27/07/2026
【ボルドー、アキテーヌ~キャビア視察~】
ワイントレイル、佐々木ソムリエ帯同の元、
一般社団法人日本キャビアソムリエ代表理事出口が、
フランスを代表するキャビアブランド
「ストゥーリア(Sturia)」 を訪問しました。
ストゥーリアは、
フランス南西部・アキテーヌ地方
ジロンド県を中心に、
1980年代初頭から養殖キャビアの
生産を開始したフランスを代表する
キャビアメーカーであり、
同社の手がける
「Caviar d'Aquitaine(アキテーヌ・キャビア)」 は
EUで初となるIGP認識を得た作り手です。
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IGP認証とは
IGP(Indication Géographique Protégée
:保護地理的表示)
「その土地だからこそ生まれる品質や伝統」
を保護するEUの品質認証制度で、
ワイン・チーズ・ハム・オリーブオイル
などにも採用されています。
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ストゥーリアが認証された主な
理由は次の4つです。
① アキテーヌ地方の自然環境
・清らかな湧水
・大西洋性気候
・豊富な水資源
これらがチョウザメの養殖に最適な
環境を生み出しています。
② 一貫生産
チョウザメの養殖
採卵
塩漬け
熟成
缶詰
すべてを地域内で管理し、
高い品質とトレーサビリティを実現しています。
③ 長年培われた技術
採卵のタイミング、塩分濃度、
熟成期間などを独自に研究し、
高品質なキャビアを安定して生産しています。
④ 地域ブランドとしての評価
自然環境・生産技術・歴史が評価され、
約10年に及ぶ申請期間を経て
IGP認証を取得しました。
・ジロンド川沿いの養殖場へ
水は少し濁っていますが、
これは水質が悪いという意味ではありません。
むしろチョウザメにとっては
大きなメリットがあります。
■ 適度な濁りがもたらす効果
① ストレス軽減
チョウザメは河川や河口など、
もともと透明ではない水域に生息しています。
適度な濁りによって
・光が和らぐ
・周囲が見えすぎない
・驚いて暴れることが減る
ため、ストレス軽減につながります。
② 水温が安定する
直射日光を遮ることで
・急激な水温上昇を防ぐ
・夏場の温度変化を緩やかにする
効果があります。
③ ケガの防止
興奮して壁へぶつかることが減るため、
擦り傷なども少なくなります。
ただし重要なのは、
「濁り」と「汚れ」は全く別物ということ。
天然由来の微粒子やプランクトンによる濁り
であり、水質は厳しく管理されています。
見学した養殖池には
シベリアチョウザメ(バエリ)
ロシアチョウザメ(オシェトラ)
オオチョウザメ(ベルーガ)
が悠々と泳いでいました。
・養殖場を後にし本社へ
本社ではストゥーリア社代表のローラン氏が
出迎えてくれました。
テイスティングは3種類。
■ オシェトラ
ロシアチョウザメのキャビア。
上品な旨味とやや力強い塩味。
ナッツを思わせる香ばしさが印象的。
■ キャビアドアキテーヌ(バエリ)
シベリアチョウザメのキャビア。
クリーミーな口当たり。
磯の余韻が美しく続く、非常にエレガントな味わい。
■ ヴィンテージ・バエリ
シベリアチョウザメのキャビア。
熟成による凝縮感。
まろやかな塩味と深いコクが印象的。
今回は特別にシャンパーニュもご用意いただきました。
中でも、白ブドウであるシャルドネ100%の
ブラン・ド・ブランを合わせます。
キャビアの繊細さによって、
シャンパーニュが甘く感じられる絶妙なマリアージュでした。
さらに代表のローラン氏が
日本酒との相性を高く評価していることから、
日本から持参した大阪、浪花正宗との
ペアリングも特別に実施させていただきました。
ローラン氏のお気に入りは
バエリ × シャンパーニュ
オシェトラ × 大吟醸
という組み合わせだと感想をいただきました。
私自身も好みの方向性は同じでしたが、
オシェトラには大吟醸よりも
純米吟醸の方がアルコール感が穏やかで、
より自然に寄り添う印象を受けました。
シャンパーニュとの組み合わせはもちろんながら、
国や文化を超えて「キャビアと日本酒」
という可能性を改めて実感する
時間となりました。
今回のフランス視察では、
現地の空気を吸い、
生産者の想いを聞くことで、
本や資料、映像だけでは得られない
多くの学びを得ることができました。
ワイントレイル佐々木様
ストゥーリア ローラン氏
ストゥーリア正規代理店アルカン石田様
ありがとうございました。
また再訪できることを楽しみにしています。
出口
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