13/06/2025
「子どもには、見るより“聴く”が先なんですよ」
ニュージーランドの小さな町。
視察で訪れたシュタイナー園で、
ふんわり笑った女性の先生が、
そう教えてくれました。
手作りの木のおもちゃ。
ほんのり光が差し込む室内。
子どもたちは、静かに先生の語る“お話”を聴いていました。
読み聞かせじゃない、“語りかけ”の時間
シュタイナー教育では、テレビや動画はもちろん、小さいうちは絵本も見せません。代わりに、先生がまるで詩語るように昔話や自然の物語を声だけで届ける、素読という読み聞かせをします。
「子どもは、映像がない方が、テレビや動画はもちろん、小さいうちは絵本も見せません。代わりに、先生がまるで詩語るように昔話や自然の物語を声だけで届ける、素読という読み聞かせをします。
「子どもは、映像がない方が、
自由に想像できるんです」
目の前に答えがないからこそ、
頭の中で絵を描き、場面をつくる。
“考える”は、“見る前”に始まるのだと
ハッとさせられました。
急がない。比べない。焦らせない。
文字や数といった決まった形に出会う前に、たっぷりお話のシャワーを浴びて「想像」の土台を育てる。
「今は“見えない力”を育てる時期なんです」
そう話してくれた先生の声は、
穏やかだけど、揺るぎない強さがありました。
教育、子育てとは、“信じて待つ”こと。
目に見える成果を求めがちな毎日。
つい、「これで合ってるのかな」と不安になる。
でも、子どもは大人の何倍ものスピードで、見えないところで育っている。
ゆっくりでいい。今はまだ、種の中に眠る春のようなもの。その子自身のスピードで芽を出すのを、信じて待ってみよう。
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