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仕掛け技として、間合いを切る角度を変えて足を運び、前蹴りで攻撃する。基本として2パターン行なう 
21/05/2026

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 ある土曜日の稽古です。  一般稽古として行ないましたが、この日は都大会のこともありますので、意識を上げようと考え、出席者に約束組手として行なう場合の仕掛け技…

形「転身」に登場する動作の解釈例を稽古。見た目から連想できない技に展開し、発想法の一例になる 
17/05/2026

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 昨日の続きです。  ある火曜日の研究稽古の最後の様子です。  ここでは「形(かた)」の分解・解説という本来の稽古内容になりました。  昨日のブログでは仕掛け…

09/05/2026
昨日お話しした「調息動作(ちょうそくどうさ)」の動きをどう活用することで武技にするかということを稽古した内容が今日のテーマです。  その動きから今日ご紹介するのは「手解き(てほどき)」の技なりますが、そういうところから護身術的な内容になるわ...
09/05/2026

昨日お話しした「調息動作(ちょうそくどうさ)」の動きをどう活用することで武技にするかということを稽古した内容が今日のテーマです。



 その動きから今日ご紹介するのは「手解き(てほどき)」の技なりますが、そういうところから護身術的な内容になるわけです。ただ、現実のシーンでは心理的な要素が大きく関係しますので、いかにこの点を克服できるかがポイントになり、行為として知っていても役に立ちません。魂を入れ、どうしたいかを明確にした上で行なうことが求められます。



 もっとも、初めて学ぶ人もいますので、そういうことを求めても現実的には無理です。実際に使えるまでには時間を要すると思われますので、今回の稽古は今後意識してもらうための予告編的な内容になり、まずは武技の理を理解してもらうことに終始しました。



 その上でポイントを理解して数をこなし、その際にどうしたいかをきちんとイメージしながら行なう、ということの繰り返しが必要です。それは他の技の場合も同様であり、少しずつ意識の高まりが出てくることを願っています。



 前フリの部分は昨日のブログでもお話ししていますので、早速本題に入っていきたいと思います。

 設定は正面に位置する相手から両手首を掴まれた、という状況での技になります。



 ここでは打突系の技でありませんので、外れないように本気で掴んでもらいます。



 体力的なことから握力に自信が無い人もいますが、こういう稽古を通じて手指の身体操作を意識し、武技として効果的な掴み方を習得してもらいます。



 稽古が進んだ際には、外し方ではなく、武術的な掴み方としてのコツを説明し、その際に昨日お話しした身体の中心軸と丹田の意識を組み合わせ、掴むだけで相手を崩すという技の見本も示します。



 これは下半身から湧き出るパワーの伝え方という「見えない技」の要素がありますので、説明してもできるわけではありませんが、見本を見ることでイメージトレーニングになります。こういう時にいつもお話ししている「どうしたいのか」という意識が必要になります。だから見本を示すわけですが、いずれ武の理の実践ができるような武術体の形成と身体操作が可能になったら本当の武技として実践できるものと期待しています。

 掴まれた側の動きですが、「調息動作」の息を吸う時の動きを行ないます。



 単独で行なう場合と異なり、今度は悪意を持った相手から掴まれているという想定になります。この時、掴む側がいい加減であれば武技としてポイントを体感することはできません。だからこそ、本気で掴んでもらうわけです。



 その上でそれを外そうとするわけですから、稽古の途中で見ると、手首が赤くなっていた人が何人かいました。その時、こういったことであれば仕掛ける側も本気でやってくれるということを実感しました。



 この時、気になったのが相手の筋力に対抗しようとして力むことです。昨日お話ししたような身体操作の意識がどこかに吹き飛び、腕力で外そうとしていました。



 しかし、それが逆に外せなくなっていたわけですが、相手の握力や技の勢いがきちんとできていても、上手くできない場合があります。



 ただ、この動作で相手の手を外すことができれば、その時点で逃げるのが護身として必要な意識ということを改めて説きました。



 そして相手の掴みを外せない場合はどうする、というところを考えてもらいました。



 実戦では相手の状態も関係しますので、2の手、3の手を持っていなければなりません。

 そういう場合の外し方が、「調息動作」で息を吐く時の動きなのです。



 自身の両手首を上に挙げても離れない場合、ということですが、その頂点に達した瞬間、今度は「調息動作」の動きで一気に下方に下げます。



 その勢いが大切なのですが、ここでモタモタしていたら外せるものも外せなくなります。



 この動きが極まった場合、相手の上肢の関節にダメージを与える可能性がありますので、稽古では加減が必要ですが、動きのベクトルを意識するだけでもその効果を感じることはできます。



