川島テキスタイルスクール Kawashima Textile School

川島テキスタイルスクール Kawashima Textile School

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川島織物(現・川島織物セルコン)が創業130周年を記念し、1973年に開校。染織を本格的に学べる大人の学校として、国内外から高い評価を受けています。 http://www.kawashima-textile-school.jp/

Photos from 川島テキスタイルスクール Kawashima Textile School's post 17/04/2026

新入生代表挨拶:「テキスタイルに魅了され、自分自身を表現できる居場所を見つけた」

4月1日、2026年度川島テキスタイルスクール入校式が行われました。新入生本科(1年次)赤澤さんの挨拶を紹介します。

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新入生を代表してご挨拶申し上げます。日ごとに温かさを増し、柔らかな春の日差しが心地良く感じるこの良き日に、歴史と伝統のある川島テキスタイルスクールに入学できることを心より嬉しく思います。
入学式を準備してくださった関係者の皆様、新入生を代表して深く御礼申し上げます。

数年前、テキスタイルという工芸ジャンルに魅了され、自分自身を表現できる居場所を見つけました。
身近に存在しているため、その存在を当たり前と思いがちですが、時に憂や寂しさを晴らしてくれるようなぬくもりを持ったテキスタイルを自分の手で生み出し、誰かや自分の生活を豊かに、穏やかにしたい。
そんな願いに少しでも近づけるよう、織物を主体に素材から製品になるまでの工程を密度高く学ぶことのできる川島テキスタイルスクールへの入学を決断いたしました。

本学での学びを通して、技術と表現力を実直に身につけ、工芸家として、人間として成長していきたいと願っています。

最後となりますが、先生方の熱心なご指導を賜りますようお願い申し上げ、新入生代表の誓いの言葉とさせていただきます。

2026年4月1日 新入生代表 専門コース本科 赤澤

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本科生は初めての授業、基礎織を終え、これから一年通して織物はもちろんのこと、染色・デザインその他多くのことを学んでいきます。

16/04/2026

在校生代表 歓迎のことば:「異なる場所で芽生えた織への興味が、スクールでどのように育って行くのか、今から楽しみでなりません」

4月1日、2026年度川島テキスタイルスクール入校式が行われました。専門コース創作科(3年次)、福田さんから新入生に向けて歓迎のことばが送られました。

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スクール周辺も花盛りで、例年よりも駆け足に、春の訪れを感じる日和となりました。
本科生の皆さん、ご入校おめでとうございます。今日から皆さんと共に学べることを、大変嬉しく思います。

未経験で入校した私にとって、本科での1年間は、文字通り今後続いていく染め、織りとの関係を支えてくれる土台を築いてくれるものでした。知らないことしか無い状態でしたが、どの先生も親身になって指導してくださいますし、クラスメイトはもちろん、学年を超えて、経験値の異なる学生同士、疑問や気づき、悩みを共有して知恵を出し合える環境が、何より助けになりました。

もちろん、時には、うまくいかないことに焦ったり知れば知るほど、知らないことが増えて、終わりがないなと思ったりもするのですが、それが織の面白さだと思えるようにもなりました。幸運なことに、皆さんには10人ものクラスメイトがいて、同じ課題に取り組む中にも、それぞれの感性が写し出される場面が沢山あるとおもいます。

みなさんが持ち寄った、異なる場所で芽生えた織への興味が、スクールでどのように育って行くのか、今から楽しみでなりません。講師の先生方、スタッフの方々、そして在校生一同、皆さんが生み出す作品を楽しみにしています。これから忙しい日々が始まりますが、心身共に健康で、わくわくした毎日になることを祈っています。

以上、簡単ではありますが、歓迎のことばとさせていただきます。

令和8年4月1日 創作科 福田葉月

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専攻科(2年次)、創作科(3年次)の学生は、それぞれが積み上げてきたものを土台に、新たにこの一年制作に励んでいきます。

