12/11/2025
『オンラインでも感じる、合研にある人間のぬくもり』
11月1日、2日、8日、9日と2週間にわたる全道合研が終了しました。全道合研は コロナ禍を契機に様々な議論を経て、多忙化でも参加しやすい形態、会場の確保や(予算を含む)運営の持続性から多くの分科会がオンライン開催になっています。
例えばある分科会はレポートが8本も出され、宗谷、留萌、名寄、旭川、岩見沢、虻田など全道各地、そして大学生などの参加もあり、「オンラインだから参加ができた」「複数の分科会に出られた」など新しいメリットの声もあるのですが、そうとはいえ「全道合研らしさ」は維持できているのか、気にしています。「オンラインだと参加する気にならない」「やっぱり顔を合わせてこそ全道合研」という声も聞こえてくるからです。
教育現場が過度に多忙な現状の中、部活の大会や見学旅行前の準備などをかいくぐって参加するだけでもエネルギーがいります。「休みは休んでいたい」という気持ちも働きます。そういう中、分科会が22もあると、司会者・共同研究者と言った運営側の人だけでもかなりの人数になり、何とか日程を空けて運営を続けている方々がいます。
さて、参加された方からはどんな声が聞こえているのでしょうか。
ところがどっこい、8日、9日のオンライン分科会の感想を見てみると、参加してよかったという声にあふれていました。
・ とても刺激的で勉強になりました。参加してよかったです。(分科会3 社会科教育)
・特に若い先生が頑張っている様子がわかり嬉しくなりました。若い先生が自由に実践できる環境と合研のような学習、交流の場を作ることが大切だと思います。(分科会3 社会科教育)
・ 参加してよかった!レポートも出そうか迷いましたが、出してよかった!(分科会5 理科・環境教育)
・子どもたちの成長を願う思いとその中で音楽の果たす役割を参加された皆さんで共有することができたように感じています。…大切なことの芯を学ばせていただいた分科会でした。(分科会8 音楽教育)
・明日からまた新たな気持ちで生徒たちと関わっていきたいと思います。運営にかかわった方、参加されたみなさんに感謝します。(分科会15 教育条件確立の運動)
・ いい学びの時間になりました。ありがとうございました。(分科会16 教育課程・学校づくり)
・明日からの実践を考えることができた。参加して良かった。(分科会17 地域づくりと子育て・教育・文化・スポーツ)
・少々無理をしても参加してよかったですし、レポート発表もできてよかったです。(分科会22 平和・憲法と教育)
では、全道合研のどこがほかの学習会とは違うところなのでしょうか。ここが全道合研らしさと言ってもいいかもしれません。もちろん参加者が、小中高の先生、大学の研究者、そして、教育に関心のある学生や市民など多様であるというのが全道合研らしさなのですが、教員だけが参加している分科会もあるわけです。驚くことにそういう分科会でもいくつかの共通点があります。
1つは、「ぬくもり」があるということ。 だと感じています。次のような感想がありました。
・初めてレポートを発表された若い先生に対しても、参加者全員でアドバイスや励ましの言葉をかけるなど、いつもながら非常に温かい雰囲気の分科会だと感じました。(分科会1 国語教育)
・初めて参加しました。とても温かく、大切なことを共有できる分科会でした。学生さんがとても頼もしく素敵でした。(分科会13 道徳教育)
・私たちの人間性を回復する温かい会であり、大切なことの芯を学ばせていただいた分科会でした。(分科会8 音楽教育)
2つ目に「学びの本質」や「教育の原点」に触れることができるということだと思います。
・実践発表やレポートを交流することがとてもありがたいです。中学、高校で共通している課題として…改めて共有することができました。(分科会5 理科・環境教育)
・技術や知識がなくても食べることにそう困らない今日ですが、先人の知恵や工夫を知り、科学的な視点をもたせることなど普遍的な学びを大切にしたいと感じました。(分科会10 家庭科教育)
・ミクロの授業実践とマクロの世界情勢を繋げて考察できたことが、非常に有意義でした。(分科会12 総合学習・生活科)
・大学の制度が学生にとって無意味なものになっている一因だと思います…進路指導で「偏差値の高い学校を進める」ことに固執せずに、柔軟に指導していけたらと思います。(分科会19 国民のための大学づくり)
・学校が子ども中心でありたいのだけれど、様々な関係からそれができていないもどかしさ、それでもそこを目指し続けないといけないという思いが湧きました。(分科会14 学校と家庭の生活指導)
・平和憲法の本質をとらえることが大切と考えました。(分科会22 平和・憲法と教育)
・個人個人分類できないことをその場その場で悩み、実践していく。そんな様子が見られる実践発表でした。(分科会23 子ども・青年の発達と教育)
この運営形態にして3年。教育を取り巻く現状は厳しいものがあり、学びの場を作るということも大きな困難を抱えています。それでも、この「灯」がまだこれからも大きく明るくなるように、これで満足せずに知恵を絞って皆さんと一緒に作っていけたらと思います。