 最終的には両上肢を体側方向に下げることになり、加速する動きを意識しながら、極めの直前に前腕の中心軸の意識することになります。そこでは「突き」の際の捻りの要素を加えながら行ないますが、この点をあまり意識しすぎると逆効果になります。実際、そのような動きになっていた人がいましたが、自身の身体操作から発生するパワーを使いこなしていない結果です。



 こういうところも自身で意識して数をこなす中で習得していくべきことですが、細かなところを意識する習慣を付けてもらえればと願っています。

 さて、タイトルには反撃という文字がありますが、場合によっては「手解き」としての動きの中で相手に対して何らかの攻撃が必要なケースがあります。



 それは状況により瞬間的な判断になりますが、できればそこまでは行なわないようにすることが賢明です。



 しかし、武術としての稽古ではそのもしもの時を考え、稽古しておくことに越したことはありません。



 今回はその点を意識し、攻撃についても稽古しました。



 具体的には写真の通り、「頭突き(ずつき)」です。



 両手首を下方に落とす時、相手の姿勢は前傾しますので、そのタイミングで放ちます。



 大変難しいタイミングになりますので、攻撃箇所によっては自身が負傷することもあります。



 また、攻撃が有効であっても、相手が血を見ることでより感情が高ぶることもありますので、稽古では行ないましたが、実戦では「手解き」の段階でストップし、速やかにその場を離れるようにすることが大切です。



 こういうことは稽古中、何度も繰り返しましたが、ブログでもそうしました。それだけこの意識が重要だということですが、そういうところが上手く伝わったことを願っています。

研究稽古の日ですが、この日は少年部から初めてこのクラスに参加する道場生がいます。  一般部の特徴の一つにこの研究稽古がありますが、ここでは試合を意識するというより(時期とか出席者によって変わることもありますが)、武術としての空手道を稽古する...
07/05/2026

研究稽古の日ですが、この日は少年部から初めてこのクラスに参加する道場生がいます。



 一般部の特徴の一つにこの研究稽古がありますが、ここでは試合を意識するというより(時期とか出席者によって変わることもありますが)、武術としての空手道を稽古することになります。とはいっても、内容的にはいろいろなテーマがあり、この日、初めて参加した人もいるし、復習が必要と思われる人もいます。また、研究稽古に参加していても、たまたまあるテーマについては欠席していた、というケースもありますので、これまで稽古したことを確認したり深めたりする意味で繰り返しを行なう場合があります。



 そのことで曖昧だった部分を確認したり、より武技としての高みに上ってもらいたいと願うわけですが、そのつもりでこの日のメニューを決めました。



 それがタイトルにある「調息動作(ちょうそくどうさ)」です。



 文字通り、乱れた呼吸を整えるためのことですが、その動きも武技として活用できます。それがタイトルにある稽古には無駄がない、ということに通じるわけですが、一見武技に見えないことも、意識して行なえば武技として活用できる、ということを示したわけです。



 今日は稽古本体の内容ではなく、その前にお話ししたことや、「調息動作」そのものについての話になります。そのため短いものになると思いますが、ご了承ください。



 この動きを武技として行なう場合、印象的には護身術的な感じを受けると思います。ですから、稽古に先駆け、護身ということについて話をしました。



 特に最近、いろいろは事件を耳にし、自分は大丈夫と思っていてもいつの間にか巻き込まれてしまう、というリスクが高まっています。



 だからこそ、自分の身を護るということを意識しなけれはならないわけですが、ここでお話ししたのはそういうトラブルに巻き込まれそうなところにはそもそも近づかない、危険を察知したら速やかにその場を去る、万が一トラブルに巻き込まれても、逃げるチャンスができたら速やかに逃げる、といったことを話しました。



 そしてこの日稽古したことは、逃げるチャンスを作り出すための方法で、下手に戦おうとせずに、ダッシュで逃げる、ということを説明しました。



 また、教えた技を中途半端な意識で使おうとすると、思っていた効果は出ませんので、もし使わなければならない場合は、自分の恐怖心などを押えて、全力で行なうことが大切と説明しました。