08/04/2026

🌸オープンスクー4-6月の日程🌸

4月1日に入学した本科生(1年次)は早速染色の授業からスタートし、これから基礎織りを学びます。新年度もどうぞよろしくお願いいたします。

専門コース入学をご検討の方向けにオープンスクールを開催しています。オープンスクールでは授業等スクールの様子をご覧いただけます。
カリキュラム説明、コースター織り体験*、アトリエ見学や学生の作品を通してスクールの雰囲気や織物の魅力を体感してください。見学は事前予約制の個人見学、個別相談とさせていただきます。

[日程]いずれも10:00- / 14:00- の二部制
⚪︎5/23(土)
⚪︎水曜・金曜(カレンダーにて見学可能日をご確認ください)
※2時間半程度要するものとお考えください。
※上記以外の土曜日をご希望の方はご相談ください。

上記日程にてスクール見学を希望される方はオープンスクール予約フォーム、またはお電話にて上記より希望日時をお伝えください。TEL:075-741-3151

*コースター織り体験は土曜のみの開催とさせていただきます。
*専門コース以外をご検討、ご希望の方へのコースター織り体験は実施しておりません。



専門コース以外、または平日の別日程での見学案内をご希望される方はコンタクトフォームよりお申し込みください。(平日は10:00- / 14:00- の二部制)

Photos from 川島テキスタイルスクール Kawashima Textile School's post 01/04/2026

📍展覧会のお知らせ

4月4日より西宮市大谷記念美術館()でスウェーデン・テキスタイル展が開催されます。当スクールとHandarbetets Vänner Skola()との交換留学プログラムのことをご紹介いただいており、当スクールスタッフ、萩原沙季が昨年秋留学中に制作した作品を出展しています。



スウェーデン・テキスタイル展
暮らしと自然に息づく北欧デザイン

日程:2026年4月4日(土)〜6月28日(日)
休館日:水曜日
※ただし4月29日(水・祝)、5月6日(水・振休)は開館、4月30日(木)、5月7日(木)は振替休館
時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
会場:西宮市大谷記念美術館(兵庫)http://otanimuseum.jp/index.html

巡廻予定:
2026年7月11日(土)〜9月6日(日)名古屋市美術館()
2026年9月19日(土)〜11月15日(日)世田谷美術館()※当スクールの校舎・寮を設計した内井昭蔵氏設計



これまでの交換留学生によるマンスリーレポートはブログで読むことができますので、ぜひご覧ください。
https://www.kawashima-textile-school.jp/info/category/sosakuka/hv

Photos from 川島テキスタイルスクール Kawashima Textile School's post 20/03/2026

📍展覧会のお知らせ

当スクールアドバイザー、野田先生 () の展覧会情報です。

野田凉美 | ニット・ニット展
2026年3月1日(日)〜4月30日(木)
(水・木・日)11:00〜19:00(金・土)11:00〜22:00 定休日:月曜・火曜日
Gallery Cafe Star(滋賀)
https://dei-sign.com/

Photos from 川島テキスタイルスクール Kawashima Textile School's post 19/03/2026

修了生の声:「それでも、アートやテキスタイルは私が本当に好きなもの」王今(Jin)

 3月13日、2025年度川島テキスタイルスクール修了式が行われました。修了生の一人で、技術研修コースを修了した王今さんの答辞を紹介します。

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皆さん、このたび、修了おめでとうございます。

私は2023年10月に川島テキスタイルスクールに来ました。
気がつけば今は2026年で、時間が過ぎるのは本当に早いと感じます。

私が最初に川島テキスタイルスクールを知ったのは、とても偶然のことでした。

2022年の春、私は京都に旅行に来ていました。街を歩いているときに、たまたま修了展のポスターを見つけました。それがきっかけで、美術館に行ってみることにしました。

その頃、私はちょうど通っていた美術大学の卒業展を終えたばかりでした。川島の修了展を見たとき、大学の卒業展とは全く違う雰囲気だと思いました。

大学の卒業作品は学校の異なる場所に置かれていて、織物以外の作品も多く、作品の第一印象のインパクトを大切にしているような感じ。川島の修了作品は、美術館の空間の中に綺麗に並び、とても繊細で、生活の中にある織物の存在に近いものだと感じました。そして、立ち止まって長い時間見ていたくなる作品が多いと思いました。

