27/09/2022
疑似体験。バーチャルリアリティー(VR)、あるいは、メタバース。
現実とは違う、別の世界で、別の自分を生きること。仮装したり、化粧したりすることと同じか、あるいはそれ以上に自分自身を超越することのできる新しい空間。「在りのままの自分」ではなく、潜在的には誰もが求めている「在りたい自分」を生きることができる、そんな仕掛け、それが仮想空間だ。
この小説が書かれた2001年から20年以上の時を経て、時代はまさに仮想現実が「もう一つの現実」になりつつある、そんな時代になった。だからこそ、この小説は、今まさに読むべき小説なのだと思いました。
ミステリーとしての仕掛けも最高です。衝撃の結末、そして秀悦な設計が、読み進めるうちにどんどんと読者を物語に引き込んでいく。さすが宮部ワールドだと思わせてくれる小説でした。
ミステリーファンにも、時代の空気感を感じたい人にもおすすめの一冊です。
今の自分と違う自分で生き直してみたいと思ったこと、ありませんか?
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