05/03/2025
先日宮城へ行って、感じたことがあったので記録に残しておきたいと思います。
【きこえる世界に触れる】
私高橋は手話で話す言語聴覚士の岡松さんと一緒に働くようになって、
きこえる世界に触れることがとても増えました。
今までの私は、同じ世界にいながらも、きこえる世界とは遮断された空間にいたような気がします。
小さい頃から「きこえないから」という決まり文句がいつも私には付き纏っていました。
きこえないから危ない
きこえないからできない
きこえないから、の後に続くのは否定的なことばばかり。
かわいそうだから
よくわからないから
そんな理由で対等に扱ってもらえないことばかり
岡松さんと出会ってそんな私の世界での当たり前がひっくりかえりました。
いろんなことの「意味」がわかってきた、、というより、いろんなことに「意味」があるんだということに
初めて気がつきました。
その「意味」や「理由」を知るためには「情報」が不可欠だということも
最近ようやく実感してきました。
聴覚障害者は情報弱者だと言われていますが、世の中で使っている「情報」ということばよりも
もっともっと小さくて些細で身近にあるものの存在に私は気づいていなかった。そのことにこの数年で気づくことができました。
それは「優しさ」であり「残酷」なことでもあると感じています。
私は岡松さんと共に去年の8月に大きな大きな決断をしました。
自分たちが想うきこえない子に必要な「場」を自分たちの手で生み出そう!!
正直私自身の気持ちはとっくの昔に固まっていたんですが、、w
岡松さんの腰の重いことといったら、、、笑
でも、私はやるなら岡松さんと一緒に。そう強く思っていました。
岡松さんの視点や伝える力、発想力、それらはきこえない子達の未来を作って行くのに必要不可欠だと思っているからです。
知識として知っている(つもりになっている)ことを本当の意味で理解すること。
最近これを体感して鳥肌がたったことがありました。
先日、インフルエンサーのとまごうゆきえさんの講演会に参加しました。
正直あぁいった場は初めてで、どんな内容なんだろう、なんでこんなに人が集まるんだろう(失礼)
そう思っていました。
宮城で行われたその講演会には手話通訳がついていました。
とまごうさんの明るさやポジティブさは見た目からも十分伝わってきたのですが、
健常児(兄弟児)と障害児を育てる母としての想いや、悩み、試行錯誤、そこから生まれる喜びや幸せなど
通訳を通してとてもいろんなことが伝わってきました。
それと同時に、きこえない私たちは世の中にあるほとんどの情報に触れることができていないという現状を
改めて突きつけられたような気がしました。
公的なものや聴覚障害関連のものには通訳がついているものも少しずつ増えてきてはいます。
ただ、世の中のほっとんどのものにはまだまだ情報保障はついていません。
自分で通訳連れて行ったらいいんじゃないの?確かにね。その意見も理解はできる。
興味があれば自分で努力することも大切。そうなんだけど。
そうじゃないんだよね。当たり前じゃないんだよね、対等でも平等でもない。
みんなと同じように興味あるからお金払って見に行こう〜。これで私も参加したいんです。
伝わるかな?伝わるといいな。
日常のほとんどがそんな感じ。あたりまえじゃない。いろんなことが、ほとんどのことがちょこっとずつハードルが高い。
だからといって、諦めてたわけじゃない。でも、体感しちゃった。素晴らしい世界があるということを。
聞こえる人は聞きたいと思えばある意味いつだって聞けちゃう。
私は知らなかった。その価値すらも。だって聞いたことないんだもん。
とまごうさんという方を知って、出会って、お話しできて、とても素晴らしい世界を知ってしまった。
朝ライブの存在も知った。でも私は聞けない。何話してるのかわからない。
(字幕あるじゃない。そうかもしれない。誤字だらけの字幕はとっても疲れるの、、)
すごく多くを求めているつもりじゃないんだけど、そんなふうに感じる人もいるかもしれないですね、、
そうじゃなくて、この体験をしたことで私はまた一つ視野が広がったと思ってるんです。
知らないとそこまでの世界の中で考えることしかできない。
でもその世界が広がることで自分ができることも、自分の可能性もまた一つ広がって行くようなそんな気がするんです。
岡松さんと一緒に事業を始めて、
初めて本当の意味で仕事を任してもらえてると感じています。
最近であったプラスボイスの三浦社長から直々にサービスの話をお聞きして、
すぐに登録しました。
結果だけを聞くきこえない人はプロセスを知らない。
まさに以前の私。以前の職場で会議や話し合いに参加することもほとんどなく、結局きこえる人が決めたことを後から聞くことがほとんど。
その中でできないことわからないことに苦しみ続けた。
今ならわかる。全て自分が見えてる世界。これだけの情報を聞こえるひとたちは持っていたんだ。
だから自分で判断して自分で考えて仕事を進めることができるんだ。
仕事ってこんなに楽しいんだ!!!!!
去年の8月末に岡松さんと事業を立ち上げる決意をして
9月に一般社団法人デフノバができて
12月にきこえない・きこえにくい子の児童発達支援・放課後等デイサービス「デフノバハウス」を開所しました。
デフノバハウスで働き始めて私は初めて仕事を任されています。
プラスボイスの遠隔手話通訳を使いながら士業の先生たちといろんなことを進めています。
楽しい。もっといろんなことに挑戦したい。
デフノバハウスに来てくれている子どもたちと、もっといろんな世界を見て体感して、一緒に笑い合いたい。
まだ出会っていないきこえない子達とも出会って、世界は広いし楽しいんだってことをもっともっと伝えていきたい。