最初はポスターをきっかけにこの学校を知りましたが、今年度は自分の作品がポスターとして使われることになりました。思い返すと、いいサイクルのようにも感じます。

修了展を見たとき、私は心の中で「ここで勉強したい」と強く思いました。
しかしその時はすでに中国に帰る予定が決まっていて、良い仕事の機会もありました。

帰国して仕事を経験しましたが、やはり自分の作品を作り続けたいという気持ちが強くなりました。そして、一度も見学をしないまま、川島の技術研修の半年コースに申し込みました。

学校にいる間、私はあまり多くを話すタイプではありませんでした。でも先生方や周りの人たちはとても優しく、温かい人たちでした。

子どものころから、家族が私の人生の道を決めていました。自分の考えを持つことや、自分の好きなことをすることは、私にとって簡単なことではありませんでした。
それでも、アートやテキスタイルは私が本当に好きなものです。そしてこれからも、続けていきたいと思っています。

川島テキスタイルスクールには本当に感謝しています。

織っている時間は、世界が静かになり、自分の心も落ち着きます。ここで私は、織物の技術だけでなく、多くの大切なことを学びました。

最後に、皆さん、これからもお元気で、毎日楽しくお過ごしください。
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 王さんは東京の美術大学を卒業後、中国に帰国。2023年、「綴織を学びたい」「大きな作品をつくりたい」という志をもって技術研修コースに入学しました。綴織専門の講師のアドバイスを受けながら、一年半の期間で綴織タペストリー、綴織とノッティングの3部作、綴織パネル作品を制作。タペストリーは「第8回学生選抜展」で田中直染料展賞を受賞しました。

 その後、一旦中国に戻って働いてから再来日。「学んだ技術を体系的に整理し、自立して制作できるようになりたい。この学校で大型タペストリー作品を完成させたい」と、2025年に技術研修コースを再受講。12星座をモチーフにした大型タペストリー制作を成し遂げ、作品は修了展のポスターにも採用されました。

 星々のめぐりが色とりどりに織り込まれた、リズム感のあるエネルギッシュな作品には、会場を訪れた人々に元気を与えてくれるような力がありました。

 志を貫き、修了展会場で「大満足」と満面の笑みを浮かべていた王さん。その後の修了式の答辞では、これまで内に秘めていた思いを語り、時に涙で言葉を詰まらせながらも堂々と話しきった王さんの姿に、会場の学生や教職員も胸を打たれました。

 これから王さんはアーティスト名「Jin」として、本格的に作家活動を始めます。展覧会など精力的に行う予定ですので、今後の活動にぜひご注目ください!

10/03/2026

修了展ご来場のお礼 (English will follow)

2025年度修了展(2月25-3月1日)が無事に終わりました。会期中の様子や作品については過去の投稿でご覧いただけます。多くの方々にご来場いただき、ありがとうございました。



The 2025 Graduation Exhibition (February 25th - March 1st) has ended successfully. You can see photos from the exhibition and works in our past posts. Thank you to the many people who visited.

Kawashima Textile School will be open during March as usual, but the teachers' office (where we answer inquiries in English) will be closed from March 14 to March 31. We will respond to your emails after April 1. We apologize for the inconvenience, and thank you for your cooperation.