 ちょっと優位になったからといって過剰に攻撃した場合、その後の問題(過剰防衛など)につながる可能性もあるので、そういうリスクを避けるためにも逃げることを強調しました。



 周囲に対して何か異変を感じたら直ちに反応するということも武術家としては大切なので、そういう意識で周りを観察する習慣が付けば、それも立派な武術の稽古になります。



 こういうことは武道講義に匹敵する内容になりますが、研究稽古ですから理についても意識してもらうわけです。



 そういう話の後、実技に入りましたが、流れとしてはまず「調息動作」そのものの確認から入りました。



 今日のブログについては、この点までに止め、具体的な武技に関するお話は、明日以降にしたいと思います。

 「調息動作」ですが、上のイラストのような動作になります。



 「結び立ち(むすびだち)」で立ち、最初は両拳を鼻の前付近まで持ってきます。



 という風に行為の部分について言えばその内容はバラバラで、今回もこの点を何度も意識して行なった上級者は別として、他の人はこの身体操作から説明しました。



 ここでは身体の中心軸の意識が大切で、それを正しくキープした上で、両拳の動きは正中線に沿わせて動かすようにします。



 その際、肘の動きにも留意しなければなりませんが、ここではそのラインを意識するために前腕をなるべく正中線に合わせるようにします。



 換言すれば、肘関節で「正拳(せいけん)」を押し上げるようにするわけですが、こういところが自身の隠されたパワーの出し方につながり、武技らしくなっていきます。



 しかし、よく観察していると、そういう身体操作になっていない人もおり、アドバイスしてもなかなか好転しない人もいます。肩の問題が関係している人もいましたが、正しい身体操作を意識することで改善することを願っています。



 この身体操作では、脇の締めが必要になりますが、その意識の様子は武技として稽古した時に問題として現れました。このことは稽古の様子の時にお話しします。



 「調息動作」ですから、この時点で呼吸を意識します。両拳を空気に置き換えて考えもらっても結構ですが、この動作の時に鼻から息を吸い込みます。



 この動作は息が切れた時に行なうわけですが、左右に足を開いている時には左足を右足側に引き寄せます。前後に開いている時には左右関係なく、前方の足に引き寄せます。その時点で「結び立ち」になり、イラストの左側の状態になるわけです。



 そこから続いて正中線に沿って両拳を下げるわけですが、そこでも肘を開かないように留意し、上肢全体の動かし方にも気を付けます。そしてこの時、口から息を吐くようにします。呼吸音を意識せず、自然に行なうようにしますが、ハラも連動させるようにします。



 そのことで自身の丹田をイメージできますが、落とすような感じて行ないます。



 そういう身体感覚は、武術で必要とされる丹田のコントロールにも通じ、技をかける時に支柱として、土台として作用することになります。



 そのことは実技の説明の際に実演し、タイミングよくかければそのまま相手は崩れます。技にかかった人は不思議な顔をしますが、それもまた現実です。こういうところは表の動作としては見えないところになりますが、今回のような稽古からそういった武術の面白さ、不思議さを体験していただければと思います。



 稽古はこういう前フリの後、本題に入りましたが、そのことは明日以降のブログをご覧下さい。

ある火曜日の研究稽古ですが、この日は細かくアドバイスし、同じ個所を何度も繰り返しましたので時間を要し、結果的に2つの技しか稽古できませんでした。  「形(かた)」の分解・解説ですが、具体的には「二十四歩(にーせーし)」です。  公式には全部...
05/05/2026

ある火曜日の研究稽古ですが、この日は細かくアドバイスし、同じ個所を何度も繰り返しましたので時間を要し、結果的に2つの技しか稽古できませんでした。



 「形(かた)」の分解・解説ですが、具体的には「二十四歩(にーせーし)」です。



 公式には全部で11の技がありますが、昨日は7番目の技を稽古したお話をしました。それは「投げ」でしたが、空手というと打突系の武術というイメージです。



 ですから、解説の中にもそういう系統の技がありますが、7番のように「投げ」もあれば、今日お話しする関節技もあります。それは9番ということになりますが、8番を飛び越したのは打突系の技だからです。



 つまり、空手は総合武術であるということを理解してもらうため、あえて解釈の中に存在する打突系以外の技を稽古した、というわけです。



 そういうところが出席者の動きに問題が生じたのかもしれませんが、この日の出席者には合気道を稽古している人もいます。ですから、全員がこういう技の系統に慣れていないわけではないということであり、両武術の異同についても触れながら、稽古を進めました。



