討する医療機関に対して、各施設のオペレーションに合わせた処方ができるよう、患者説明用資料の提供も開始した」と説明する。すでに導入済みの医療機関からは「処方時の手間を懸念していたが、スムーズに処方できた」というフィードバックもあったという。

 データ確認の作業を手間に感じる医師もいると考えられるが、「実際には、これまでの不眠症診療と手間に変わりはなく、むしろ診療を効率化できる可能性がある」と小曽根氏は話す。メドクルに入力された患者の睡眠データは医師が管理するソフトウエアに反映されるため、あらかじめ患者の睡眠状況を把握でき、メドクルの処方に慣れれば問診時のやり取りを減らすことができるという。

 メドクルの発売開始から6週間ほどが経過した7月中旬時点で、100以上の施設が同アプリを導入した。導入済みの医療機関からは「睡眠薬を嫌がる患者が多い中、効率的なデジタルCBT-Iの登場で治療の選択肢が大きく広がった」などの声が届いているという。国内外のガイドラインにおいてCBT-Iの有効性が示されていることを踏まえ、「医師と患者の双方に対して情報提供を進め、疾患啓発活動にも力を入れていきたい」と上野氏は期待を語る。リアルワールドでの治療成績や評価の蓄積が待たれるところだ。

知識として・・・φ(..)メモメモワークショップ不妊症と妊娠中の治療の参考資料として分娩時の硬膜外麻酔は新生児に悪影響なし大西 淳子=医学ジャーナリストhttps://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/...
21/08/2026

知識として・・・φ(..)メモメモ

ワークショップ不妊症と妊娠中の治療の参考資料として

分娩時の硬膜外麻酔は新生児に悪影響なし
大西 淳子=医学ジャーナリスト
https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/hotnews/bmj/202608/594173.html?n_cid=nbpnmo_mled_html-new-arrivals

 英国Glasgow Royal InfirmaryのRachel J Kearns氏らは、スコットランドの妊婦とその児を対象に、分娩時の硬膜外麻酔が新生児に及ぼす影響について検討する大規模コホート研究を行ったところ、新生児に神経学的合併症などのリスク増加は見られず、安全性が確認されたと報告した。結果は2026年7月15日のBMJ誌電子版に掲載された。

 硬膜外麻酔は、分娩時の疼痛緩和において最も有効な方法であり、母体の満足度の向上に寄与するほか、手術による分娩に切り替える必要がある場合に、麻酔への移行が容易になるといった利点も持つ。特にハイリスク妊娠の女性や早産女性において、重度の母体合併症のリスクを減らすことも知られている。しかし、分娩時の硬膜外麻酔が新生児に及ぼす影響については確かなエビデンスが少なかった。そこで著者らは、スコットランドの全てのNHS病院における出生児を対象としたコホート研究を行い、分娩時の硬膜外麻酔と、新生児の神経学的合併症やその他の有害事象などとの関係を検討することにした。

 組み入れ対象は、単胎妊娠で妊娠24週0日から42週6日に陣痛を伴う分娩となり、経腟分娩または予定外の帝王切開により出産した女性で、必要な情報がそろっていた49万5695人。

 主要評価項目は、出生後28日以内に新生児に発症した神経学的合併症(低酸素性虚血性脳症、新生児発作、脳室内出血、脳室内梗塞、脳室周囲白質軟化症、髄膜炎、脳炎、核黄疸、筋緊張低下、分娩時仮死、またはその他の脳関連疾患のいずれか1つ以上)とした。副次評価項目は、28日以内に発生したその他の新生児合併症(出生時のアシドーシス:臍帯動脈血のpHが7.10未満、外傷性出生時損傷、腕神経叢損傷、壊死性腸炎、呼吸窮迫症候群、呼吸不全、気胸、低血糖、または低体温のいずれか1つ以上)、28日以内の新生児敗血症、生後5分のアプガースコアが4点未満、28日以内の新生児死亡、小児期のいずれかの時点での脳性麻痺の診断とした。

 2007年1月1日から2019年12月31日までに、条件を満たした妊婦は49万5695人で、このうち11万4897人(23.2%)が、分娩中の任意の時点で硬膜外麻酔を受けていた。

 新生児の神経学的合併症は計434人、出生1000件当たり0.09(95%信頼区間[CI]0.08-0.10)に認められた。分娩中に硬膜外麻酔を受けなかった女性の児では、38万798人中350人で0.09%(0.08-0.10)、硬膜外麻酔を受けた女性の児では、11万4897人中84人で、0.07%(0.06-0.09)だった。

 分娩時の硬膜外麻酔と、新生児の神経学的合併症の調整相対リスクは0.87(95%CI 0.68-1.12)だった。その他の重症の新生児合併症は1.17(0.90-1.51)、新生児敗血症は1.11(0.90-1.37)、生後5分のアプガースコアが4点未満は0.97(0.87-1.09)、生後28日までの新生児死亡は0.81(0.62-1.06)、小児期の脳性麻痺の診断は0.80(0.60-1.06)となり、いずれも有意なリスク増加は見られなかった。

 新生児の転帰に影響を及ぼすことが知られている、早産、母親のリスク、出産方法に基づいてサブグループ解析を行った。早産女性、ハイリスク妊娠と見なされた女性、出産方法(自然経腟分娩、器械的経腟分娩、または予定外の帝王切開)が異なる女性のいずれにおいても、結果は一貫していた。また、感度解析でも同様の結果が得られた。

 これらの結果から著者らは、分娩時の硬膜外麻酔は、新生児の合併症や死亡、脳性麻痺などのリスクを含めた、新生児や小児に対する臨床的に重要な害と関係していなかったと結論している。この研究はNHS Greater Glasgow and Clyde senior researcher fellowshipなどの支援を受けている。

 原題は「Epidural analgesia in labour and neonatal and childhood outcomes:national population based cohort study」、概要はBMJ誌のウェブサイトで閲覧できる。

英国GlasgowRoyalInfirmaryのRachelJKearns氏らは、スコットランドの妊婦とその児を対象に、分娩時の硬膜外麻酔が新生児に及ぼす影響について検討する大規模コホート研究を行ったところ、新生児に神経学的合併症などのリスク増.....

住所

東京都
Adachi-ku, Tokyo
〒120-0034

営業時間

月曜日 11:00 - 19:00
火曜日 11:00 - 19:00
水曜日 11:00 - 19:00
木曜日 11:00 - 19:00
金曜日 11:00 - 19:00
土曜日 11:00 - 18:00
日曜日 10:30 - 17:00

アラート

鍼通電療法臨床研究会がニュースとプロモを投稿した時に最初に知って当社にメールを送信する最初の人になりましょう。あなたのメールアドレスはその他の目的には使用されず、いつでもサブスクリプションを解除することができます。

その学校に問い合わせをする

鍼通電療法臨床研究会にメッセージを送信:

ショートカット

共有する

カテゴリー