Photos from 川島テキスタイルスクール Kawashima Textile School's post 06/03/2026

中嶋芳子先生退任のお知らせ (English will follow)

この度、中嶋芳子先生が2025年度末をもちまして退任されることになりました。中嶋先生は1974年に川島テキスタイルスクールの学生として手織りと出会い、その後1979年からスクールの専任講師として指導に尽力されました。

中嶋先生からのメッセージです。



スピニングやホームスパン、織物の指導にたずさわってきましたが、この度退職することになりました。在職中は、初めて織物をする方々に、織物の美しさ、作るたのしさを伝えたい思いの50年近い年月でした。私自身はこれからもホームスパンの制作を続けます。

思い返してみると人との出会いがあり、教育の場に身を置いたことは自身の視野を広げてくれたと感じています。修了生の皆さん、ワークショップにご参加下さった方々、ご縁のあった方々にお礼を申し上げます。ありがとうございました。

2026年3月 中嶋芳子



中嶋先生の手織りと共にある人生観などをロングインタビュー記事で紹介しています。また、授業のルポ記事もあります。ぜひお読みください。

・ロングインタビュー「一本の糸から」(2020年10月)
https://www.kawashima-textile-school.jp/info/2020/10/06/7527

・授業ルポ(2022年5月-12月)
スピニング1 羊毛が糸になる仕組みを学び「糸を見る目をクリアに」 
https://www.kawashima-textile-school.jp/info/2022/05/27/9881
スピニング2 素材も風合いも「糸との出会いを楽しみに」
https://www.kawashima-textile-school.jp/info/2022/06/03/9883
ホームスパン1 「羊毛から糸を紡ぎ、マフラーをつくる達成感」
https://www.kawashima-textile-school.jp/info/2022/11/29/10258
ホームスパン2 羊と人間の共同作業「羊毛がどう糸になりたいかに沿う姿勢で」
https://www.kawashima-textile-school.jp/info/2022/12/02/10274

※中嶋先生へのメッセージがあればコメント欄にお寄せください✉️

📷2 川島テキスタイルスクール2階アトリエにて 1974年



Yoshiko Nakajima-Sensei Retirement Announcement

Yoshiko Nakajima-sensei will be retiring at the end of the 2025 school year (March 2026). After encountering handweaving for the first time at Kawashima Textile School in 1974, she has devoted herself to teaching at the school as a full-time instructor since 1979.

A message from Nakajima-sensei:



I have been involved in teaching spinning, homespun, and weaving, but will be retiring. During my nearly 50 years at the school, I have always wanted to convey the beauty of weaving and the joy of making to those weaving for the first time. I myself will continue to create homespun textiles.

Looking back, I feel that meeting people and placing myself in a teaching environment has broadened my view. I would like to thank all the graduates, those who participated in my workshops, and everyone I have had the opportunity to meet. Thank you very much.

March 2026
Yoshiko Nakajima



Please read our interview on our blog, where we have shared Nakajima-sensei’s philosophies of life linked to hand weaving.

https://kawashimatextileschool.blogspot.com/2020/10/interview-yoshikonakajima1.html

*Please leave a comment if you have a message for Nakajima-sensei.

📷2 Kawashima Textile School Atelier, 1974

Photos from 川島テキスタイルスクール Kawashima Textile School's post 01/03/2026

【修了展、最終日!】
 留学生の絣作品には、スクールで学んだ絣の技術に異文化の交わりや、滞在中に受けたインスピレーションが融合し、独創的な世界観が立ち現れます。今回は3作品を展示しています。
 学生の中にはイギリスで絣のテキスタイル・アーティストとして活躍している人もいて、スクールでは、学んだ技術で「絣で形を織る」ことに挑戦しました。英マンチェスターの象徴である蜂をモチーフに、日本の絣模様と融合したタペストリーに仕上げています。
 スクールの留学生コースで基礎から学び、織り未経験から絣作品がつくれるまでになった学生たちによる作品も。一作は矢絣のデザインで、ポップな多色使いが目を引くタペストリー。手がけたのはフランスで衣裳制作の仕事をしている人で、日本に対する2つの愛が織り込まれた、情熱的な作品です。
 もう一作は、巻いた布が地面に降りて房が横たわるインスタレーション作品。ノルウェーの大学でファッションを専攻した人による作品で、北欧神話にインスピレーションを受け、人生をテキスタイルに見立てて展開した詩的な作品です。二人とも織りは初心者ですが、これまで布に触れ、ものづくりをしてきた経験と織り重なって生まれた作品といえるでしょう。
 留学生の作品には、発想の自由さや、日本の伝統的な絣との融合によって生まれる面白さが詰まっています。会期最終日、どうぞお見逃しなく!