 今回は基本ということで、技に応じた設定で行ないましたので、あえて対峙したところの画像からご覧いただきます。

 対峙した様子は上の写真の通りですが、一方は自然体で立ちます。それが受ける側ということになります。



 もう一方はいつものように「正整立ち(せいさんだち)」で立ち、中段を意識して構え、対峙します。



 その際、受ける側の側方に位置する、ということがこの稽古の特徴になります。つまり、今回の技の場合、正面からの攻撃ではなく側方からということがポイントで、仕掛ける側も受ける側も一般的なパターンとは異なることになります。



 武術の稽古として多方向からの攻撃に慣れるということで意味があるわけで、同様に仕掛ける側の意識にもそれは言えます。



 全員、そこまで織り込んだ上で稽古したと理解しているとは思っていませんが、いずれそういうところにも気付いてほしいと願っています。

 冒頭の状態で仕掛ける側は「下段四股突き(げだんしこづき)」で攻撃します。



 もちろん、「裏三寸(うらさんずん)」の意識というのはいつも通りですが、対峙している状態や仕掛け技がいつもと異なる分、互いにやりにくかったかもしれません。でもそれを慣れですし、いろいろなカタチで仕掛けることも稽古です。基本となる間合いの意識を念頭に、どの方向からでも攻撃できるようになってもらいたいと思っています。

 「下段突き(げだんづき)」に対する受ける側の対応ですが、足を1歩引き、「交叉立ち(こうさだち)」になります。これは体捌きとしても機能することになります。



 それに対して「手刀下段交叉受け(しゅとうげだんこうさうけ)」で対応するのですが、ここではわずかな時間差で両「手刀(しゅとう)」を交叉させます。



 外見的には同時に行なっているように見えるくらいの感じになることが望ましいのですが、これが難度が高く、見た目に2挙動になります。この辺りは数をこなし、滑らかにしていくことが必要ですが、時間が必要ですし、どうしたいのか、ということを念頭に行なわなければ、何回稽古しても結果は得られません。こういうところが目的意識なく数をこなすといった問題点であり、根性論につながりやすいところなのです。



 そこで稽古ではその動きを分析し、まずはゆっくり行ない、少しずつスピードを上げていきます。



 そのプロセスは、まず相手の「突き」に対して前述の運足と共に相手から遠い側の「背手(はいしゅ)」で受け流し、手の甲の部分に相手の上肢を乗せるようにします。



 次の瞬間、もう一方の「手刀」で相手の手首を押えるようにします。この一連の動作をいかに柔らかく、しかも時間差を感じさせない拍子で実践できるかがポイントになります。



 ここがこの技の最大のポイントになりますが、相手も必死ですので、挟んだ時の圧が弱ければすぐに逃げられます。そういうところにも留意しながら行なうことが大切です。

 前述のような意識で捕った相手の手首ですが、タイトルにもあるように関節技として極めます。



 その動きも運足を伴って行ないますが、「交叉立ち」を解き、奥足を前方に動かします。それは写真からお分かりのように、相手とは直交する様なポジションになりますが、その動きに伴い、相手の手首を極めるための準備を行ないます。



 具体的には、運足に伴い、両上肢で挟み込んだ相手の上肢を手首の内側と手の甲に触れた状態で回旋させます。この時の動きはなるべくコンパクトに行ないますが、できれば上肢だけでなく腰を活用して動かすようにします。



 この辺りの感覚が文字では伝えにくいところですが、写真からも想像していただければと思います。



 この時、両上肢の「虎口(ここう)」の部位の意識が関節技としての効果に大きく影響しますが、見た目からはなかなか理解できません。だからこの点は見本を見せ、その上で感覚的なことを説明しました。



 それでも自分で動くとなるとなかなか思ったようにできないということが現実ですので、ここでも詳細については割愛させていただきます。



 概略だけお話ししますと、両手の「虎口」のベクトルがポイントということになります。

ある火曜日の稽古の話です。  出席者の関係から、この日はリクエストを募り、稽古することになりました。  そこで出てきたのがタイトルにある「二十四歩(にーせーし)」の分解・解説でした。  その中の基本の解釈の部分ですが、これまで稽古してきたけ...
03/05/2026

ある火曜日の稽古の話です。



 出席者の関係から、この日はリクエストを募り、稽古することになりました。



 そこで出てきたのがタイトルにある「二十四歩(にーせーし)」の分解・解説でした。



 その中の基本の解釈の部分ですが、これまで稽古してきたけれど今一つ曖昧、ということでした。



 基本解釈としては11ありますが、これまでの稽古パターンから真ん中付近の技が曖昧ということでしたので、最初に選んだのが7番目の技だったのです。



 今日はこの稽古の様子をお話ししますが、画像が多いので、早速スタートします。



 ここでは互いに「正整立ち(せいさんだち)」になり、中段を意識して構え、対峙します。ここまではいつも通りです。

 対峙した状態から、仕掛ける側が定番の「右中段追い突き(みぎちゅうだんおいづき)」で攻撃します。もちろん、「裏三寸(うらざんずん)」を意識して行ないます。



 いつもお話ししていることですが、この仕掛ける側の技の質如何で受ける側の状況も変化し、きちんとした武技として返せるかそうでないの分かれ道になります。



 仕掛ける側としても、中途半端な意識で攻撃することが常態化すれば、実際の戦いでも後れを取ることが目に見えていますので、初学者ならともかく、ある程度の段階になったら意識を変える必要があります。



 今回もペアによってはそういうことが懸念されるケースが見られましたが、何度アドバイスしてもポイントになる一戦を超えられない、ということがあるのです。



 もっとも、逆に相手に対する思いやりが十分でなく、乱暴な動きをすることも問題であり、ここでお話ししている「裏三寸」の意識というのはそういうことではなく、コントロールの問題であったリ、武技の質という意識からです。この点は誤解のないよう、きちんと説明しています。

 受ける側の対応ですが、「正整立ち」から「交叉立ち(こうさだち)」に変化させ、それを体捌きと反撃の「手刀打ち(しゅとううち)」のために活用します。



 これまでは説明の都合上、こういう場合は分けて写真を撮り解説することが多かったのですが、今回は複合的な技ですので、この攻防一体となっている箇所については同時に行なうことを意識してもらうため、実際のタイミングで示しました。



 相手からの「中段突き(ちゅうだんづき)」に対して、その手首を自身の手首に引っ掛けるようにして受けます。その際の拳形は「手刀(しゅとう)」になります。



 前述のような立ち方の変化を活用して「受け」と同時に「手刀打ち」を行なうわけですが、意識はどうしても一方に偏りがちです。見ていると、反撃側に偏りがちですが、それでは防御が中途半端になりますので、結果的に反撃の質も落ちることになります。



 この動きで相手を倒せれば良いのですが、相手も必死ですのでなかなかそうはいかないこともあります。



 また、「手刀打ち」をより効果的にというところから、受けた瞬間に相手の手首を捕り、その上で反撃しようというケースもあります。



 そういう場合、わずかな隙に二撃目が放たれる可能性があります。



 その可能性からこの技の場合、複式組手的にここからのもう一つの展開まで行ないます。

 それが上の写真ですが、空いている反対側で二撃目の「中段突き」が放たれたと設定するわけです。



 戦いの際は相手も必死ですから、自身が死に体でない限り二撃目・三撃目ということは想定しておかなければなりません。



 この解説7番というのは、そういうことろまで想定した基本解釈として稀有な技で、ここでは手順だけを覚えるのではなく、武の理としての視点から見ることが大切なのです。

 二撃目の「突き」に対する対応ですが、上の写真のように「手刀下段払い(しゅとうげだんばらい)」で防御します。



 これは単に相手から攻撃を避けるだけでなく、ここから展開するためにあえて「開手(かいしゅ)」で対応します。

 受けた側の手の変化の様子ですが、それが上の写真です。



 手を回旋させ、「虎口(ここう)」を相手の手首の部分に当てるようにします。



 そのようにする時の身体操作がポイントで、そこでは肘の動きを意識することになります。この部分はライブで教えていてもその様子が見えず、変な動きになってしまうということでしたので、その詳細は割愛します。



 それだけ細かな「見えない技」が存在するということですが、外から見たらちょっとしたことというのが武技としての成立に深くかかわるということを体験してもらった瞬間でもあります。



 こういう展開になった場合、つい強く掴んでしまいがちですが、それは相手に防御反応を生じさせることになりますので、できれば掴まないように、というアドバイスをしました。



 すると外れてしまうのではと懸念する人もいましたが、そこからの動きの様子で外れることは無い、ということを体験してもらいました。

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