「2025年度川島テキスタイルスクール修了展」は、京都市美術館別館2階で3月1日(日)まで。10:00-17:00、入場無料。

2025年秋コース留学生にインタビューした記事はこちら。https://www.kawashima-textile-school.jp/info/2025/12/19/12556

#修了制作展 #卒業制作展

Photos from 川島テキスタイルスクール Kawashima Textile School's post 28/02/2026

【修了展、残り2日!】
 専門コース本科生の作品には、織りの世界に踏み出した1年目ならではの「それぞれの挑戦」があります。
 完成形が想像できるものよりも、できるかどうかわからないものに挑みたい、と一人の学生は石の写真のコラージュを糸で追うというアプローチに挑戦。綴織の技法を用いながら、糸自体をグラデーションに染め分ける工夫で、色の組み合わせの妙を生み出しました。制作プロセスそのものがクリエイティブな野心作です。
 遠目にもはっとするような赤が目を引くラグは、二重織りで色を切り替えながら、移ろう夕暮れの色彩を織り出した作品です。
 桜の花びらをモチーフにしたノッティングの作品は、地面を覆う花びらを、ピンクの色使いに変化をつけながら表現しています。
 貝の輝きを織り込んだ服地は、実家で見つけた螺鈿の美しさに惹かれた学生によるもの。心を奪われたその色合いや輝きを、経絣と破れ斜文織の技法を用いて表現しています。
 木漏れ日のタペストリーは、光を受けた葉を表現するため、葉の表情ごとに色の混ぜ方を変え、すべて異なる糸づかいで織り上げられています。見るほどに、丁寧な手仕事の軌跡が浮かび上がります。
 雪景色のタペストリーは、雪に包まれた静かな景色を経絣と経緯絣で表現しています。経糸にも緯糸にもグラデーションを施し、明るさや彩度の微細な変化を味わうことができます。
 風景画を織りたいという願いから、自ら描いた水彩画をもとにしたタペストリーでは、水彩の淡い色彩とラフなタッチを綴織の技法でチャレンジしています。
 自分史を服地でめぐる作品では、幼少期に母が作ってくれたスカートから始まり、年を重ねた今とこれからを、格子柄の8枚パネルで構成しています。自身の服をめぐる物語が、柄のデザインや糸の素材を変えながら展開。テキストとあわせて鑑賞すると、格子柄の奥に広がる時代背景に触れるような心地になるでしょう。

 織りによるそれぞれの挑戦。その裏打ちとなっているのは手仕事の丁寧さです。この一年、さまざまな素材に触れ、糸紡ぎ、糸染め、デザイン、織りと基礎をしっかりと学んできた学生たち。「きれいな織り」に対する意識が、どの作品にも反映されています。1年目の完成度を、ぜひご堪能ください。

「2025年度川島テキスタイルスクール修了展」は、京都市美術館別館2階で3月1日(日)まで。10:00-17:00、入場無料。

2025年度本科生にインタビューした記事はこちら。https://www.kawashima-textile-school.jp/info/2025/12/02/12493

#修了制作展 #卒業制作展

Photos from 川島テキスタイルスクール Kawashima Textile School's post 27/02/2026

【修了展3日目!】
 専門コース2年目の専攻科生が制作したのは、絣の着物と空間作品。
 スクールの着物制作では「着てこそ美しい着物」であることを大切にしています。散歩道をテーマにした着物は、この着物を着て散歩したいという思いから着想し、絣の格子柄を道に見立ててデザインしたものです。絹糸一本一本を丁寧に扱い、一越ずつ大切に織り込み、一反の布を縫い合わせ、学生自ら仮仕立てまで手がけます。着物の形になったとき、どこを見ても線がきれいにつながる格子柄に仕上がっています。そのうえで、二作目の着尺は星をモチーフに、花織りと経緯絣の技法で制作。根底にある愛情が、丁寧なしごととなってひそやかに染み込んだ二作です。
 空間作品は二作あります。一作は、記憶という見えないものを糸に見立て、捺染絣と縫い取り織りの技法で、8本の細長い布を地面まで垂らす空間展示に――〈あのころのひびのきれはし〉が、たゆたう雲とともにやわらかく立ち現れます。もう一作は、積み木をモチーフに、紙糸で織った布5枚で構成されています。一本の糸に一つの点で色をのせる際にも、「染まってね」と糸に語りかけるような気持ちで制作していたという学生。細やかな手仕事にやさしさにじむ作品です。360度ぐるりと回りながら、さまざまな角度から楽しめる二作。表裏両面が見えるのは織物ならでは。余白の漂う作品世界が、空間をともにする人とどのような響き合いを生み出すのか楽しみです。



 3年目の創作科の学生の作品は、綴帯とタペストリー。 
 爪で緯糸を一本ずつ掻き寄せ、緻密な模様を描き出す綴帯。こうした制作に挑戦できるのは、専門の講師のもとで3年かけて織りの土台を築いてきた創作科の学生ならでは。鳥の群れを水彩で表したデザインには、ぼかしやにじみの繊細さが漂います。
 タペストリーは、遊園地をテーマに、ダマスク織りとアートソーイングの技法を使った課題作品の二作。さらには捺染絣とダマスク織りの二つの技法を融合させ、ゆらぐ心模様を表現した個人制作の一作があります。一年を通してこれらの作品制作に取り組んだ学生は、昨秋スウェーデンへの交換留学を経験しました。留学前にチャレンジした綴帯、留学中に手がけた課題作品、そして留学を経て生まれたタペストリー。一連の作品を通して、新しい自分へ向かおうとする変化そのものが、ひとつの流れとしてみえてくるでしょう。

 記憶やゆらぎといった、かたちのないものを織りに落とし込み表現する。そんな深みのある作品を生み出せるのも、専門コースで2年、3年と学びを重ねてきた学生だからこそ。技と表現、そして作り手の思いの結晶を、ぜひご覧ください。

「2025年度川島テキスタイルスクール修了展」は、京都市美術館別館2階で3月1日(日)まで。10:00-17:00、入場無料。
* 混雑を避けるために、平日のご来場をおすすめします。

創作科の学生のスウェーデン留学記はこちら。https://www.kawashima-textile-school.jp/info/2025/10/09/12407

#修了制作展 #卒業制作展

Photos from 川島テキスタイルスクール Kawashima Textile School's post 26/02/2026

【修了展2日目】

今回の修了展のポスターや案内ハガキに載っている、頭に角、足は尾ひれのフシギな生き物は何?と思われた方もいるかもしれません。これは技術研修コース生が制作した作品の一部で、全体像は12星座をモチーフにした大型タペストリー。星々のめぐりが色とりどりに織り込まれた、リズム感のあるエネルギッシュな作品です。星座ひとつひとつの表情にチャーミングな魅力を添えるパーツの表現や、素材を巧みに使い分けた白のアクセントにも、綴織の技が光ります。何より、見ていて楽しい!
 綴織を学びたい、大きな作品をつくりたいという志で技術研修コースに入学。一年半かけて作品を制作し、その後働いて、今回の作品を制作するために再び半年間戻ってきた学生による集大成が本作。1.5メートル×2メートル超の大画面のそこかしこに技が宿り、ときめきが満ちあふれています。

 会場でたたずみ、作品からみなぎるパワーを感じてみてください。

「2025年度川島テキスタイルスクール修了展」は、京都市美術館別館2階で3月1日(日)まで。10:00-17:00、入場無料。
* 混雑を避けるために、平日のご来場をおすすめします。

#修了制作展 #卒業制作展

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